ベランダ・屋上防水4 シート防水
2025.06.22 (Sun) 更新
シート防水について
皆様のお住まいは、日々の生活を支える大切な資産です。
特に、日本の気候は四季折々の美しさがある一方で、雨や台風などによる水害のリスクも常に隣り合わせ。お住まいを守る上で、屋根や外壁と同じくらい重要なのが「ベランダ」や「屋上」の防水対策です。
「うちはまだ大丈夫」「雨漏りしてから考えればいい」そう思っていませんか?
しかし、雨漏りが発生してからでは、すでに建物の内部にまで水が浸入し、大規模な修繕が必要になるケースも少なくありません。
早期の対策こそが、皆様のお住まいを長持ちさせ、結果的に費用を抑えることにも繋がるのです。
そこで、今回はシート防水について説明していきます。
Contents
なぜベランダ・屋上の防水工事が必要なのか?見過ごせない水の脅威
「ベランダや屋上って、普段あまり使わないし、防水なんて必要なの?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ベランダや屋上は、常に雨風や紫外線に晒される過酷な環境にあります。
もし、防水層が劣化し、水が建物内部に浸入すると、次のような深刻な問題を引き起こす可能性があります。
雨漏り・漏水
最も分かりやすいサインですが、天井や壁にシミができたり、ポタポタと水が垂れてきたりします。
構造体の腐食・劣化
木造住宅の場合、柱や梁などの構造体が腐食し、建物の耐久性が著しく低下します。
鉄筋コンクリート造の場合も、鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートにひび割れが生じる「爆裂」を引き起こすことがあります。
カビ・シロアリの発生
湿気がこもることでカビが発生しやすくなり、健康被害に繋がる恐れがあります。
また、木材が湿ることでシロアリの発生を促し、建物の構造をさらに蝕んでいきます。
資産価値の低下
雨漏りや建物の劣化は、売却時の査定に大きく響き、資産価値を低下させます。
これらの問題を未然に防ぐためにも、ベランダや屋上の防水工事は必要不可欠なのです。
ベランダ・屋上防水工事の主役!「シート防水」とは?
シート防水とは、その名の通り、工場で均一な厚みに製造されたシート状の防水材料を、接着剤や熱融着などの方法で下地に貼り付けて防水層を形成する工法です。
液状の材料を塗って防水層を作る塗膜防水と異なり、シート自体が防水性を持っているため、安定した品質の防水層を形成しやすいのが特徴です。
シート防水には、主に次の2種類があります。
塩ビシート防水(塩化ビニル樹脂系シート防水)
ゴムシート防水(加硫ゴム系シート防水)
それぞれのシート防水について、特徴やメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
・美観と耐久性を兼ね備える「塩ビシート防水」
塩ビシート防水は、塩化ビニル樹脂を主成分としたシートを用いた防水工法です。
弾力性があり、紫外線や熱、オゾンなどに対する耐久性に優れているのが特徴です。
カラーバリエーションも豊富で、建物の美観を損ねることなく防水工事を行える点も人気を集めています。
【塩ビシート防水の施工方法】
塩ビシート防水には、大きく分けて2つの施工方法があります。
機械的固定工法(絶縁工法)
シートを下地に直接接着せず、ディスク板と呼ばれる円盤状の固定金物でシートの端部や重なり部分を機械的に固定し、その上から熱風でシート同士を溶着して防水層を形成します。
下地の影響を受けにくいため、既存の防水層を撤去せずに上から重ねて施工できることが多く、改修工事に適しています。
下地が多少湿っていても施工が可能です。
ただし、ディスク板の固定箇所に負担がかかりやすいという側面もあります。
密着工法
シートの裏面に専用の接着剤を塗布し、下地に全面をしっかりと貼り付ける工法です。
下地に密着するため、風にあおられにくく、歩行する機会の多いベランダなどにも適しています。
ただし、下地の状態が非常に重要で、下地が平滑で乾燥している必要があります。
既存の防水層が劣化している場合は、撤去してから施工するケースが多いです。
【塩ビシート防水のメリット】
耐久性が高い
紫外線や熱、オゾンに強く、比較的長持ちします。耐用年数は10年~20年程度と言われています。
工期が比較的短い
シートを貼り付ける工法なので、塗膜防水のように乾燥時間を待つ必要が少なく、比較的短期間で施工が完了します。
均一な品質
工場で製造されたシートを使用するため、品質が均一でムラがなく、安定した防水性能が期待できます。
意匠性が高い
カラーバリエーションが豊富で、建物のデザインや美観を損なわずに施工できます。
改修工事に適している
特に機械的固定工法は、既存の防水層を撤去せずに重ねて施工できることが多いため、費用や工期を抑えた改修が可能です。
メンテナンスが比較的容易
表面が滑らかなため、汚れが付きにくく、清掃などのメンテナンスも比較的簡単です。
【塩ビシート防水のデメリット】
下地の追従性
比較的硬いシートなので、地震などによる建物の動きや下地のひび割れに対して、塗膜防水ほどの追従性はありません。
ただし、機械的固定工法であれば下地の影響を受けにくいです。
複雑な形状への対応
複雑な形状の箇所や、立ち上がり部分、ドレン(排水口)周りなど、細部の施工には技術が必要です。
シートをカットして貼り合わせるため、継ぎ目が多くなる可能性があります。
初期費用が比較的高め
材料費や施工費用が、ゴムシート防水や一部の塗膜防水と比較して高くなる傾向があります。
・伸縮性に優れた「ゴムシート防水」
ゴムシート防水は、加硫ゴムを主成分としたシートを用いた防水工法です。
