セメント瓦の屋根、本当に塗装が必要?基礎知識からメンテナンスまで詳しく解説!
2025.09.06 (Sat) 更新
セメント瓦の屋根について
「そろそろ家の外壁や屋根のメンテナンスが必要かな?」と感じているけれど、何から手をつけて良いか分からない…そんな風に思っていませんか?
特に、屋根のことは普段目にすることも少なく、「うちの屋根材って何?」「本当に塗装が必要なの?」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回はセメント瓦(コンクリート瓦)という屋根材に焦点を当て、その特徴から塗装の必要性、適切なメンテナンス方法まで、説明していきます。
Contents
「うちの屋根、セメント瓦なの?」まずは屋根材の種類を知ろう!
ご自宅の屋根材がセメント瓦かどうか、どのように見分ければ良いのでしょうか?
まずは、日本の住宅でよく使われる主な屋根材の種類と、セメント瓦の特徴についてご紹介します。
・日本の住宅でよく使われる屋根材
スレート瓦(コロニアル、カラーベスト)
最も普及している屋根材の一つで、薄い板状のセメントを主成分とした建材です。
様々な色があり、軽量でデザイン性も高いのが特徴です。
日本瓦(和瓦)
粘土を焼成して作られる伝統的な瓦です。耐久性が高く、メンテナンスの手間が少ないのが特徴です。
ガルバリウム鋼板
金属製の屋根材で、軽量で耐久性が高く、錆びにくいのが特徴です。デザインも豊富で、モダンな住宅によく採用されます。
アスファルトシングル
シート状の屋根材で、表面に石粒が吹き付けられています。軽量で柔軟性があり、デザイン性も高いのが特徴です。
セメント瓦(コンクリート瓦)
今回の主役です。セメントと砂を主原料とし、プレス成型して作られます。厚みがあり、重量感があるのが特徴です。
・セメント瓦(コンクリート瓦)の特徴と見分け方
セメント瓦は、文字通りセメントを主成分とした瓦で、別名「コンクリート瓦」とも呼ばれます。
その最大の特徴は、厚みと重厚感です。
日本瓦のように一枚一枚積み重ねていく工法で、表面はザラザラとした質感で、塗装によって着色されていることがほとんどです。
*見分けるポイント
厚みがある
スレート瓦よりも厚みがあり、ずっしりとした印象があります。
表面の質感
塗装されていることが多く、色褪せやチョーキング現象(表面を触ると白い粉が付く現象)が見られる場合があります。
形状
日本瓦に似た波形や、平らな形状など、様々なデザインがあります。
製造年
昭和40年代後半から平成初期にかけて普及した屋根材です。
もしご自宅がその時期に建てられたのであれば、セメント瓦である可能性が高いです。
ご自身で判断が難しい場合は、プロの塗装会社に点検してもらうのが一番確実です。
津島市、愛西市、あま市で地域密着型の塗装会社であれば、無料で屋根診断をおこなっているところも多いので、ぜひ活用してみてください。
「なぜ塗装が必要なの?」セメント瓦の弱点と塗装の役割
「瓦って、塗装しなくても良いんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、セメント瓦は他の屋根材とは異なり、塗装が非常に重要な役割を果たす屋根材です。
その理由を詳しく見ていきましょう。
・セメント瓦の「素顔」はもろい?
