外壁塗装が必要な外壁3 ALC材
2025.06.30 (Mon) 更新
ALC材について
皆様のお住まいの外壁、最近じっくりご覧になったことはありますか?
「うちの家はALCパネルを使っているらしいけど、一体どんな素材なの?」と疑問に感じている方もいらっしゃるかもしれません。
外壁塗装は、お住まいの美観を保つだけでなく、雨風や紫外線から建物を守るために非常に重要なメンテナンスです。
特にALC(ヘーベル)と呼ばれる建材の外壁は、その特性を理解した上で適切な時期に適切な塗装をおこなう事が、家の寿命を大きく左右します。
そこで、今回はALC材について説明していきます。
Contents
- 「ALC(エーエルシー)」って何?あなたの家もALCかも?!
- なぜALC外壁には「塗装」が欠かせないの?その重要性とは
- ALC外壁の劣化サイン!塗装時期を判断するチェックポイント
- ALC外壁塗装で失敗しない!塗料選びと施工のポイント
- ・ALC外壁に適した塗料選びのポイント
- ・失敗しないための施工のポイント
- 津島市・愛西市・あま市で会社選びに迷ったら?安心して依頼できるポイント
- ・ALC外壁の施工実績が豊富か
- ・診断・見積もりが丁寧で分かりやすいか
- ・資格や許可を持っているか
- ・保証内容が明確か
- ・地域密着型で評判が良いか
- ・複数の会社から見積もりを取る(相見積もり)
- まとめ:ALC外壁の適切なメンテナンスで、大切な家を長持ちさせよう!
「ALC(エーエルシー)」って何?あなたの家もALCかも?!
まず、「ALC」という言葉を初めて耳にする方もいらっしゃるかもしれません。
ALCとは、「Autoclaved Lightweight Concrete(オートクレーブ処理軽量気泡コンクリート)」の頭文字を取ったもので、日本語では「軽量気泡コンクリート」と呼ばれます。
ALCはセメント、生石灰、珪石などの原料を混ぜて、内部にたくさんの小さな気泡を含ませて作られたコンクリートの一種です。
この気泡のおかげで、通常のコンクリートに比べて非常に軽量でありながら、高い強度と優れた断熱性・耐火性・遮音性を持ち合わせています。
特に、旭化成ヘーベルハウスの住宅などで使用されていることで有名で、「ヘーベル板」という名称で呼ばれることもあります。
津島市・愛西市・あま市でも、比較的新しい住宅や、デザイン性の高い建物でALCパネルが使われているのをよく見かけます。
ご自宅の外壁がALCかどうかを見分けるポイントはいくつかあります。
パネルの継ぎ目(目地)が太い
ALCパネルは一枚一枚の板を組み合わせて作られるため、パネル同士の間に太い目地(コーキング材)があります。
サイディングボードよりも目地が太いことが多いです。
表面に模様が少ない、シンプルなデザイン
ALCはコンクリート素材のため、比較的シンプルなフラットなデザインが多いです。
レンガ調や木目調の複雑な模様は少ない傾向にあります。
叩くとコンクリートのような鈍い音がする
軽く外壁を叩いてみると、サイディングのような軽やかな音ではなく、コンクリートのような鈍い音がすることがあります。
なぜALC外壁には「塗装」が欠かせないの?その重要性とは
「うちのALC外壁、まだ大丈夫そうに見えるけど、本当に塗装が必要なの?」そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ALC外壁にとって塗装は、美観を保つだけでなく、建物を長持ちさせるために非常に重要な役割を担っています。
ALCは、その名の通り「軽量気泡コンクリート」です。
内部に多くの気泡があるため、水を吸い込みやすいという性質を持っています。
この「吸水性」が、ALC外壁の塗装が特に重要となる最大の理由です。
塗装されていない、あるいは塗膜が劣化してしまったALC外壁は、雨水をどんどん吸い込んでしまいます。
すると、次のような問題が発生します。
カビ・コケの発生
湿気を好むカビやコケが繁殖しやすくなり、外壁が緑色や黒っぽく変色します。
見た目が悪くなるだけでなく、建材の劣化を早める原因にもなります。
凍害の発生
冬場、吸い込んだ水が凍結・膨張することで、ALCパネルの内部にひび割れや剥がれが生じることがあります。
特に津島市・愛西市・あま市のような地域では、冬場の凍結にも注意が必要です。
内部構造への影響
長期的に水分を含み続けると、ALCパネル内部の鉄筋が錆びつき、建物の構造自体にダメージを与える可能性もゼロではありません。