塩ビシート防水に比べて、非常に伸縮性に優れているのが最大の特徴です。
そのため、地震などによる建物の動きや、下地のひび割れにも柔軟に追従することができます。
【ゴムシート防水の施工方法】
ゴムシート防水は、主に密着工法で施工されます。
密着工法
シートの裏面に専用の接着剤を塗布し、下地に全面をしっかりと貼り付けます。
シートの重なり部分は、専用の接着剤で強固に接着します。
非常に伸縮性があるため、下地の動きにも追従しやすく、建物の構造を問わず広く利用されています。
【ゴムシート防水のメリット】
高い伸縮性・追従性
最大のメリットは、その伸縮性の高さです。
地震などによる建物の動きや、下地のひび割れに非常に強く、防水層の破断リスクを低減します。
軽量
シート自体が軽量なので、建物への負担が少なく、既存の建物にも安心して施工できます。
比較的安価
シート防水の中では、比較的初期費用を抑えて施工できる傾向があります。
工期が短い
塩ビシート防水と同様に、シートを貼り付ける工法なので、比較的短期間で施工が完了します。
【ゴムシート防水のデメリット】
意匠性(見た目)
シートの色は黒やグレーが主流で、塩ビシート防水に比べてカラーバリエーションが少ないため、意匠性(見た目)は劣る傾向があります。
摩耗に弱い
表面が比較的柔らかいため、歩行頻度の高い場所や、物置などを置く場所にはあまり向きません。
摩耗しやすいという弱点があります。
鳥害のリスク
鳥がシートをつつくなどの被害に遭うことがあります。
重ね塗りが難しい
防水層の再構築が必要になった場合、上に重ねて他の防水材を塗ることが難しい場合があります。
塩ビシート防水とゴムシート防水、どちらが我が家に最適?
ここまで、塩ビシート防水とゴムシート防水それぞれの特徴を見てきましたが、「結局、うちにはどっちがいいの?」と迷われる方も多いでしょう。
どちらのシート防水を選ぶかは、次の要素を総合的に考慮して決定する必要があります。
予算
初期費用を抑えたい場合はゴムシート防水、長期的な耐久性やメンテナンス性を重視するなら塩ビシート防水が選択肢に入ります。
下地の状態
下地の劣化が激しい場合や、既存防水層を撤去せずに改修したい場合は、機械的固定工法のある塩ビシート防水が有利な場合があります。
建物の構造と動き
地震の影響を受けやすい地域や、建物の揺れが予想される場合は、伸縮性に優れたゴムシート防水が適している場合があります。
ベランダ・屋上の使用頻度
歩行頻度が高い場所であれば、摩耗に強い塩ビシート防水が適しています。
美観へのこだわり
見た目を重視し、デザイン性の高い防水層にしたい場合は、カラーバリエーションが豊富な塩ビシート防水がおすすめです。
既存の防水工法
既存の防水工法によっては、それに合った改修方法を提案されることもあります。
重要なのは、これらの要素を専門会社と相談し、最適な提案を受けることです。
津島市、愛西市、あま市で地域密着型の塗装会社や防水業者であれば、地元の気候特性や建物の構造を熟知しているため、より適切なアドバイスが得られるでしょう。
津島市・愛西市・あま市で信頼できる防水会社選びのポイント
防水工事は、建物の寿命を左右する重要な工事です。
だからこそ、信頼できる会社を選ぶことが何よりも大切です。
津島市、愛西市、あま市で会社選びに迷ったら、次のポイントを参考にしてください。
地域密着型であるか
地元の気候や建物の特性を熟知しているか、緊急時の対応やアフターフォローが迅速におこなえるかを確認しましょう。
津島市、愛西市、あま市に拠点がある、または工事実績が豊富な会社であれば安心です。
施工実績が豊富か
防水工事の経験が豊富で、様々なケースに対応できる技術力があるかを確認しましょう。
特にシート防水の施工実績を尋ねてみましょう。
資格・免許の有無
防水施工技能士などの専門資格を持つ職人が在籍しているか、建設業許可を取得しているかを確認しましょう。
丁寧な説明と提案
現地調査の際、建物の状況や劣化原因を丁寧に説明し、複数の選択肢を提示してくれるか。それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく説明してくれるかを確認しましょう。
適正な価格か
極端に安価な見積もりには注意が必要です。
使用する材料や工程を明確にし、適正な価格であるかを見極めましょう。相見積もりを取ることも有効です。
アフターフォロー・保証
工事後の保証内容や、定期的な点検などのアフターフォロー体制が整っているかを確認しましょう。
近隣への配慮
工事中の騒音や塗料の飛散など、近隣住民への配慮をきちんといってくれるかどうかも重要なポイントです。
まとめ:津島市・愛西市・あま市で快適な暮らしを守るために
津島市、愛西市、あま市にお住まいの皆様にとって、住まいを守る防水工事は決して他人事ではありません。
早期の対策と適切なメンテナンスこそが、皆様の大切な資産を長持ちさせ、安心で快適な暮らしを維持するための鍵となります。
「もしかして、うちのベランダもそろそろ…?」そう感じたら、まずは専門会社に相談し、無料診断を受けてみることを強くおすすめします。
防水工事の専門家が、皆様のお住まいの状況を正確に診断し、最適な防水プランを提案してくれるはずです。
水の侵入による後悔がないよう、今できる最善の対策を検討し、いつまでも安心で快適な住まいを維持していきましょう。
いかがでしたか?
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください♡
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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