ひび割れについてお伝えします
2025.04.14 (Mon) 更新
劣化症状:ひび割れについて
住宅の美観を保ち、建物を長持ちさせるために重要な役割を果たす外壁塗装。
しかし、時間の経過とともに、様々な劣化症状が現れます。
その中でも特に目につきやすく、建物の寿命に影響を与える可能性があるのが「ひび割れ」です。
そこで、今回は住宅塗装におけるひび割れについて、種類や対策、注意点など説明していきます。
Contents
- 住宅塗装におけるひび割れの劣化症状
- *ヘアークラック(微細なひび割れ)
- *乾燥クラック(塗膜の収縮によるひび割れ)
- *構造クラック(建物の動きによるひび割れ)
- *可塑剤移行クラック(シーリング材の可塑剤によるひび割れ)
- 住宅塗装のひび割れ発生原因
- *経年劣化
- *建物の構造的な要因
- *塗料の選定ミス・品質不良
- *施工不良
- *環境要因
- ひび割れの対策
- *ヘアークラックの補修
- *乾燥クラック、縁切れクラックの補修
- *構造クラックの補修
- *可塑剤移行クラックの補修
- 住宅塗装のひび割れを防ぐための注意点
- *定期的な点検
- *適切な時期のメンテナンス・塗り替え
- *信頼できる施工会社の選定
- *塗料の適切な選定
- *シーリング材の定期的なメンテナンス
- まとめ
住宅塗装におけるひび割れの劣化症状
外壁のひび割れは、その形状や大きさによって様々な種類に分類され、それぞれ異なる原因を示唆しています。
早期にひび割れの種類を見極めることは、適切な対策を講じる上で非常に重要です。
*ヘアークラック(微細なひび割れ)
症状
幅0.3mm以下、深さ4mm以下の非常に細いひび割れで、髪の毛ほどの細さに見えることからこの名が付けられました。
特徴
比較的初期の劣化症状であり、塗膜の表面に発生することが多いです。
雨水の浸入リスクは低いとされていますが、放置すると徐々に進行する可能性があります。
発生しやすい箇所
全体的に発生する可能性がありますが、特に直射日光が当たりやすい南面や、乾燥しやすい場所に多く見られます。
*乾燥クラック(塗膜の収縮によるひび割れ)
症状
塗料の乾燥時に体積が収縮することで発生するひび割れです。
比較的浅く、細かい網目状になることもあります。
特徴
下地には影響を与えないことが多いですが、美観を損ねます。
塗料の選定や施工方法に問題がある場合に発生しやすいです。
発生しやすい箇所
広い面積に均一に発生することが多いです。
*構造クラック(建物の動きによるひび割れ)
症状
幅0.3mm以上、深さ4mm以上に達する、比較的大きなひび割れです。
建物の不同沈下、地震、地盤の変動、木材の収縮など、構造的な動きが原因で発生します。
特徴
雨水が内部に浸入しやすく、建物の耐久性を大きく損なう可能性があります。
放置すると雨漏りや内部の腐食につながるため、早急な対応が必要です。
発生しやすい箇所
基礎との接合部、窓やドアの開口部、増築部分など、力が集中しやすい箇所に発生しやすいです。
*可塑剤移行クラック(シーリング材の可塑剤によるひび割れ)
症状
シーリング材の周辺に発生するひび割れで、塗膜がベタベタしたり、変色したりすることがあります。
特徴
シーリング材に含まれる可塑剤が塗膜に移行し、塗膜を軟化させることで発生します。
発生しやすい箇所
窓枠やドア枠、外壁材の継ぎ目など、シーリング材が使用されている箇所周辺に発生します。
住宅塗装のひび割れ発生原因
ひび割れの発生原因は多岐にわたります。
原因を特定することで、再発防止につながる適切な対策を講じることができます。
*経年劣化
原因
紫外線、雨、風、温度変化などの自然環境に長期間さらされることで、塗膜の柔軟性が失われ、硬化・収縮しやすくなります。
これにより、わずかな建物の動きや温度変化にも塗膜が追従できず、ひび割れが発生します。
対策
定期的なメンテナンスと塗り替えが重要です。耐久性の高い塗料を選定することも有効です。
*建物の構造的な要因
原因
地盤の不同沈下、地震、強風、木材の乾燥収縮など、建物自体が動くことで、外壁に力が加わり、ひび割れが発生します。
特に、新築後数年以内や、地盤が弱い地域、地震が多い地域では注意が必要です。
対策
構造的な問題が疑われる場合は、専門家による調査が必要です。
必要に応じて、地盤改良や建物の補強工事をおこなう必要があります。
*塗料の選定ミス・品質不良
原因
建物の材質や下地の状態に適さない塗料を選定した場合、塗膜が早期に劣化し、ひび割れが発生することがあります。
また、品質の低い塗料を使用した場合も同様です。
対策
