お家の劣化症状4 ひび割れ
2025.06.12 (Thu) 更新
お家の劣化症状4 ひび割れついて
「あれ?外壁に線が入ってる…これって大丈夫なの?」ご自宅の外壁にそんな「ひび割れ」を見つけてドキッとされた経験はありませんか?
「まだ小さいから大丈夫だろう」「どこに相談したらいいかわからない」と、ついつい放置してしまいがちな外壁のひび割れ。
しかし、その小さなひび割れが、実はご自宅にとって非常に危険なサインであることは、意外と知られていません。
そこで、今回は住宅塗装における「ひび割れ」について説明していきます。
Contents
- 住宅のSOSサイン!「ひび割れ」はなぜ起こるのか?そのメカニズムを徹底解剖
- ・経年劣化(塗料の寿命)
- ・建物の構造的な動き(地震や地盤沈下など)
- ・温度変化による伸縮
- 種類を見極めよう!「危険なひび割れ」と「そうでないひび割れ」の見分け方
- ・ ヘアークラック(髪の毛のようなひび割れ)
- ・クラック(ひび割れ)
- ・構造クラック(構造的なひび割れ)
- ・乾燥クラック(乾燥収縮によるひび割れ)
- 「まだ大丈夫」は危険なサイン!ひび割れ放置の恐ろしい結末
- ・雨漏り・水の侵入
- ・建物の構造材の劣化
- ・外壁材の剥落・浮き
- ・美観の著しい低下
- ・シロアリ被害の拡大
- ひび割れを見つけたら、まず何をするべきか?正しい対処法と補修方法
- ・まずは状況を把握する
- ・専門家や専門会社への相談
- ・ひび割れの補修方法
- 津島市・愛西市・あま市で信頼できる住宅塗装会社を見つけるには?
- ・地域密着型で実績が豊富か
- ・施工実績を公開しているか
- ・資格や許可を持っているか
- ・見積もりが明確で分かりやすいか
- ・保証制度は充実しているか
- ・コミュニケーションが取りやすいか
- まとめ:ひび割れは家のSOSサイン!早期発見・早期対応で安心の暮らしを
住宅のSOSサイン!「ひび割れ」はなぜ起こるのか?そのメカニズムを徹底解剖
まず最初に、「なぜ外壁にひび割れができるの?」という素朴な疑問にお答えします。
外壁は、常に太陽の光、雨、風、そして日本の四季折々の厳しい気象条件に晒されています。
人間がお肌のお手入れをするように、住宅もこれらの外部刺激から守られるために、塗装という「お化粧」をしているのです。
しかし、このお化粧も時間と共に劣化していきます。
ひび割れは、まさに外壁の「皮膚病」のようなもの。様々な要因が複雑に絡み合って発生します。
主な原因として考えられるのは、次の3つです。
・経年劣化(塗料の寿命)
塗料にも寿命があります。
一般的に、アクリル塗料で3~5年、ウレタン塗料で5~8年、シリコン塗料で8~15年、フッ素塗料で15~20年以上と言われています。
この寿命を超えると、塗膜は徐々に弾力性を失い、硬く脆くなっていきます。
例えるなら、ゴムが古くなってパキパキに割れてしまうようなイメージです。
硬くなった塗膜は、建物の動きや外部からの衝撃に耐えきれなくなり、ひび割れが発生しやすくなります。
・建物の構造的な動き(地震や地盤沈下など)
日本は地震大国です。
大小に関わらず、地震によって建物は常に揺れ動いています。
また、地盤が安定していない場所では、地盤沈下によって建物が少しずつ傾くこともあります。
このような建物の動きによって、外壁に不均一な力が加わり、その結果としてひび割れが生じることがあります。
特に、構造的なひび割れは、建物の安全性にも関わるため、注意が必要です。
・温度変化による伸縮
外壁は、日中の強い日差しで熱せられ、夜間は冷え込みます。
この温度変化によって、建物の素材(コンクリートやモルタルなど)はわずかながら伸縮を繰り返しています。
特に、夏場の猛暑と冬場の厳寒を繰り返すことで、この伸縮による負荷は蓄積されていきます。塗膜がこの伸縮に追従できなくなると、ひび割れが発生します。
これらの原因が単独で発生することもあれば、複数組み合わさってひび割れを引き起こすこともあります。
種類を見極めよう!「危険なひび割れ」と「そうでないひび割れ」の見分け方
ひび割れにも様々な種類があり、それぞれ原因や危険度が異なります。
ここでは、代表的なひび割れの種類とその特徴、そして特に注意が必要な「危険なひび割れ」の見分け方をご紹介します。
・ ヘアークラック(髪の毛のようなひび割れ)
特徴
0.3mm以下の細いひび割れで、まるで髪の毛のように細い線が入っているのが特徴です。
主に塗膜の表面に発生することが多く、肉眼ではほとんど見えないこともあります。
原因
塗膜の経年劣化や、軽微な乾燥収縮によって発生することが多いです。
危険度
緊急性は低いですが、放置すると水の侵入経路となる可能性もあるため、定期的な点検が必要です。
