初めての屋根塗装で失敗しない!あなたの屋根材、本当に塗装は必要かを詳しく解説
2025.08.30 (Sat) 更新
屋根材について
大切なお住まいを守る上で、屋根は非常に重要な役割を担っています。
しかし、「そろそろ屋根のメンテナンスが必要かな?」「塗装って本当に必要なの?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
特に、初めての塗装工事となると、何から手をつけて良いか分からない、といった不安を抱える方も少なくありません。
そこで、今回は初めて屋根塗装をお考えの方にも分かりやすく、主要な屋根材である「スレート」「セメント瓦」「金属屋根」「アスファルトシングル」について説明していきます。
Contents
なぜ屋根塗装が必要なのか? – 劣化のサインと塗装の役割
まず、「なぜ屋根塗装が必要なのか?」という根本的な疑問からお答えします。
屋根は常に紫外線、雨風、雪、そして寒暖差といった厳しい自然環境に晒されています。
これらの影響を受け続けることで、どんなに丈夫な屋根材も必ず劣化していきます。
屋根材の劣化を放置すると、次のような問題が発生する可能性があります。
雨漏り
塗膜の劣化やひび割れから水が浸入し、家屋の構造材を腐食させたり、カビの発生に繋がります。
断熱効果の低下
塗膜の劣化により、遮熱・断熱効果が低下し、室内の温度が上昇したり、冬場は熱が逃げやすくなります。
結果として冷暖房費の増加にも繋がります。
外観の悪化
色褪せ、コケやカビの発生、ひび割れなどは、家の美観を損ね、資産価値の低下にも繋がります。
屋根材の寿命短縮
塗装による保護がなくなると、屋根材そのものの劣化が進行し、最終的には屋根全体の葺き替えやカバー工法といった大規模な工事が必要になり、高額な費用が発生する可能性があります。
屋根塗装は、単に美観を回復させるだけでなく、屋根材を保護し、建物の寿命を延ばすための非常に重要なメンテナンスなのです。
適切な時期に塗装をおこなう事で、上記のような問題を未然に防ぎ、結果的に大きな修繕費用を抑えることに繋がります。
あなたの家の屋根はどのタイプ?主要な屋根材と塗装の必要性
それでは、具体的にどのような屋根材に塗装が必要なのか、種類別に詳しく見ていきましょう。
1. スレート屋根(コロニアル・カラーベスト)
津島市、愛西市、あま市でも多く見かけるのが、このスレート屋根です。
セメントと繊維を混ぜて作られた薄い板状の屋根材で、「コロニアル」や「カラーベスト」といった商品名で呼ばれることもあります。
軽量でデザイン性が高く、コストパフォーマンスに優れているため、多くの住宅で採用されています。
【スレート屋根の劣化サイン】
色褪せ:紫外線により塗膜が劣化し、新築時の鮮やかな色が失われ、白っぽく変色します。
コケ・カビの発生:日当たりが悪く湿気がこもりやすい場所に発生しやすく、放置すると塗膜を侵食し、屋根材の劣化を早めます。
ひび割れ・欠け:経年劣化や地震、強風などにより、スレート本体にひびが入ったり、角が欠けたりすることがあります。特にひび割れは雨漏りの原因となるため注意が必要です。
塗膜の剥がれ:塗膜が劣化すると、部分的に剥がれてくることがあります。
表面の粉吹き(チョーキング現象):屋根を触ると白い粉が手につく現象です。塗膜が劣化し、顔料が粉状になって現れるサインです。
【スレート屋根に塗装が必要な理由】
スレート屋根は、製造時に表面に塗装が施されていますが、この塗装が紫外線や雨風によって徐々に劣化していきます。
塗膜が剥がれてしまうと、スレート材そのものが剥き出しになり、吸水性が高まります。
水を含んだスレートは、凍結と融解を繰り返すことで内部から劣化し、ひび割れや反りの原因となります。
また、水を含むことでコケやカビも繁殖しやすくなり、屋根材のさらなる劣化を促進します。
スレート屋根の塗装は、この吸水を防ぎ、屋根材の耐久性を維持するために不可欠です。
定期的な塗装によって、スレート屋根の寿命を延ばし、美しい外観を保つことができます。
【塗装の目安】
一般的に、新築から10年前後、もしくは前回の塗装から10年前後が目安とされています。
上記のような劣化サインが見られた場合は、早めの点検をおすすめします。
2.セメント瓦(コンクリート瓦・モニエル瓦を含む)- 重量感のある屋根材
セメント瓦は、セメントと砂を主原料とし、プレス成形して作られた瓦です。
粘土瓦に比べて安価で、様々な形状や色があります。
中には、表面にスラリー層と呼ばれる着色層が施された「モニエル瓦」も含まれます。重量があるため、耐風性に優れています。
【セメント瓦の劣化サイン】
色褪せ:スレートと同様に、紫外線による塗膜の劣化で色褪せが発生します。
コケ・カビの発生:表面の塗膜が劣化し、吸水性が高まることでコケやカビが発生しやすくなります。特にモニエル瓦は、表面のスラリー層が劣化すると、コケやカビが非常に繁殖しやすくなります。
表面の剥がれ(塗膜・スラリー層):経年により塗膜が剥がれたり、モニエル瓦の場合はスラリー層が剥がれて下地が見えてくることがあります。
ひび割れ・欠け:落下の衝撃や経年劣化により、ひびが入ったり、角が欠けたりすることがあります。
内部の劣化:塗膜が剥がれて内部に水が浸入すると、セメントが中性化し、もろくなることがあります。
【セメント瓦に塗装が必要な理由】
セメント瓦も、製造時に表面に塗料が塗布されており、これが屋根材を保護しています。
スレートと同様に、この塗膜が劣化することでセメント瓦本体が水分を吸収しやすくなります。
水分を含んだセメント瓦は、冬場の凍結融解により内部から破壊され、もろくなっていきます。