しかし、適切な塗装を施すことで、これらの問題を未然に防ぐことができます。
塗料は、ALCパネルの表面に強力な保護膜を形成し、雨水が内部に浸透するのを防ぐ「防水」の役割を果たします。また、紫外線からALC材を守り、劣化を抑制する効果もあります。
ALC外壁の劣化サイン!塗装時期を判断するチェックポイント
「じゃあ、いつ頃塗装すればいいの?」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。
ALC外壁の塗装時期は、一般的に新築から10年~15年が目安と言われています。
しかし、これはあくまで目安であり、立地条件や日当たり、使用している塗料の種類によっても大きく異なります。
ご自宅のALC外壁に次のようなサインが出ていたら、そろそろ外壁塗装を検討する時期かもしれません。
チョーキング現象(触ると白い粉がつく)
外壁を触ると、チョークのような白い粉が手に付着する現象です。
これは、塗料の樹脂が劣化し、顔料が粉状になって表面に浮き出ているサインです。
防水性や保護機能が低下している証拠です。
ひび割れ(クラック)
特に細いヘアークラックから、パネルの継ぎ目や表面に現れるひび割れは注意が必要です。
ひび割れから雨水が侵入し、ALCパネルの劣化を早めます。
コーキングの劣化(硬化、ひび割れ、剥がれ)
ALCパネルの目地を埋めているコーキング材は、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を担っています。
コーキングが硬くなったり、ひび割れたり、剥がれたりしている場合は、そこから水が侵入する危険性があります。
コーキングの劣化は、外壁塗装と同時に補修・打ち替えをおこなうのが一般的です。
塗膜の剥がれ・膨れ
塗料が浮いてきたり、部分的に剥がれてきたりしている場合は、明らかに塗膜の寿命が来ています。
カビ・コケ・藻の発生
日当たりの悪い面や湿気の多い場所に、緑色や黒色のカビ・コケ・藻が発生している場合も、塗膜の防水性が低下している可能性があります。
色あせ・変色
全体的に外壁の色が薄くなったり、まだらになったりしている場合は、紫外線による塗膜の劣化が進行しています。
これらのサインが一つでも見られたら、専門会社に点検してもらうことをお勧めします。
早めに適切なメンテナンスをおこなう事で、より大きな修繕費用がかかるのを防ぐことができます。
ALC外壁塗装で失敗しない!塗料選びと施工のポイント
ALC外壁の塗装は、その特性を理解した上で適切な塗料を選び、丁寧な施工をおこなう事が非常に重要です。
ここでは、失敗しないための塗料選びと施工のポイントを解説します。
・ALC外壁に適した塗料選びのポイント
ALC外壁は吸水性が高いため、特に「防水性」と「透湿性」を兼ね備えた塗料を選ぶことが重要です。
高弾性塗料(微弾性塗料)
ALCは地震や温度変化によってわずかに動くことがあります。
高弾性塗料や微弾性塗料は、塗膜が伸び縮みすることで、ALCパネルの微細な動きに追従し、ひび割れを抑制する効果があります。
水性塗料より油性塗料がおすすめ
ALCは吸水性が高いため、油性塗料の方が密着性が高く、耐久性も期待できます。
ただし、水性塗料でもALC専用の下塗り材を使用することで対応可能な場合もあります。
透湿性のある塗料
「防水性」と同時に「透湿性」も重要です。
透湿性とは、水蒸気は通すが液体は通さない性質のことです。
ALC内部に結露が発生した場合でも、水蒸気を外部に逃がすことで、塗膜の膨れや剥がれを防ぎ、ALC材の健全性を保ちます。
下塗り材(シーラー・プライマー)の重要性
ALCは表面がデコボコしているため、そのまま上塗り塗料を塗ってもきれいに仕上がりません。
また、吸水性が高いため、上塗り塗料を吸い込みすぎてしまうことがあります。
そこで、下塗り材をしっかりと塗布することで、ALC表面の吸い込みを抑え、上塗り塗料との密着性を高め、ムラなくきれいに仕上げることができます。
下塗り材は、ALC専用の吸水調整機能を持つものが推奨されます。
各塗料の耐久年数の目安
アクリル塗料: 耐用年数 5~7年。比較的安価ですが、耐久性は劣ります。
ウレタン塗料: 耐用年数 8~10年。バランスの取れた塗料で、コストパフォーマンスに優れます。
シリコン塗料: 耐用年数 10~15年。現在最も主流の塗料で、耐久性、防汚性、コストのバランスが良いです。
フッ素塗料: 耐用年数 15~20年。最も高価ですが、非常に高い耐久性と防汚性を持ち、塗り替えサイクルを長くしたい場合に最適です。