初期症状として捉え、今後の劣化の進行に注意しましょう。
・クラック(ひび割れ)
特徴
0.3mm以上のひび割れで、ヘアークラックよりも太く、はっきりと目視できるひび割れです。
指で触るとわずかに段差を感じることもあります。
原因
塗膜だけでなく、下地のモルタルやコンクリートにも影響が及んでいる可能性があります。
経年劣化の進行、建物の構造的な動き、温度変化による伸縮などが考えられます。
危険度
雨水が侵入する可能性が高まり、建物の内部に影響を及ぼし始める危険性があります。
早めの補修を検討すべき段階です。
・構造クラック(構造的なひび割れ)
特徴
0.5mm以上の幅があり、深く、そして広範囲にわたって発生するひび割れです。
建物の一階から二階、あるいは基礎から外壁にかけて垂直に走るような、あるいは大きなX字型やY字型に発生することがあります。
ひび割れの深さが下地材を貫通していることもあります。
原因
地盤沈下、地震による大きな揺れ、設計上の問題、施工不良など、建物の構造自体に問題がある可能性が高いです。
危険度
雨水の侵入はもちろんのこと、建物の構造的な強度に影響を及ぼし、最悪の場合、倒壊のリスクも考えられます。
これを発見したら、すぐに専門家(塗装会社だけでなく、建築士など)に相談する必要があります。
・乾燥クラック(乾燥収縮によるひび割れ)
特徴
モルタルやコンクリートなど、下地材の乾燥が不十分なまま塗装してしまった場合に発生することがあります。
特徴としては、比較的浅く、不規則な形状で発生することが多いです。
原因
施工不良が主な原因です。
危険度
雨水侵入のリスクがあり、補修が必要です。
「まだ大丈夫」は危険なサイン!ひび割れ放置の恐ろしい結末
「小さなひび割れだし、まだ大丈夫だろう」そう考えて放置してしまうと、思わぬ大きなトラブルに発展する可能性があります。
外壁のひび割れを放置することは、例えるなら、体調が悪いのに病院にいかないようなもの。
病気が進行すればするほど、治療が困難になり、費用もかさんでしまいます。
ひび割れ放置による主なリスクは次の通りです。
・雨漏り・水の侵入
ひび割れは、外壁にとっての「傷口」です。
そこから雨水が侵入し、建物の内部、特に木材や断熱材を湿らせてしまいます。
湿った木材は腐食しやすくなり、シロアリの発生原因にもなります。
また、断熱材が湿ると断熱性能が低下し、光熱費の増加にもつながります。
最終的には、室内のカビや結露の原因となり、健康被害を引き起こす可能性もあります。
・建物の構造材の劣化
雨水が侵入し続けることで、外壁の内部にある柱や梁といった構造材が腐食したり、鉄筋コンクリート造の場合は鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートを破壊してしまう「爆裂現象」を引き起こすことがあります。
これにより、建物の耐久性が著しく低下し、最悪の場合、倒壊のリスクさえ発生します。
・外壁材の剥落・浮き
ひび割れから侵入した水分が、冬場に凍結と融解を繰り返すことで、外壁材そのものを押し広げ、ひび割れをさらに大きくしたり、外壁材の浮きや剥落を引き起こすことがあります。
特に、モルタル外壁などでこの現象が見られます。
外壁材が剥がれ落ちると、ご近所への迷惑や、通行人への危険にもつながりかねません。
・美観の著しい低下
ひび割れは、見た目にも非常に悪い影響を与えます。
外壁全体にひび割れが目立つようになると、家全体の印象が古びて見え、資産価値も低下してしまいます。
・シロアリ被害の拡大
湿気を好むシロアリにとって、ひび割れから侵入した雨水で湿った木材は格好の住処となります。
シロアリは建物の内部から木材を食い荒らし、知らぬ間に建物の構造をボロボロにしてしまいます。
これらのリスクを考えると、ひび割れは早期発見・早期対応が何よりも重要であることがお分かりいただけるかと思います。
ひび割れを見つけたら、まず何をするべきか?正しい対処法と補修方法
ひび割れを発見したからといって、すぐに慌てる必要はありません。
大切なのは、冷静に状況を把握し、適切な行動を取ることです。
・まずは状況を把握する
写真撮影
ひび割れの場所、長さ、幅、深さなどが分かるように、複数の角度から写真を撮っておきましょう。
これは、後で専門会社に相談する際に非常に役立ちます。
経過観察
すぐに専門会社に連絡する前に、ひび割れの変化がないか、雨が降った後に水が染み込んでいる様子がないかなどを数日間観察してみましょう。
・専門家や専門会社への相談
ご自身で判断が難しい、あるいは危険なひび割れかもしれないと感じたら、迷わず専門の塗装会社に相談しましょう。
津島市・愛西市・あま市には、地域密着で信頼できる塗装会社がたくさんあります。
・ひび割れの補修方法