塗料を選ぶ際には、専門家と相談し、建物の状態や環境に適した塗料を選びましょう。
実績のある信頼できるメーカーの塗料を選ぶことも重要です。
*施工不良
原因
下地処理が不十分であったり、塗料の希釈率や乾燥時間を守らなかったり、重ね塗りの間隔が不適切であったりするなど、
施工会社の技術不足や手抜き工事によってひび割れが発生することがあります。
対策
実績と信頼のある施工会社を選び、工事中はしっかりと管理してもらうことが重要です。
保証制度が充実している会社を選ぶのも一つの方法です。
*環境要因
原因
強い紫外線、塩害、酸性雨、寒暖差の激しい地域など、特殊な環境下では、塗膜の劣化が促進され、ひび割れが発生しやすくなります。
対策
環境に強い特殊な塗料を選定したり、定期的なメンテナンスの頻度を上げたりするなどの対策が必要です。
ひび割れの対策
ひび割れを発見した場合、放置せずに適切な対策を講じることが重要です。
ひび割れの大きさや原因によって対策は異なります。
*ヘアークラックの補修
シーリング材の充填
変性シリコン系のシーリング材などをひび割れに沿って充填し、ヘラでならします。
タッチアップ塗装
必要に応じて、上から塗料を塗って仕上げます。
*乾燥クラック、縁切れクラックの補修
微弾性フィラーの塗布
下地の微細なひび割れを埋める効果のある微弾性フィラーを塗布します。
再塗装
上から適切な塗料で再塗装をおこないます。
*構造クラックの補修
構造的な問題が関わっている可能性が高いため、専門会社に依頼して適切な調査と補修をおこなう必要があります。
Vカット・Uカット
ひび割れ部分をV字型またはU字型にカットし、シーリング材の充填スペースを確保します。
シーリング材の充填
高耐久性のシーリング材を充填します。
補強処理
必要に応じて、シート状の補強材などを貼り付けます。
*可塑剤移行クラックの補修
ノンブリード型シーリング材の充填
可塑剤の移行が少ないノンブリード型のシーリング材を充填します。
再塗装
必要に応じて、耐可塑剤性のある塗料で再塗装をおこないます。
住宅塗装のひび割れを防ぐための注意点
ひび割れが発生してから対策するだけでなく、日頃からひび割れを防ぐための注意を払うことが重要です。
*定期的な点検
重要性
年に数回、ご自身で外壁の状態を点検しましょう。早期にひび割れを発見できれば、軽微なうちに補修することが可能です。
チェックポイント
ひび割れの有無、大きさ、深さ、発生場所などを記録しておくと、専門家や専門会社に相談する際に役立ちます。
*適切な時期のメンテナンス・塗り替え
重要性
塗料の耐用年数に合わせて、定期的にメンテナンスや塗り替えをおこなう事が、ひび割れの予防につながります。
目安
一般的なウレタン塗料で8~10年、シリコン塗料で10~15年、フッ素塗料で15~20年程度が塗り替えの目安とされていますが、塗料の種類や環境によって異なります。
*信頼できる施工会社の選定
重要性
塗装工事の品質は、ひび割れの発生に大きく影響します。実績が豊富で、丁寧な施工をおこなう信頼できる会社を選びましょう。
ポイント
複数の会社から見積を取り、施工方法や使用する塗料について詳しく説明を受け、納得のいく会社を選びましょう。
アフターフォローや保証制度の有無も確認しておくと安心です。
*塗料の適切な選定
重要性
建物の材質や下地の状態、地域の環境などを考慮して、適切な塗料を選ぶことが重要です。
相談
塗料の種類や特性について、専門会社に相談し、最適な塗料を選びましょう。弾性塗料など、ひび割れに強い塗料を選ぶのも有効な手段です。
*シーリング材の定期的なメンテナンス
重要性
外壁材の継ぎ目や窓枠などに使用されているシーリング材は、塗膜よりも先に劣化することが多いため、定期的な点検と打ち替えが必要です。
目安
シーリング材の種類にもよりますが、5~10年程度が打ち替えの目安とされています。
まとめ
住宅塗装におけるひび割れは、美観を損なうだけでなく、建物の耐久性にも悪影響を与える可能性があります。
ひび割れの種類と原因を正しく理解し、早期発見と適切な対策を講じることが、大切な住まいを守るために不可欠です。
定期的な点検を心がけ、信頼できる専門会社と連携しながら、適切なメンテナンスと塗り替えをおこない、ひび割れのない美しい外壁を維持しましょう。
いかがでしたか?
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください♡
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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