カバー工法についてお伝えします
2025.04.16 (Wed) 更新
劣化対策:カバー工法について
外壁塗装を検討する際、「カバー工法」という言葉を耳にする方もいるかもしれません。
カバー工法は、既存の外壁材の上から新しい外壁材を重ね張りする工法で、近年注目を集めています。
そこで、今回はバー工法の仕組みやメリット・デメリット、注意点について説明していきます。
Contents
- カバー工法とは?その基本的な仕組み
- カバー工法の主な工程
- カバー工法のメリット:既存の課題を解決し、住まいの価値を高める
- 既存外壁材の撤去費用と処分費用を削減
- 断熱性の向上で快適な住環境を実現
- 防水性の向上で建物を長持ちさせる
- デザインを一新し、美観を向上
- 工期が比較的短い
- 遮音性の向上
- 耐震性の向上(軽量な外壁材を使用した場合)
- カバー工法のデメリット:注意すべき点と対策
- 下地の状態によっては不向きな場合がある
- 重量が増加する可能性がある
- 開口部や取り合い部の処理が重要
- 将来的なメンテナンスコストが増加する可能性
- デザインの自由度が制限される場合がある
- 固定資産税に影響が出る可能性
- カバー工法を成功させるための注意点
- 複数の会社から見積もりを取り、比較検討する
- 実績と信頼のある施工会社を選ぶ
- 事前の現地調査をおこなう
- 工事内容や保証内容を確認する
- 近隣への配慮を忘れない
- アフターフォローや保証制度を確認する
- まとめ
カバー工法とは?その基本的な仕組み
カバー工法とは、既存の外壁材を撤去せずに、その上から新しい外壁材を重ねて取り付けるリフォーム工法です。
主に金属サイディングなどの軽量な外壁材が用いられます。
既存の外壁材が劣化している場合や、意匠性を一新したい場合に有効な手段となります。
カバー工法の主な工程
下地処理
既存の外壁材の状態を確認し、必要に応じて清掃や補修をおこないます。
防水シートの設置
既存の外壁材の上に防水シートを張り、雨水の浸入を防ぎます。
胴縁(どうぶち)の取り付け
新しい外壁材を取り付けるための下地となる胴縁を、既存の外壁材の上から固定します。
胴縁の間には通気層が設けられることが一般的です。
新しい外壁材の取り付け
胴縁に沿って、新しい外壁材を一枚ずつ丁寧に張り付けていきます。
役物(やくもの)の取り付け
外壁材の端部や開口部などを保護し、美観を向上させるための役物を取り付けます。
シーリング
外壁材同士の継ぎ目や、役物との取り合い部分にシーリング材を充填し、防水性を高めます。
カバー工法のメリット:既存の課題を解決し、住まいの価値を高める
カバー工法は、従来の張り替え工法と比較して、多くのメリットがあります。
次に主なメリットを詳しく解説します。
既存外壁材の撤去費用と処分費用を削減
外壁の張り替え工事では、既存の外壁材を撤去し、処分する必要があります。
この撤去・処分費用は工事費用全体の大きな割合を占めることがあります。
カバー工法では、既存の外壁材をそのまま残すため、これらの費用を大幅に削減できます。
これは、工事費用を抑えたい場合に大きな魅力となります。
断熱性の向上で快適な住環境を実現
カバー工法では、既存の外壁材と新しい外壁材の間に空気層が生まれます。
さらに、新しい外壁材自体が断熱性能を持つものを選ぶことで、断熱性を大幅に向上させることができます。
断熱性の向上は、夏は涼しく、冬は暖かい快適な住環境を実現し、冷暖房費の節約にも繋がります。
防水性の向上で建物を長持ちさせる
既存の外壁材の上に防水シートを設置し、さらに新しい外壁材で覆うため、防水性が大幅に向上します。
雨水の浸入を防ぐことは、建物の構造体を腐食から守り、建物の寿命を延ばす上で非常に重要です。
特に、既存の外壁材にひび割れや剥がれなどの劣化が見られる場合には、カバー工法による防水性向上の効果は大きくなります。
デザインを一新し、美観を向上
新しい外壁材の種類やデザインは豊富に存在します。
カバー工法によって、既存の外壁のイメージを大きく変え、住まいの美観を向上させることができます。
色や素材、形状などを自由に選ぶことができ、新築のような美しい外観を取り戻すことが可能です。
工期が比較的短い
既存の外壁材の撤去作業が不要なため、一般的に張り替え工事よりも工期が短くなります。
工事期間中の生活への影響を最小限に抑えたい方にとって、これは大きなメリットとなります。
遮音性の向上
新しい外壁材を重ねることで、外部からの騒音を遮断する効果が期待できます。
特に、交通量の多い地域や、騒音が気になる環境にお住まいの方にとって、遮音性の向上は生活の質の向上に繋がります。
耐震性の向上(軽量な外壁材を使用した場合)
金属サイディングなどの軽量な外壁材をカバー工法で用いる場合、建物全体の重量増加を抑えることができます。
これにより、地震時の建物への負担を軽減し、耐震性の向上に繋がる可能性があります。
ただし、既存の建物の構造や状態によっては、耐震性の向上効果が得られない場合もあります。
