お家の劣化症状2 色あせ
2025.06.10 (Tue) 更新
色あせついて
皆様のお住まいの外壁、最近なんだか色褪せてきたな…と感じることはありませんか?
「色あせ」は住宅塗装の劣化症状の中でも比較的初期に現れるものですが、見た目の問題だけでなく、実は大切なご自宅を守る機能が低下しているサインかもしれません。
「でも、色あせって具体的にどういう状態?」「なぜ色あせてしまうの?」「放置すると何がいけないの?」そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
そこで、今回は色あせのメカニズムから、見分け方、放置するリスク、対策について説明していきます。
Contents
「色あせ」って、具体的にどんな状態?〜見た目だけでない色あせのサイン〜
まず、「色あせ」とは何か、具体的な状態から見ていきましょう。
一般的にイメージされる「色あせ」は、その名の通り、塗料本来の色が薄くなったり、くすんだりして、鮮やかさが失われる状態を指します。
例えば、新築当初は真っ白だった外壁がアイボリーのように見えたり、鮮やかな青色だった外壁が薄い水色に見えたりするような状態です。
しかし、単に色が薄くなるだけでなく、次のような状態も色あせのサインとして見られます。
光沢の消失(チョーキングの前兆)
新築時や塗り替え直後は光沢があった外壁が、ザラザラとした質感になり、ツヤがなくなる状態です。
これは色あせと同時に進行することが多く、塗膜表面の劣化が始まっていることを示しています。
部分的な色の変化
日当たりや雨の当たり方によって、外壁の一部だけが極端に色褪せている場合もあります。
これは特に紫外線や雨水の影響を強く受けている部分に顕著に現れます。
粉っぽさ(チョーキング現象)
色あせがさらに進行すると、外壁を触ると白い粉が手に付く「チョーキング現象」が発生します。
これは塗料の顔料が劣化して粉状になっている状態であり、塗膜の保護機能がかなり低下しているサインです。色あせとチョーキングは密接な関係にあります。
津島市、愛西市、あま市の気候は、夏は高温多湿、冬は乾燥し、季節によっては強い日差しや風雨に晒されます。
これらの気候条件は、外壁の色あせを加速させる要因となるため、普段からご自宅の外壁に目を向けておくことが大切です。
なぜ起こる?住宅塗装の「色あせ」の原因を徹底解明!
では、なぜ住宅塗装は色あせてしまうのでしょうか?主な原因は次の3つが挙げられます。
・紫外線による塗料の劣化
最も大きな原因は、太陽光に含まれる「紫外線」です。
紫外線は、塗料の成分、特に色を出す役割を果たす「顔料」や、塗膜の結合を保つ「樹脂」を破壊する力を持っています。
顔料の破壊
顔料は色を構成する非常に小さな粒子の集まりですが、紫外線によってその結合が破壊されると、顔料がバラバラになり、色が薄くなったり、変色したりします。
特に、赤や黄などの原色系の塗料や、濃い色の塗料は紫外線を吸収しやすいため、色あせが早く現れやすい傾向があります。
樹脂の劣化
塗料は樹脂によって固められ、塗膜として外壁に密着しています。
しかし、紫外線は樹脂の分子構造を破壊し、塗膜の結合力を弱めてしまいます。
これにより、塗膜の表面が粉状になったり(チョーキング)、光沢が失われたりする現象が起こります。
津島市、愛西市、あま市は日照時間も比較的長く、夏場の強い日差しは特に塗膜に大きな影響を与えます。
・雨水・湿気による塗料の劣化
雨水や湿気も色あせの一因となります。
水分の浸透
劣化した塗膜は撥水性が低下し、雨水や湿気を吸収しやすくなります。
塗膜の中に水分が浸透することで、顔料や樹脂の結合が弱まり、塗料の劣化を加速させます。
汚れの付着
雨水に含まれる大気中の汚れや、湿気によるカビ・藻の発生も、外壁の見た目を損ね、色あせをより顕著に見せる原因となります。