特に、モニエル瓦の場合は、塗装前に高圧洗浄でしっかりとスラリー層を除去しないと、新しい塗料が密着せず、早期に剥がれてしまう可能性があります。
セメント瓦の塗装は、吸水を防ぎ、コケやカビの発生を抑え、瓦の強度を保つために非常に重要です。
【塗装の目安】
新築から10年前後、もしくは前回の塗装から10年前後が目安とされています。
モニエル瓦の場合は、適切な下地処理が特に重要となるため、専門会社への相談をおすすめします。
3.金属屋根(ガルバリウム鋼板など)- 軽量で耐久性抜群
金属屋根と聞くと、工場や倉庫の屋根をイメージされる方もいるかもしれませんが、近年では一般住宅でも非常に人気が高まっています。
特に「ガルバリウム鋼板」は、軽量で耐久性、耐震性、デザイン性に優れており、津島市、愛西市、あま市でも新築やリフォームで多く採用されています。
【金属屋根の劣化サイン】
色褪せ:長年の紫外線により、表面の色が薄くなることがあります。
チョーキング現象:塗膜の劣化により、表面を触ると白い粉がつくことがあります。
サビ:表面の塗膜が剥がれたり、傷がついたりした箇所からサビが発生することがあります。特に、塩害地域や傷つきやすい場所では注意が必要です。
塗膜の剥がれ:部分的に塗膜が剥がれてくることがあります。
へこみ・傷:飛来物などにより、屋根材がへこんだり傷ついたりすることがあります。
【金属屋根に塗装が必要な理由】
ガルバリウム鋼板は、サビに強い特性を持っていますが、表面の塗膜が劣化すると、サビが発生しやすくなります。
また、色褪せやチョーキング現象は、屋根の美観を損ねるだけでなく、保護機能が低下しているサインでもあります。
金属屋根の塗装は、屋根材の防錆性を高め、美観を回復させるとともに、遮熱・断熱効果のある塗料を使用することで、夏の暑さ対策や冬の寒さ対策にも繋がります。
また、近年では、遮音性を高める効果のある塗料や、耐用年数の長い塗料も登場しており、屋根の機能をさらに向上させることができます。
【塗装の目安】
ガルバリウム鋼板の場合、メーカーや塗料の種類にもよりますが、一般的に15年~25年が目安とされています。
ただし、上記のような劣化サインが見られた場合は、早めの点検とメンテナンスを検討しましょう。
4. アスファルトシングル屋根 – 独特の質感と優れた防水性
アスファルトシングルは、ガラス繊維基材にアスファルトを浸透させ、表面に石粒(着色砂)を接着したシート状の屋根材です。
軽量で柔軟性があり、複雑な屋根形状にも対応しやすいのが特徴です。
また、石粒の凹凸が独特の質感を生み出し、デザイン性にも優れています。優れた防水性も持ち合わせています。
【アスファルトシングル屋根の劣化サイン】
色褪せ:表面の石粒の色が褪せてくることがあります。
石粒の脱落:経年や風雨により、表面の石粒が剥がれ落ちることがあります。石粒の脱落は、下地のアスファルトが露出することになるため、防水性の低下に繋がります。
ひび割れ・反り:アスファルトが乾燥して硬化することで、ひびが入ったり、反ったりすることがあります。
コケ・カビの発生:湿気がこもりやすい場所や日当たりの悪い場所では、コケやカビが発生することがあります。
シートの浮き・剥がれ:強風などにより、シートの一部が浮いたり剥がれたりすることがあります。
【アスファルトシングル屋根に塗装が必要な理由】
アスファルトシングルは、基本的には塗装を必要としない屋根材とされています。
これは、表面の石粒が塗膜の役割を果たし、防水性や耐久性を保っているためです。
しかし、経年による石粒の脱落やアスファルトの劣化が進むと、防水性が低下し、ひび割れや反りが生じる可能性があります。
そのような場合、部分的な補修や、屋根全体の葺き替え、カバー工法が主なメンテナンス方法となります。
近年では、アスファルトシングル専用の塗装材も開発されており、これらの塗料を使用することで、劣化したアスファルトシングルの防水性を回復させ、美観を向上させることが可能になっています。
ただし、一般的な屋根塗装とは異なる専門的な知識と技術が必要となりますので、必ずアスファルトシングル塗装の経験豊富な専門会社に相談することが重要です。
【塗装の目安】
アスファルトシングルは、通常、塗装は不要とされていますが、石粒の著しい脱落やひび割れ、シートの浮きなどが目立つ場合は、専門会社に点検を依頼し、塗装や他のメンテナンス方法を検討する必要があります。
一般的に、寿命は20年~30年とされていますが、環境や製品によって異なります。
まとめ:あなたの屋根に最適な塗装を
ここまで、主要な屋根材である「スレート」「セメント瓦」「金属屋根」「アスファルトシングル」について、それぞれの特徴と塗装の必要性を詳しく解説してきました。
津島市、愛西市、あま市にお住まいの皆様、いかがでしたでしょうか?ご自宅の屋根材がどのタイプで、どのような状態にあるか、少しでもご理解いただけたなら幸いです。
屋根塗装は、単なる美観の回復ではなく、大切なお住まいを長期間にわたって守るための重要な投資です。
適切な時期に適切なメンテナンスをおこなう事で、将来的な大きな修繕費用を抑え、住まいの価値を維持・向上させることができます。
いかがでしたか?
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください♡
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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