光触媒塗料: 耐用年数 15~20年以上。セルフクリーニング効果で外壁の汚れを分解し、美観を長く保ちます。
ご予算や将来のメンテナンス計画に合わせて、最適な塗料を施工会社と相談しながら選びましょう。
・失敗しないための施工のポイント
ALC外壁の塗装工事は、専門知識と経験が求められます。
信頼できる会社に依頼することが何よりも重要です。
高圧洗浄
塗装前の下地処理として、外壁の汚れやカビ・コケを高圧洗浄でしっかりと洗い流します。
この工程を怠ると、塗料の密着性が悪くなり、早期に剥がれる原因となります。
ひび割れ・欠損部の補修
塗装前に、ALCパネルのひび割れや欠損部を丁寧に補修します。
特にVカット工法など、ひび割れの状況に応じた適切な補修が必要です。
コーキングの打ち替え・増し打ち
目地のコーキングは非常に重要な部分です。
劣化している場合は、既存のコーキングを撤去し、新しいコーキング材に打ち替える「打ち替え」をおこないます。
劣化が軽微な場合は、既存のコーキングの上に新しいコーキング材を充填する「増し打ち」をおこなう事もあります。
下塗りの徹底
ALC塗装の肝とも言えるのが下塗りです。
吸水性の高いALCには、通常よりも多くの下塗り材を塗布したり、場合によっては2回塗布したりするなど、吸い込みをしっかりと止めるための丁寧な作業が求められます。
複数回の塗り重ね
一般的に、下塗り1回、中塗り1回、上塗り1回の合計3回塗りが基本です。
塗料によっては4回塗りが必要な場合もあります。
適切な膜厚を確保することで、塗料本来の性能を発揮させることができます。
これらの工程をしっかりと守り、経験豊富な職人が施工することで、ALC外壁は長く美しく保つことができます。
津島市・愛西市・あま市で会社選びに迷ったら?安心して依頼できるポイント
津島市、愛西市、あま市には、数多くの外壁塗装会社が存在します。
その中から信頼できる会社を見つけるのは大変ですよ。
ここでは、安心してALC外壁塗装を任せられる会社選びのポイントをご紹介します。
・ALC外壁の施工実績が豊富か
ALC外壁の塗装は、一般的なサイディングとは異なる知識と技術が必要です。
ALC外壁の施工実績が豊富で、その特性を理解している会社を選びましょう。
過去の施工事例を見せてもらうのも良い方法です。
・診断・見積もりが丁寧で分かりやすいか
現地調査をしっかりおこないい、劣化状況を詳しく説明してくれるか。
見積もり内容は、使用する塗料の種類、各工程の費用、工期などが明確に記載されているか確認しましょう。
不明な点があれば、納得いくまで質問してください。
・資格や許可を持っているか
塗装に関する資格(塗装技能士など)や、建設業許可(建築工事業、塗装工事業など)を持っているか確認しましょう。
信頼できる会社は、これらの情報を積極的に開示しています。
・保証内容が明確か
施工後の保証(塗膜保証、工事保証など)があるか、その期間や内容が明確か確認しましょう。
万が一のトラブルの際に、きちんと対応してくれる会社を選ぶことが大切です。
・地域密着型で評判が良いか
津島市・愛西市・あま市に根ざした地域密着型の会社は、何かあった時に迅速に対応してくれる可能性が高いです。
近隣での施工実績や、口コミ・評判なども参考にしてみましょう。
・複数の会社から見積もりを取る(相見積もり)
1社だけの見積もりで即決せず、必ず複数の会社から見積もりを取りましょう。
料金の比較だけでなく、提案内容や担当者の対応なども比較検討することで、より自分に合った会社を見つけることができます。
まとめ:ALC外壁の適切なメンテナンスで、大切な家を長持ちさせよう!
ALC外壁は、その優れた性能から多くの住宅に採用されていますが、その吸水性という特性ゆえに、適切な時期に適切な塗装をおこなう事が、お住まいの健康と美観を保つために非常に重要です。
もしご自宅のALC外壁に劣化サインが見られる、または新築から10年以上が経過している場合は、一度専門会社に点検を依頼してみることを強くお勧めします。
早めのメンテナンスが、結果としてお住まいの寿命を延ばし、将来的な修繕費用を抑えることに繋がります。
いかがでしたか?
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください♡
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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