特に、津島市、愛西市、あま市は比較的平野部に位置し、湿度も高い地域です。
雨が降った後や梅雨時期などは、外壁の湿気対策も重要になります。
・環境要因(排気ガス、酸性雨など)
他にも、次のような環境要因が色あせを促進することがあります。
排気ガス
幹線道路沿いや交通量の多い地域では、車の排気ガスに含まれる微粒子が外壁に付着し、塗膜の劣化を早めたり、汚れとして付着したりして、色あせを強調することがあります。
酸性雨
大気汚染が進んだ地域では、酸性雨が降ることもあります。
酸性雨は塗膜の表面を侵食し、色あせを促進させる可能性があります。
風雨による物理的摩耗
強風による砂や埃の衝突、雨による洗い流しなど、物理的な摩耗も徐々に塗膜を薄くし、色あせを進行させる要因となります。
これらの要因が複合的に作用することで、塗料の寿命よりも早く色あせが進行してしまうことがあります。
「色あせ」を放置するとどうなる?〜見た目だけの問題じゃない!〜
「少し色あせているだけなら、まだ大丈夫だろう」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、色あせは単なる見た目の問題に留まらず、放置することで様々なリスクが生じます。
・塗膜の保護機能の低下
色あせは、塗膜の劣化が始まっているサインです。
塗料には、外壁を紫外線や雨水から守る保護機能があります。
色あせが進むということは、この保護機能が低下していることを意味します。
防水性の低下
塗膜の劣化により撥水性が失われ、外壁が雨水や湿気を吸い込みやすくなります。
これにより、建材内部への水の浸入リスクが高まります。
耐久性の低下
保護機能が低下した外壁は、紫外線や風雨の影響を直接受けるようになり、塗膜だけでなく、外壁材自体の劣化も早めてしまいます。
・外壁材の劣化の進行
塗膜の保護機能が低下すると、その下にある外壁材が直接外気に晒されることになります。
ひび割れ(クラック)の発生
外壁材が水分を吸い込んだり乾燥したりを繰り返すことで、伸縮が生じ、ひび割れ(クラック)が発生しやすくなります。
小さなひび割れでも、そこからさらに水分が浸入し、内部の腐食やカビの発生につながります。
藻やカビの発生
湿気を帯びた外壁は、藻やカビが繁殖しやすい環境になります。
藻やカビは見た目を損ねるだけでなく、外壁材を劣化させたり、アレルギーの原因になったりする可能性もあります。
凍害のリスク
特に寒冷な地域では、外壁材に浸み込んだ水分が凍結・融解を繰り返すことで、外壁材が破壊される「凍害」のリスクも高まります。
津島市、愛西市、あま市でも、冬場の冷え込みは注意が必要です。
・建物全体の寿命の短縮と資産価値の低下
外壁材の劣化が進行すると、最終的には建物全体の構造にまで影響を及ぼす可能性があります。
内部構造の腐食
外壁のひび割れや劣化した目地から雨水が内部に浸入すると、柱や梁などの木材が腐食したり、シロアリの発生を招いたりすることがあります。
これにより、建物の耐久性が著しく低下し、大規模な補修が必要になるケースもあります。
断熱性能の低下
外壁内部に水分が浸入すると、断熱材が湿気を帯びて断熱性能が低下し、室内の快適性が損なわれるだけでなく、光熱費の増加にもつながります。
資産価値の低下
見た目の劣化はもちろん、建物の構造的な問題が生じると、住宅の資産価値は大きく低下してしまいます。
将来的に売却を検討する際にも不利になる可能性があります。
このように、色あせは単なる色の問題ではなく、ご自宅の健康状態を示す重要なサインです。
早期発見・早期対策が、ご自宅の寿命を延ばし、余計な出費を抑えることにつながります。
色あせを発見したらどうする?〜適切な対策と塗り替えのタイミング〜
ご自宅の色あせが気になり始めたら、どのように対処すれば良いのでしょうか。
・まずは専門家や専門会社による診断を!