ひび割れの補修方法は、ひび割れの種類や深さによって異なります。
【ヘアークラック(軽度なひび割れ)】
多くの場合、上から塗料を重ね塗りすることで対応できます。
塗料の弾力性でひび割れをカバーし、水の侵入を防ぎます。
【クラック(中程度のひび割れ)】
Uカット工法
ひび割れ部分をU字型にカットし、シーリング材(コーキング材)を充填して補修する方法です。
シーリング材は弾力性があるため、建物の動きや温度変化にも追従し、再発を防ぐ効果もあります。その後、周囲の色に合わせて塗装を施します。
Vカット工法
Uカット工法と同様に、ひび割れ部分をV字型にカットしてシーリング材を充填します。
Uカットよりも深いひび割れに対応します。
【構造クラック(重度なひび割れ)】
構造クラックの場合は、単なる塗装補修だけでは不十分な場合が多いです。
専門の建築士と連携し、建物の構造補強が必要となることもあります。
塗装会社と建築士、双方の専門家による連携が不可欠です。
【注意点】DIYでのひび割れ補修は慎重に!
ホームセンターで補修材が売られているからといって、安易にDIYで補修をおこなうのはおすすめできません。
一時的には塞がったように見えても、適切な補修ができていないと、かえって事態を悪化させてしまう可能性があります。
下地処理の不備
ひび割れの内部に汚れや水分が残ったままだと、補修材が密着せず、すぐに剥がれてしまう可能性があります。
補修材の選定ミス
ひび割れの種類や外壁材に合わない補修材を使用すると、効果がなかったり、かえって別の問題を引き起こしたりすることがあります。
見た目の悪化
専門知識がないと、補修跡が目立ってしまい、外観を損ねる可能性があります。
やはり、専門の知識と技術を持ったプロの塗装会社に依頼するのが、最も安心で確実な方法と言えるでしょう。
津島市・愛西市・あま市で信頼できる住宅塗装会社を見つけるには?
「どの会社に頼めばいいのかわからない…」信頼できる塗装会社を見つけることは非常に重要です。
後悔しない会社選びのために、次のポイントを参考にしてください。
・地域密着型で実績が豊富か
地元で長く営業している会社は、地域の気候風土や建物の特性を熟知しており、きめ細やかな対応が期待できます。
また、地域の住民からの評判も確認しやすいでしょう。
・施工実績を公開しているか
ホームページなどで施工事例を公開している会社は、技術力や実績に自信がある証拠です。
ご自身の家と似たような建物の施工事例があれば、仕上がりのイメージも湧きやすいでしょう。
・資格や許可を持っているか
「建設業許可」や「塗装技能士」などの資格を持っているか確認しましょう。
これは、国や公的に認められた技術や実績があることの証明になります。
・見積もりが明確で分かりやすいか
「一式」のような曖昧な見積もりではなく、使用する塗料の種類、塗布量、下地処理の方法、足場費用など、項目ごとに詳細に記載されているか確認しましょう。
不明な点があれば、納得いくまで質問しましょう。
・保証制度は充実しているか
塗装工事には、万が一の不具合に備えて保証制度があるのが一般的です。
保証期間や保証内容が明確になっているか、工事後のアフターフォロー体制が整っているかを確認しましょう。
・コミュニケーションが取りやすいか
担当者が親身になって相談に乗ってくれるか、質問に対して分かりやすく丁寧に答えてくれるかなど、コミュニケーションの取りやすさも重要なポイントです。
複数の会社から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
相見積もりを取ることで、適正価格を知ることができ、各会社の対応や提案内容を比較することができます。
まとめ:ひび割れは家のSOSサイン!早期発見・早期対応で安心の暮らしを
ご自宅の外壁にひび割れを見つけたら、それはまさにご自宅からの「SOSサイン」です。
小さなひび割れでも放置することで、雨漏り、建物の構造材の劣化、シロアリ被害など、取り返しのつかない事態に発展する可能性があります。
大切なのは、「早期発見」と「早期対応」です。
定期的にご自宅の外壁を点検し、異変がないか確認しましょう。
少しでも気になるひび割れを発見したら、まずは状況を記録し、信頼できる専門会社に相談しましょう。
安易なDIYでの補修は避け、プロの技術と知識に任せることが、結果的に安心で経済的です。
いかがでしたか?
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください♡
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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