外壁材：ALC壁の塗装についてお伝えします～津島市・愛西市・あま市の皆様へ～
2024.11.20 (Wed) 更新
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ALC（Autoclaved Lightweight Concrete）壁は、軽量で高い気密性・断熱性を誇ることから、戸建て住宅の外壁材として広く採用されています。
しかし、その特性ゆえに一般的な外壁材とは異なる性質を持っており、塗装工事においては特有の注意点が存在します。
そこで、今回はALC壁の塗装について説明していきます。
特徴
ALC壁の塗装を検討する際は、次の特徴を覚えておく必要があります。
高い吸水性
ALCは多孔質構造のため、吸水性が高く、雨水や湿気を吸収しやすいという特徴があります。
このため、塗装が剥がれやすく、下地処理を適切におこなわないと、塗膜の寿命が短くなってしまう可能性があります。
アルカリ性
ALCはアルカリ性を帯びているため、一部の塗料との相性が悪く、塗膜の変色や剥離を引き起こすことがあります。
膨張・収縮
温度変化や湿度の変化によって、ALCはわずかに膨張・収縮を繰り返します。
この動きに塗膜が追従できず、ひび割れが発生する可能性があります。
軽量で脆い
一般的な外壁材に比べて軽量ですが、その反面、衝撃に弱く、割れやすいという特徴があります。
施工中に誤って傷つけてしまうと、そこから雨水が浸入し、建物の寿命を縮める原因となります。
塗装が必要なサイン
塗膜のひび割れや剥がれ
塗膜がひび割れていたり、剥がれている箇所がある場合は、雨水の浸入が考えられます。
チョーキング
塗膜表面が白く粉をふく状態をチョーキングと言います。
チョーキングが発生している場合は、塗膜の劣化が進んでいる可能性があります。
コケやカビの発生
外壁にコケやカビが生えている場合は、通気性が悪くなっている可能性があります。
鉄部のサビ
サッシ周りや雨樋などの鉄部にサビが発生している場合は、早急に塗装をおこなう必要があります。
注意点
ALC壁の塗装工事では、次の点に注意する必要があります。
【下地処理の徹底】
高圧洗浄
塗装前の高圧洗浄は、汚れや古い塗膜をしっかりと除去し、新しい塗料との密着性を高めるために不可欠です。
ケレン作業
高圧洗浄だけでは除去しきれない塗膜やサビなどは、ケレン作業によって丁寧に除去する必要があります。
シーリング処理
目地部分のシーリングは、雨水の侵入を防ぐために非常に重要です。
古いシーリング材が劣化している場合は、打ち替えをおこなう必要があります。
下塗りの塗布
ALCの吸水性を抑制し、塗料との密着性を高めるために、下塗材を塗布することが推奨されます。
【塗料の選定】
アルカリ耐性
ALCのアルカリ性に耐えられる塗料を選ぶ必要があります。
透湿性
ALCの呼吸を妨げない透湿性の高い塗料が理想です。
耐久性
外壁に求められる耐久性はもちろん、ALCの特性に合わせた柔軟性のある塗料を選ぶことが大切です。
塗膜の厚み
十分な厚みの塗膜を形成することで、ALCの保護効果を高めることができます。
【施工方法】
重ね塗り
塗料の重ね塗りは、塗膜の強度を高めるために重要です。
乾燥時間
各工程間の乾燥時間を十分に確保し、塗膜の剥がれを防ぎます。
養生
塗装中に周辺を汚さないよう、しっかりと養生をおこなう必要があります。
【その他】
施工時期
気温が安定している春や秋に施工を行うことが理想です。
施工会社
ALC壁の塗装に実績のある信頼できる施工会社を選ぶことが大切です。
保証期間
塗料メーカーや施工会社によって保証期間は異なりますが、長期保証が付帯しているものを選ぶと安心です。
ALC壁の塗装工事は、一般的な外壁材の塗装工事とは異なる注意点が多く存在します。
ALCの特性を理解し、適切な下地処理や塗料の選定、施工方法をおこなう事で、建物の寿命を延ばし、美観を保つことができます。
いかがでしたか？
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください♡
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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