セメント瓦は、セメントと砂を混ぜて固めたものです。
このセメント自体には防水性がほとんどありません。
工場出荷時には、塗装が施されており、この塗装がセメント瓦を保護し、防水性や耐久性を高める役割を担っています。
しかし、この塗装も時間の経過とともに劣化していきます。
・塗装が劣化するとどうなる?セメント瓦の様々なトラブル
セメント瓦の塗装が劣化すると、次のような様々な問題が発生します。
色褪せ・チョーキング現象
紫外線や雨風にさらされることで、塗料の成分が分解され、色が薄くなったり、表面を触ると白い粉が付着するようになります。
これは塗装の保護機能が低下しているサインです。
カビ・コケの発生
塗装の劣化により、セメント瓦の表面が多孔質になり、水分を吸い込みやすくなります。
湿気を帯びたセメント瓦は、カビやコケ、藻が繁殖しやすい環境となり、見た目が悪くなるだけでなく、瓦自体の劣化を促進させます。
ひび割れ・欠け
塗装が劣化し、防水性が失われると、瓦が水分を吸い込みやすくなります。
冬場には、吸い込んだ水分が凍結し、膨張することで瓦がひび割れたり、欠けたりする「凍害」のリスクが高まります。
雨漏り
瓦のひび割れや欠けが進行すると、そこから雨水が侵入し、下地のルーフィング材(防水シート)や野地板(下地の木材)を傷め、最終的には雨漏りにつながる可能性があります。
アスベストの飛散リスク(旧型セメント瓦の場合)
過去に製造された一部のセメント瓦には、アスベストが含有されている可能性があります。
アスベストは、通常の状態では飛散しませんが、瓦が劣化して粉塵が飛散すると健康被害のリスクがあるため、適切な処理が必要です。
ご自宅のセメント瓦にアスベストが含まれているか気になる場合は、専門会社に相談し、事前に調査してもらうことをお勧めします。
これらのトラブルは、放置しておくと家の寿命を縮めるだけでなく、大規模な修繕費用がかかる可能性もあります。
だからこそ、セメント瓦の塗装は「見た目を良くする」ためだけでなく「家を守るために必要不可欠なメンテナンス」なのです。
「いつ塗装すればいいの?」セメント瓦のメンテナンス時期とサイン
セメント瓦の塗装は、一般的に10年~15年程度が塗り替えの目安とされています。
しかし、立地条件(日当たり、風当たり、周辺環境など)や使用されている塗料の種類によって、劣化の進行速度は異なります。
ご自宅のセメント瓦に次のようなサインが見られたら、塗装を検討する時期が来ている可能性が高いです。
色褪せが目立つ
新築時と比べて明らかに色が薄くなったと感じる。
チョーキング現象
屋根に触れたり、雨が降った後に壁を伝って流れた雨水の跡が白くなったりする。
カビ・コケ・藻の発生
屋根全体が緑色や黒ずんで見える。特に北側の日当たりの悪い部分はカビやコケが発生しやすいです。
ひび割れ・欠け
瓦の表面に細かなひび割れや、一部が欠けている箇所がある。
塗膜の剥がれ
塗装が浮いてきたり、剥がれてきたりしている。
これらのサインが見られたら、早めに専門会社に点検を依頼しましょう。
早期発見・早期対応が、結果的に費用を抑え、家を長持ちさせる秘訣です。
「どんな塗装方法があるの?」セメント瓦塗装の工程とポイント
セメント瓦の塗装は、単に塗料を塗るだけではありません。
適切な工程を踏むことで、塗料の性能を最大限に引き出し、長持ちする屋根にすることができます。
・セメント瓦塗装の一般的な工程
足場設置
安全に作業をおこなうため、足場を設置します。
高圧洗浄
屋根に付着したカビ、コケ、藻、汚れなどを高圧洗浄機で徹底的に洗い流します。
この工程を怠ると、新しい塗料がしっかり密着せず、早期剥がれの原因となります。
下地処理・補修
ひび割れや欠けがある場合は、コーキング材などで補修をおこないます。
劣化した旧塗膜が残っている場合は、ケレン(研磨)作業で除去し、平滑な状態にします。
下塗り(シーラー・プライマー)
セメント瓦の吸い込みを抑え、上塗り塗料の密着性を高めるための下塗り材(シーラーやプライマー)を塗布します。
セメント瓦は吸い込みが激しいため、この工程が非常に重要です。
吸い込みが激しい場合は、2度塗りをすることも一般的です。
中塗り
塗料の性能を発揮させるための本塗装です。
塗料メーカーの規定に基づき、適切な厚みで均一に塗布します。
上塗り
中塗りと同じ塗料を塗布し、塗膜の厚みを確保します。
これにより、塗料本来の耐久性や美観が実現されます。
最終確認・清掃
