お家の劣化症状3 浮き・反り
2025.06.11 (Wed) 更新
お家の劣化症状3 浮き・反りについて
皆様の大切なマイホームは、毎日強い日差しや雨風にさらされています。
そんな家を外部の刺激から守り、美しさを保つ上で非常に重要な役割を担っているのが「住宅塗装」です。
しかし、塗装は時間とともに必ず劣化していきます。
その劣化のサインを見逃してしまうと、家の構造そのものにまで影響が及んでしまう可能性もあるのです。
「うちの家もそろそろ塗り替えかな?」そう感じ始めた方もいらっしゃるかもしれません。
でも、「何を見ればいいのか分からない」「塗装が劣化しているって具体的にどういう状態?」と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は住宅塗装の代表的な劣化症状である「浮き(うき)」と「反り(そり)」について説明していきます。
Contents
- 住宅塗装の劣化症状「浮き」とは?具体的な例と原因
- ・浮き(うき)とは?見た目の特徴を分かりやすく解説
- ・なぜ浮きが発生するのか?知っておきたい主な原因
- 住宅塗装の劣化症状「反り」とは?具体的な例と原因
- ・反り(そり)とは?見た目の特徴を分かりやすく解説
- ・なぜ反りが発生するのか?知っておきたい主な原因
- 浮き・反りを放置するとどうなる?家の寿命を縮める危険性
- ・雨水の侵入による構造材の腐食
- ・シロアリの発生リスクの増加
- ・カビやコケの発生、健康被害
- ・断熱性の低下、光熱費の増加
- ・資産価値の低下
- 浮き・反りが発生した場合の対策:DIYは危険?プロに任せるべき理由
- 【なぜDIYは危険なのか?】
- 【プロの塗装会社に任せるべき理由】
- 津島市・愛西市・あま市で信頼できる塗装会社を見つけるポイント
- まとめ:津島市・愛西市・あま市の皆様へ、美しい家と安心の暮らしを
住宅塗装の劣化症状「浮き」とは?具体的な例と原因
まず、「浮き」についてご説明します。
・浮き(うき)とは?見た目の特徴を分かりやすく解説
「浮き」とは、塗膜(塗料が固まってできた膜)が下地から剥がれ、まるで風船のように膨らんだり、部分的に盛り上がったりしている状態を指します。
イメージとしては、肌にできた水ぶくれや、壁に貼ったシールの端がめくれてくるような状態に近いかもしれません。
【イメージ】
外壁の一部がプクッと膨らんでいる
塗装面に大小の気泡のようなものができている
塗膜が浮き上がり、指で押すとフワフワする感触がある
・なぜ浮きが発生するのか?知っておきたい主な原因
この「浮き」は、いくつかの原因が複合的に絡み合って発生することがほとんどです。
主な原因を次にまとめました。
【下地処理の不十分さ】
高圧洗浄不足
塗装前に外壁の汚れや古い塗膜、チョーキングの粉などを十分に洗い流していないと、新しい塗料がしっかり密着できません。
汚れた土台の上に塗料を塗るようなもので、すぐに剥がれてしまいます。
乾燥不足
高圧洗浄後や下塗り材塗布後、外壁が十分に乾燥していない状態で次の工程に移ってしまうと、下地に残った水分が蒸発する際に塗膜を押し上げて浮き上がらせてしまいます。
特に津島市・愛西市・あま市のような湿気の多い時期や、日当たりの悪い箇所では注意が必要です。
ケレン作業不足
錆びや旧塗膜の脆弱な部分を事前に除去する「ケレン作業」が不十分だと、その上から塗装しても密着せず、浮きの原因となります。
下塗り材の選択ミス・塗布量不足
下塗り材は、上塗り材と下地を密着させる接着剤のような役割を果たします。
下地の種類に合わない下塗り材を選んだり、塗布量が少なすぎたりすると、十分な密着力が得られず浮きやすくなります。
【塗料の選定ミス・塗布方法の誤り】
塗料の相性問題
既存の塗膜と新しい塗料の相性が悪い場合、化学反応を起こして浮きが発生することがあります。
特に、旧塗膜が油性で新塗膜が水性の場合などに起こりやすいです。
規定塗布量の無視
塗料にはメーカーが定めた適切な塗布量があります。
塗布量が少なすぎると塗膜が薄くなり耐久性が低下し、反対に多すぎると乾燥不良を起こし、塗膜内部に水分が閉じ込められて浮きの原因となることがあります。
適切な希釈がおこなわれていない
塗料を希釈する際に、規定量以上のシンナーや水で薄めすぎると、塗料の成分バランスが崩れて密着力が低下し、浮きやすくなります。