色あせを発見したら、まずは住宅塗装の専門家や専門会社に相談し、無料診断を受けることをおすすめします。
専門家は、色あせの進行度合いだけでなく、チョーキング、ひび割れ、塗膜の浮きや剥がれなど、他の劣化症状も総合的に診断し、外壁全体の健康状態を把握してくれます。
津島市、愛西市、あま市で地域密着型の塗装会社であれば、地域の気候特性や建材の特性を理解しており、より適切なアドバイスや提案をしてくれるでしょう。
・塗り替えの検討と塗料選びのポイント
色あせの進行度合いや他の劣化症状の有無によって、塗り替えが必要かどうか、最適なタイミングは異なります。
一般的に、住宅塗装の塗り替え時期は10年〜15年と言われていますが、色あせが早期に現れた場合は、それよりも早く検討する必要があるかもしれません。
塗り替えを検討する際には、次のポイントに注目して塗料を選びましょう。
高耐久性塗料
色あせの主な原因である紫外線に強い塗料を選ぶことが重要です。
シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料などは、紫外線に強く、耐久性に優れています。
これらの塗料は初期費用は高めですが、塗り替えサイクルが長くなるため、長期的に見るとコストパフォーマンスに優れていることが多いです。
低汚染性塗料
雨水や排気ガスによる汚れの付着を防ぐ「低汚染性塗料」もおすすめです。
セルフクリーニング機能を持つ塗料もあり、美しい外観を長く保つことができます。
遮熱塗料・断熱塗料
夏場の室温上昇を抑えたい場合は、太陽光を反射する「遮熱塗料」や、熱の伝達を抑制する「断熱塗料」も有効です。
津島市、愛西市、あま市の夏の暑さ対策にもなり、光熱費の節約にもつながります。
・信頼できる会社選びの重要性
塗装工事は、塗料の品質だけでなく、下地処理や塗布方法など、職人の技術が仕上がりに大きく影響します。
津島市、愛西市、あま市で信頼できる塗装会社を選ぶためには、次の点に注目しましょう。
実績と経験
地域での施工実績が豊富で、様々なケースに対応できる経験がある会社を選びましょう。
資格と許可
建設業許可や塗装技能士などの資格を保有しているか確認しましょう。
丁寧な説明と見積もり
工事内容や費用について、分かりやすく丁寧に説明してくれるか、複数の見積もりを比較検討できるか、相見積もりを快く受けてくれるかなども重要です。
アフターサービスと保証
工事後の保証やアフターサービスが充実しているかどうかも確認しておきましょう。
まとめ:色あせは「塗り替えのサイン」!早めの対策で安心の住まいを
住宅塗装の「色あせ」は、単なる見た目の問題ではなく、紫外線や雨水などによる塗膜の劣化が進行しているサインです。
色あせを放置すると、塗膜の保護機能が低下し、外壁材のひび割れやカビの発生、さらには建物全体の構造にまで悪影響を及ぼし、高額な修繕費用が必要になる可能性があります。
ご自宅の色あせが気になり始めたら、まずは専門家による診断を受け、適切な時期に適切な塗料で塗り替えをおこなう事が大切です。
早期発見・早期対策が、大切なご自宅の寿命を延ばし、資産価値を維持し、そして何よりもご家族が安心して快適に暮らせる住まいを守るための鍵となります。
いかがでしたか?
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください♡
===================================
最後までお読みいただきありがとうございました。
津島市・あま市・愛西市で外壁塗装・屋根塗装でお悩みの方はお気軽にアートペインズにお問い合わせ下さい。
アートペインズではご相談・お見積もり・現地調査全て無料です!!
※お電話での受付もお待ちしておりますのでお気軽にご連絡ください!!