塗装ムラがないか、塗り残しがないかなどを確認し、足場の撤去、清掃をおこないます。
・塗料選びのポイント
セメント瓦の塗装では、塗料選びも非常に重要です。
主な塗料の種類と特徴をご紹介します。
アクリル塗料
比較的安価ですが、耐久性は3~5年程度と短めです。
ウレタン塗料
耐久性は5~8年程度で、弾力性があるためひび割れに追従しやすい特徴があります。
シリコン塗料
耐久性は10~15年程度で、コストパフォーマンスに優れ、最も一般的に使用されています。防汚性や耐候性も高いです。
フッ素塗料
耐久性は15~20年以上と非常に高く、高価ですが、長期的に見るとメンテナンス費用を抑えられる可能性があります。
遮熱塗料
太陽光を反射し、屋根の表面温度上昇を抑える効果があります。室内の温度上昇を抑制し、冷房費の節約にもつながります。
津島市、愛西市、あま市は夏場の気温が高くなる地域ですので、遮熱塗料は特におすすめです。
また、積雪がほとんどない地域ですが、防カビ・防藻性能の高い塗料を選ぶことで、屋根を美しく保つことができます。
複数の塗料を比較検討し、ご自身の予算や期待する耐久性に合わせて最適な塗料を選びましょう。
塗装会社とよく相談し、納得のいくプランを立てることが大切です。
「どこに頼めばいいの?」津島市・愛西市・あま市での会社選びのコツ
塗装工事は大きな買い物です。
信頼できる会社を選ぶことが、成功の鍵となります。
津島市・愛西市・あま市で塗装会社を選ぶ際のポイントをご紹介します。
地域密着型であること
地元の会社であれば、地域の気候や特性を理解しており、迅速な対応が期待できます。
また、何かトラブルがあった際にも駆けつけやすいというメリットがあります。
施工実績が豊富であること
特にセメント瓦の塗装実績が豊富な会社を選びましょう。
専門知識と技術力があるかどうかの判断基準になります。
丁寧な診断と見積もり
根の状態を細かく診断し、なぜその工事が必要なのか、どんな塗料を使うのかなど、分かりやすく説明してくれる会社を選びましょう。
見積もりも詳細で、内訳が明確なところは信頼できます。
複数の会社から見積もりを取る(相見積もり)
1社だけでなく、複数の会社から見積もりを取ることで、費用や提案内容を比較検討することができます。
ただし、安さだけで会社を選ぶのは避け、品質とサービスのバランスを見極めることが重要です。
保証やアフターフォローの有無
塗装工事後の保証や、定期的なアフターフォローがあるか確認しましょう。
万が一のトラブルの際に安心です。
口コミや評判
インターネットの口コミサイトや、実際に工事を依頼した方の評判を参考にしてみるのも良いでしょう。
ただし、鵜呑みにせず、あくまで参考情報として活用してください。
自社施工の会社を選ぶ
下請け業者に丸投げせず、自社で職人を抱え、責任を持って施工している会社の方が、品質管理が行き届きやすい傾向にあります。
無料診断や見積もりをおこなっている会社も多いので、気軽に問い合わせてみることをおすすめします。
まとめ:セメント瓦の塗装は「家の健康診断」!
津島市、愛西市、あま市にお住まいの皆様、セメント瓦の塗装について、少しでもご理解いただけたでしょうか?
セメント瓦は、定期的な塗装メンテナンスが不可欠な屋根材です。
塗装は、単に見た目を美しくするだけでなく、セメント瓦の寿命を延ばし、雨漏りなどのトラブルから大切な家を守るための「健康診断」のようなものです。
「まだ大丈夫だろう」と放置していると、後々大きな修繕費用がかかることにもなりかねません。
屋根は、家の中で最も過酷な環境に晒されている部分です。
少しでも気になることがあれば、まずは地域密着型の信頼できる塗装会社に相談し、無料の屋根診断を受けてみることを強くお勧めします。
皆様の大切な住まいが、これからも長く安心・快適に過ごせるよう、適切なメンテナンスを心がけましょう!
いかがでしたか?
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください♡
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最後までお読みいただきありがとうございました。
津島市・あま市・愛西市で外壁塗装・屋根塗装でお悩みの方はお気軽にアートペインズにお問い合わせ下さい。
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