【環境要因】
強い日差しや紫外線
長期間にわたる強い日差しや紫外線は、塗膜の劣化を促進させ、弾力性を失わせます。
弾力性を失った塗膜は、下地のわずかな動きにも追従できなくなり、浮きが生じやすくなります。
雨水や湿気
外壁のひび割れやコーキングの劣化などから雨水が侵入し、それが塗膜の裏側に回り込むことで、塗膜が下地から剥がれて浮き上がることがあります。
津島市・愛西市・あま市は比較的降水量も多く、湿気も多い地域ですので、特に注意が必要です。
建物の動き(振動、地震など)
地震や地盤の動き、建物の収縮・膨張などによってわずかなひび割れが生じ、そこから水分が侵入したり、塗膜に負荷がかかったりすることで浮きが発生することもあります。
これらの原因を理解することで、ご自身の家の「浮き」がなぜ発生しているのか、ある程度の予測ができるようになります。
住宅塗装の劣化症状「反り」とは?具体的な例と原因
次に、「反り」についてご説明します。
・反り(そり)とは?見た目の特徴を分かりやすく解説
「反り」とは、主に窯業系サイディングボードなどの外壁材や、木部などの下地材自体が、塗膜の乾燥収縮や水分吸収・放出によって湾曲したり、波打つように変形したりする状態を指します。
塗膜自体が浮き上がる「浮き」とは異なり、下地材そのものが変形している点が特徴です。
【イメージ】
サイディングボードの継ぎ目が波打っているように見える
ボードの端が浮き上がって隙間ができている
外壁全体が水平ではなく、部分的に湾曲しているように見える
・なぜ反りが発生するのか?知っておきたい主な原因
「反り」は、下地材自体の特性や、塗膜との関係性によって発生することが多いです。
【下地材の特性と水分吸収・放出】
窯業系サイディングボードの特性
窯業系サイディングは、セメントと繊維質を主原料とする建材で、非常に耐久性に優れています。
しかし、セメントが主成分であるため、吸水性があり、水分を吸ったり放出したりすることで膨張・収縮を繰り返す特性があります。
この膨張・収縮の繰り返しが、ボードの反りの主な原因となります。
特に、ボードの裏面から吸湿したり、切断面からの吸水によって反りが生じやすいです。
木部の吸湿
破風板や軒天などの木部も、湿気を吸収・放出することで反りが発生しやすい部位です。
【塗膜による影響】
塗膜の透湿性の問題
塗料には「透湿性」という、塗膜が水蒸気を通す性質があります。
透湿性の低い塗料を窯業系サイディングに塗布すると、ボード内部の湿気が外部に放出されにくくなり、湿気がボード内部に滞留しやすくなります。
これにより、ボードの裏面と表面での湿度差が生じ、反りが発生しやすくなります。
塗膜の乾燥収縮
塗料が乾燥する際に、塗膜がわずかに収縮します。
この収縮が、窯業系サイディングボードのような面材に強い負荷をかけると、ボードが反ってしまうことがあります。
特に、弾性塗料や微弾性塗料は塗膜が厚いため、乾燥収縮の影響を受けやすい場合があります。
旧塗膜の劣化と吸水
旧塗膜が劣化し、防水性が低下していると、ボードが雨水を吸い込みやすくなります。
これにより、ボードの吸水・放出が過剰になり、反りが助長されることがあります。
【施工品質の問題】
サイディングボードの施工不良
サイディングボードを固定する釘やビスの間隔が不適切であったり、緩んでいたりすると、ボードが自由に動いて反りやすくなります。
また、ボードの継ぎ目処理(コーキング)が不十分だと、そこから雨水が侵入し、ボードの吸水・放出を促進して反りの原因となることがあります。
塗装時の下地処理不足
窯業系サイディングの切断面や裏面への下塗り材塗布が不十分だと、そこからの吸水が原因で反りが発生しやすくなります。
「反り」は、建材自体の性質に起因することが多いため、塗装だけで完全に防ぐのは難しい場合もあります。
しかし、適切な塗料選びと丁寧な下地処理によって、その進行を抑制したり、症状を改善したりすることは可能です。
浮き・反りを放置するとどうなる?家の寿命を縮める危険性
「浮き」や「反り」は、単なる見た目の問題ではありません。
これらの劣化症状を放置すると、以下のような深刻な問題を引き起こし、最終的には家の寿命を縮めてしまう可能性があります。
・雨水の侵入による構造材の腐食
浮きや反りによってできた塗膜の隙間や、サイディングボードの隙間から雨水が容易に侵入するようになります。
