シート防水についてお伝えします
2025.04.24 (Thu) 更新
防水工事:シート防水工事について
大切な住まいを守る上で、屋根や外壁と同様に重要な役割を果たすのが、ベランダや屋上の防水です。
特に、雨漏りは建物の構造を腐食させ、深刻なダメージを与える可能性があります。
シート防水は、ベランダや屋上の防水工事において、比較的費用対効果が高く、耐久性にも優れた工法として広く採用されています。
そこで、今回は防水について説明していきます。
Contents
シート防水とは?その種類と特徴
シート防水とは、合成ゴムや塩化ビニル樹脂などの防水シートを下地に接着または固定することで、防水層を形成する工法です。
主に次の2種類のシートが用いられます。
ゴムシート防水(加硫ゴム系シート防水)
【特徴】
柔軟性が高い
ゴム特有の伸縮性により、下地の動きに追従しやすく、ひび割れが発生しにくいのが特徴です。
耐候性に優れる
紫外線やオゾンに対する抵抗力があり、長期間にわたって防水性能を維持できます。
比較的安価
他の防水工法と比較して、材料費や施工費が比較的安価な傾向があります。
軽量
建物の構造への負担が少ないため、様々な場所に適用しやすいです。
塩化ビニル樹脂系シート防水(塩ビシート防水)
【特徴】
耐久性が高い
耐摩耗性、耐薬品性に優れており、過酷な環境下でも高い耐久性を発揮します。
意匠性が高い
カラーバリエーションが豊富で、デザイン性の高い仕上がりも可能です。
メンテナンス性に優れる
表面が滑らかなため、汚れが付着しにくく、清掃が容易です。
熱融着が可能
シート同士を熱で溶かして接合するため、継ぎ目が少なく、高い水密性を確保できます。
シート防水のメリットとデメリット
シート防水は、他の防水工法と比較して、次のようなメリットとデメリットがあります。
【メリット】
高い防水性
シート自体が防水層となるため、信頼性の高い防水性能を発揮します。
比較的短い工期
塗膜防水などに比べて、乾燥時間などが不要なため、工期を短縮できます。
多様な下地に対応
コンクリート、モルタル、金属など、様々な下地に施工可能です。
改修工事に適している
既存の防水層の上から重ねて施工できる場合があり、改修工事にも適しています。
環境に配慮した製品もある
近年では、リサイクル可能な素材を使用したシートや、揮発性有機化合物(VOC)の放出量が少ないシートも開発されています。
【デメリット】
シートの繋ぎ目
シート同士の繋ぎ目(ジョイント部)は、施工不良や経年劣化により、漏水の原因となる可能性があります。
熟練した職人による丁寧な施工が不可欠です。
物理的な損傷に弱い
尖ったものや硬いものが接触すると、シートが破れたり、傷ついたりする可能性があります。
下地の状態に影響される
下地のひび割れや剥がれが大きい場合、シート防水の耐久性に影響を与えることがあります。
事前に適切な下地処理が必要です。
複雑な形状には不向きな場合がある
複雑な形状のベランダや屋上では、シートの加工や貼り付けに手間がかかる場合があります。
定期的なメンテナンスが必要
シートの劣化状況や繋ぎ目の状態などを定期的に点検し、必要に応じて補修を行う必要があります。
シート防水の施工方法
シート防水の施工方法は、主に次の2つの工法があります。
【密着工法】
下地を清掃・乾燥させた後、接着剤を塗布し、防水シートを貼り付ける工法です。
下地との一体感が高く、シートが剥がれにくいのが特徴です。比較的平坦な場所に適しています。
【機械的固定工法】
防水シートを下地に直接接着せず、専用の固定金具(ディスクやアンカーなど)を用いて固定する工法です。
下地の水分を含んだ場合や、軽量下地、断熱材の上に施工する場合などに適しています。
風圧によるシートの剥がれを防ぐ効果もあります。
シート防水のメンテナンスと維持管理
シート防水の寿命を延ばし、長期的に防水性能を維持するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
【日常的なメンテナンス】
清掃
ベランダや屋上に溜まった落ち葉やゴミ、砂などを定期的に清掃し、排水口の詰まりを防ぎます。
水たまりの解消
水たまりはシートの劣化を早める原因となるため、できるだけ早く解消するように努めます。
植物の除去
シートの上に生えた雑草や苔などは、シートを傷つける可能性があるため、見つけ次第除去します。
【定期的な点検】
専門会社による定期的な点検(目安として5年に一度程度)を受けることをお勧めします。
主に次の項目を中心に点検がおこなわれます。
シートの亀裂、剥がれ、膨れ
ジョイント部の劣化、剥がれ
端末部の浮き、破損
排水口の詰まり
保護層(塗料など)の劣化
【補修】
点検の結果、異常が見つかった場合は、早期に適切な補修をおこなう事が重要です。
小さな損傷であればDIYで補修できる場合もありますが、広範囲にわたる場合や専門的な知識が必要な場合は、必ず専門会社に依頼しましょう。
シート防水の注意点
シート防水を検討する際には、次の点に注意が必要です。
信頼できる会社選び
実績があり、技術力の高い専門会社に依頼することが、高品質な施工と長期的な安心につながります。
複数の会社から見積もりを取り、比較検討することをお勧めします。
下地処理の重要性
シート防水の耐久性は、下地処理の良し悪しに大きく左右されます。
適切な下地処理がおこなわれているかを確認しましょう。
保証内容の確認
施工後の保証内容(保証期間、保証範囲など)をしっかりと確認しておきましょう。
定期的なメンテナンスの実施
前述の通り、定期的なメンテナンスはシート防水の寿命を延ばすために非常に重要です。
用途に合わせたシートの選定
ベランダの使用頻度や環境条件などを考慮し、適切な種類のシートを選ぶようにしましょう。
通気性の確保(特に改修工事の場合)
既存の防水層の上に重ねてシート防水をおこなう場合、下地に水分が閉じ込められると膨れの原因となることがあります。
通気性の確保について施工会社とよく相談しましょう。
重量物の設置
シート防水の上に重量物を置くと、シートが 破損したり、変形したりする可能性があります。。
まとめ
ベランダや屋上のシート防水は、雨漏りから大切な住まいを守るための有効な手段です。
ゴムシート防水と塩ビシート防水にはそれぞれ特徴があり、建物の状況や予算、希望する仕上がりによって適切な種類を選ぶことが重要です。
信頼できる会社による丁寧な施工と、定期的なメンテナンスをしっかりとおこなう事で、シート防水は長期間にわたりその性能を発揮し、快適な住環境を維持してくれるでしょう。
いかがでしたか?
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください♡
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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