カバー工法のデメリット:注意すべき点と対策
多くのメリットがある一方で、カバー工法には注意すべき点も存在します。
次に主なデメリットと、その対策について解説します。
下地の状態によっては不向きな場合がある
既存の外壁材の下地が著しく劣化している場合(雨漏りによる腐食、構造的な問題など)、カバー工法をおこなう前に下地の補修が必要となる場合があります。
場合によっては、カバー工法ではなく張り替え工法を選択した方が適切なケースもあります。
事前に専門家や専門会社による綿密な調査が必要です。
対策
事前に複数の会社に調査を依頼し、下地の状態を確認してもらいましょう。
補修が必要な場合は、その費用や範囲について明確な説明を受けることが重要です。
重量が増加する可能性がある
新しい外壁材の種類によっては、建物全体の重量が増加する可能性があります。
特に、重量のある窯業系サイディングなどを重ね張りする場合は、建物への負荷を考慮する必要があります。
対策
軽量な金属サイディングなど、カバー工法に適した外壁材を選ぶようにしましょう。
専門家や専門会社に相談し、建物への影響を十分に検討することが大切です。
開口部や取り合い部の処理が重要
窓やドアなどの開口部や、屋根との取り合い部分の処理は、カバー工法の重要なポイントです。
これらの部分の防水処理が不十分だと、雨漏りの原因となる可能性があります。
対策
経験豊富な施工会社を選び、開口部や取り合い部の 処理方法について事前に確認しましょう。
将来的なメンテナンスコストが増加する可能性
二重構造になることで、内部の状況が把握しにくくなるため、将来的なメンテナンスの際に手間や費用がかかる可能性があります。
対策
定期的な点検を実施し、早期に異常を発見できるように努めましょう。
カバー工法をおこなった会社に、メンテナンスに関するアドバイスや保証内容を確認しておくことも重要です。
デザインの自由度が制限される場合がある
既存の外壁材の形状によっては、新しい外壁材のデザインが制限される場合があります。
特に、凹凸の激しい外壁材の上に平らな外壁材を張る場合などには注意が必要です。
対策
事前に複数の外壁材のサンプルや施工事例を確認し、希望するデザインが実現可能かどうかを施工会社に相談しましょう。
固定資産税に影響が出る可能性
自治体によっては、外壁のリフォームによって固定資産税が増税される場合があります。
カバー工法もリフォームの対象となる可能性があるため、事前に確認が必要です。
対策
お住まいの自治体の税務課に問い合わせ、固定資産税への影響について確認しておきましょう。
カバー工法を成功させるための注意点
カバー工法を検討する際には、次の点に注意して、慎重に進めることが重要です。
複数の会社から見積もりを取り、比較検討する
複数の会社から見積もりを取り、工事費用だけでなく、使用する材料、工法、保証内容などを比較検討しましょう。
安すぎる見積もりには注意が必要です。
実績と信頼のある施工会社を選ぶ
カバー工法の経験が豊富で、信頼できる会社を選びましょう。
過去の施工事例や顧客の評判などを確認することが大切です。資格の有無も確認しておきましょう。
事前の現地調査をおこなう
工事前に、専門会社に現地調査よるを必ずおこなってもらいましょう。
下地の状態や建物の状況を正確に把握してもらうことが目的です。
工事内容や保証内容を確認する
見積書や契約書に、工事内容、使用する材料、工期、費用、保証内容などが記載されているかを確認しましょう。
不明な点は必ず質問し、納得のいくまで説明を受けることが重要です。
近隣への配慮を忘れない
工事期間中は、騒音や材料の搬入などで近隣住民に迷惑をかける可能性があります。
事前に挨拶をするなど、近隣への配慮を忘れないようにしましょう。
アフターフォローや保証制度を確認する
工事後のアフターフォローや保証制度の内容を確認しておきましょう。
万が一、不具合が発生した場合に、適切な対応をしてもらえるかどうかが重要です。
まとめ
外壁塗装におけるカバー工法は、既存の外壁材を撤去せずに新しい外壁材を重ね張りする工法であり、
費用削減、断熱性・防水性の向上、美観の向上など、多くのメリットがあります。
しかし、下地の状態によっては不向きな場合がある、重量が増加する可能性があるなどの注意点も存在します。
カバー工法を成功させるためには、複数の会社から見積もりを取り比較検討すること、実績と信頼のある会社を選ぶこと、
事前の現地調査をおこなうなどが重要です。
メリット・デメリット、注意点をしっかりと理解し、ご自身の住まいに最適な外壁リフォームを選択してください。
いかがでしたか?
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください♡
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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