侵入した雨水は、外壁の内部にある断熱材や柱、梁などの構造材に到達し、これらを腐食させてしまいます。
木材が腐食すると、建物の強度が一気に低下し、最悪の場合、倒壊のリスクも出てきます。
また、金属部分が錆びる原因にもなります。
・シロアリの発生リスクの増加
湿気を好むシロアリにとって、雨水の侵入によって湿った木材は格好の住処となります。
浮きや反りを放置することで、シロアリ被害に遭うリスクが飛躍的に高まります。
シロアリは家の内部を食い荒らすため、発見が遅れると深刻なダメージを家全体に与えてしまいます。
・カビやコケの発生、健康被害
外壁内部に湿気がこもることで、カビやコケが大量に発生しやすくなります。
これらは見た目を損なうだけでなく、アレルギーや喘息などの健康被害を引き起こす可能性もあります。
特に津島市・愛西市・あま市は温暖で湿潤な気候のため、カビやコケが発生しやすい環境と言えます。
・断熱性の低下、光熱費の増加
外壁の劣化によって断熱材が湿ったり、隙間ができたりすると、家の断熱性能が低下します。
夏は暑く、冬は寒くなり、冷暖房の効率が悪くなるため、光熱費が余計にかかることになります。
・資産価値の低下
外壁に浮きや反りなどの劣化症状が見られる家は、美観が損なわれるだけでなく、構造的な問題も抱えていると見なされます。
そのため、いざ売却しようとした際に、家の資産価値が大幅に下がってしまう可能性があります。
これらのリスクを考えると、浮きや反りといった劣化症状は決して軽視できるものではありません。
早期発見・早期対策が、大切な家を守る上で非常に重要となります。
浮き・反りが発生した場合の対策:DIYは危険?プロに任せるべき理由
「浮きや反りを見つけたら、自分で何とかできないかな?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、結論から言うと、浮きや反りの修理はDIYではなく、必ず専門の塗装業者に依頼することをおすすめします。
【なぜDIYは危険なのか?】
原因の特定が難しい
浮きや反りの原因は多岐にわたります。
表面的な補修だけでは根本的な解決にはならず、すぐに再発してしまう可能性が高いです。
専門知識と経験がなければ、正確な原因を見極めることは非常に困難です。
適切な下地処理ができない
浮きや反りの修理には、古い塗膜の除去や下地の補修、清掃など、非常に専門的な下地処理が必要です。
これらが不十分だと、いくら良い塗料を塗っても効果がありません。
高所作業の危険性
外壁の塗装は高所作業が伴います。
足場の設置や安全対策なしでの作業は、転落などの重大な事故につながる危険性が非常に高いです。
塗料の選定ミス
適切な塗料を選ばなければ、症状が悪化したり、他の問題を引き起こしたりする可能性があります。
塗料の種類や特性を理解していないと、かえって家の状態を悪くしてしまうことも。
時間と費用が無駄になる可能性
知識や経験がないままDIYに挑戦すると、失敗してやり直しになったり、余計な費用がかかったりするケースも少なくありません。
結果的に、最初からプロに依頼するよりも高くついてしまうこともあります。
【プロの塗装会社に任せるべき理由】
プロの塗装会社は、浮きや反りの原因を正確に特定し、状況に応じた最適な補修方法を提案してくれます。
正確な診断と原因特定
専門家は、症状の発生箇所、規模、周囲の環境などを総合的に判断し、浮きや反りの根本的な原因を見極めます。
必要に応じて、外壁の健全度を診断する機器を使用することもあります。
適切な下地処理と補修
浮いている塗膜の剥離、下地の清掃、ひび割れの補修、サイディングボードの固定・交換など、症状に応じた適切な下地処理を丁寧におこないます。
劣化したコーキングの打ち替えも、雨水侵入を防ぐ上で非常に重要です。
最適な塗料の選定と確実な施工
外壁材の種類、気候、予算、お客様の希望などを考慮し、最も適した塗料(透湿性の高い塗料、弾性塗料など)を選定します。
メーカーが定めた塗布量や乾燥時間を守り、確実な工程で施工することで、塗膜の密着性を高め、再発を防止します。
特に窯業系サイディングの反りの場合、反りが著しい場合はサイディングボード自体の交換が必要になることもあります。この判断も専門家がおこないます。
安全な作業と長期保証
足場を適切に組み、安全管理を徹底した上で作業をおこないます。
多くの場合、施工後には数年~10年程度の保証が付帯します。
万が一、施工不良があった場合でも、無償で再補修してもらえます。
浮きや反りは、家の健康状態を示す重要なサインです。自己判断で対処せず、必ず専門の塗装会社に相談し、適切な処置を受けるようにしましょう。
津島市・愛西市・あま市で信頼できる塗装会社を見つけるポイント
津島市、愛西市、あま市には多くの塗装会社が存在します。
その中から、ご自身の家を安心して任せられる、信頼できる会社を見つけるためには、いくつかのポイントがあります。
地域密着型の会社を選ぶ
津島市、愛西市、あま市に拠点がある、またはこの地域での施工実績が豊富な会社を選びましょう。
地域密着型の会社は、その地域の気候や建物の特性をよく理解しており、迅速な対応が期待できます。
また、何かあった際にもすぐに駆けつけてくれる安心感があります。
地元の評判や口コミも参考にすると良いでしょう。
詳細な診断と丁寧な説明があるか
見積もりを依頼した際に、単に価格だけを提示するのではなく、実際に現地を丁寧に調査し、家の劣化状況や原因を具体的に説明してくれる会社を選びましょう。
「浮き」「反り」などの症状について、素人にも分かりやすい言葉で、なぜその症状が起きているのか、どのような対策が必要なのかを丁寧に説明してくれる会社は信頼できます。
診断結果を写真などで見せてくれるとなお良いでしょう。
複数社から見積もりを取る(相見積もり)
最低でも2~3社から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
価格だけでなく、工事内容、使用する塗料、保証内容などを総合的に比較しましょう。
極端に安い見積もりには注意が必要です。手抜き工事や追加料金の発生など、後でトラブルになる可能性があります。
見積もり内容が明確で分かりやすいか
見積もり書には、使用する塗料の種類(メーカー名、製品名)、塗布回数、下地処理の内容、足場代、諸経費などが詳細かつ明確に記載されているか確認しましょう。
「一式」といったあいまいな表記が多い見積もりは避けた方が無難です。
施工実績や資格があるか
これまでの施工実績をウェブサイトなどで公開しているか確認しましょう。
施工事例を見ることで、その会社の技術力や仕上がりをある程度判断できます。
建築業許可や塗装技能士などの国家資格を持つ職人が在籍しているかどうかも、技術力の目安になります。
保証やアフターフォローが充実しているか
工事後の保証期間や内容、アフターフォローについて事前に確認しましょう。
万が一、施工不良があった場合にしっかりと対応してくれるかどうかは非常に重要です。
定期的な点検サービスがあるかも確認すると良いでしょう。
コミュニケーションがスムーズか
質問に対して親身に答えてくれるか、こちらの要望をしっかりと聞いてくれるかなど、担当者とのコミュニケーションがスムーズにおこなえるかどうかも大切なポイントです。
信頼できる会社は、お客様との信頼関係を大切にします。
これらのポイントを踏まえて、複数の会社と面談し、ご自身の目で見て、話して、最も信頼できると感じた会社に依頼するようにしましょう。
まとめ:津島市・愛西市・あま市の皆様へ、美しい家と安心の暮らしを
外壁の浮きや反りは、単なる見た目の問題ではなく、家の構造的な健康状態を示す重要なサインです。
これらの症状を見つけたら、決して放置せず、早めに信頼できる塗装会社に相談することが、家の寿命を延ばし、安心して長く住み続けるための第一歩となります。
ご自宅の塗装に関するご相談は、ぜひ地域密着型の信頼できる塗装会社にお気軽にお問い合わせください。
今回の記事が、皆様のご自宅の塗装状態を見直すきっかけとなり、適切なメンテナンスを通じて、より快適で美しい暮らしを実現するための一助となれば幸いです。
いかがでしたか?
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください♡
===================================
最後までお読みいただきありがとうございました。
津島市・あま市・愛西市で外壁塗装・屋根塗装でお悩みの方はお気軽にアートペインズにお問い合わせ下さい。
アートペインズではご相談・お見積もり・現地調査全て無料です!!
※お電話での受付もお待ちしておりますのでお気軽にご連絡ください!!