金属系屋根材の基礎知識とメンテナンスについて
2025.09.07 (Sun) 更新
金属系屋根材について
「そろそろ家の塗装を考えないといけないけれど、何から手をつけていいか分からない…」 「屋根の塗装って本当に必要なの?」 「うちの屋根、金属っぽいんだけど、どんなメンテナンスが必要なんだろう?」
初めての塗装工事には、こうした疑問や不安がつきものです。
特に屋根は、普段あまり意識しない場所だからこそ、適切なメンテナンス時期や方法を知っておくことが大切です。
そこで、今回は津島市・愛西市・あま市にお住まいの皆様に向けて「金属系屋根材」について説明していきます。
Contents
- なぜ屋根塗装が必要なのか?~大切な家を守るために~
- 知っておきたい金属系屋根材の種類と特徴
- 1. ガルバリウム鋼板屋根
- 2. トタン屋根
- 3. 銅板屋根
- 4. ステンレス屋根
- 我が家の屋根は大丈夫?金属系屋根材の主な劣化症状とサイン
- 1. 色あせ・変色
- 2. チョーキング(白亜化現象)
- 3. サビの発生(赤サビ・白サビ)
- 4. 塗膜の剥がれ・膨れ
- 5. コケやカビの発生
- 塗料選びのポイント~金属系屋根材に最適な塗料とは?~
- 1. 主な塗料の種類と特徴
- アクリル塗料
- ウレタン塗料
- シリコン塗料
- フッ素塗料
- 遮熱塗料
- 2. 金属屋根塗装で特に重要なポイント
- 津島市・愛西市・あま市で会社選びに失敗しないために
- 1. 地域密着型の専門会社を選ぶ
- 2. 複数の会社から見積もりを取る(相見積もり)
- 3. 丁寧な現地調査と説明があるか
- 4. 施工実績や口コミを確認する
- 5. 保証内容を確認する
- 6. 質問に明確に答えてくれるか
- まとめ~津島市・愛西市・あま市で安心の屋根塗装を~
なぜ屋根塗装が必要なのか?~大切な家を守るために~
塗装工事と聞くと、まず外壁をイメージされる方が多いかもしれません。
しかし、屋根もまた、住まいを守る上で非常に重要な役割を担っています。
屋根は、一年を通して紫外線、雨風、雪、雹など、過酷な自然環境に常に晒されています。
屋根塗装の主な役割は次の3つです。
建物の保護
塗膜が屋根材を覆うことで、雨水の浸入を防ぎ、屋根材自体の劣化を抑制します。
これにより、雨漏りや建材の腐食を防ぎ、住まいの耐久性を向上させます。
美観の維持
塗装は屋根の色あせや汚れを改善し、住まい全体の美観を保ちます。綺麗な屋根は、家の印象を大きく左右します。
機能性の付与
遮熱塗料や高耐久塗料など、機能性を持つ塗料を使用することで、室内の温度上昇を抑えたり、長期間にわたって美観と性能を維持したりすることが可能になります。
屋根の劣化を放置すると、最終的には雨漏りが発生し、建材の腐食やカビの発生、さらにはシロアリ被害など、大規模な修繕が必要となるケースも少なくありません。
そうなる前に、適切な時期に塗装工事をおこなう事が、結果として住まいの寿命を延ばし、余計な出費を抑えることにつながるのです。
知っておきたい金属系屋根材の種類と特徴
津島市・愛西市・あま市でも多く見られる金属系屋根材。
一言で「金属」といっても、様々な種類があり、それぞれに特徴やメンテナンス方法が異なります。
ここでは、主な金属系屋根材の種類とその特徴について詳しく見ていきましょう。
1. ガルバリウム鋼板屋根
近年、新築やリフォームで最も採用されているのが「ガルバリウム鋼板」です。
津島市・愛西市・あま市でも、多くの住宅で見かけることでしょう。
【特徴】
軽量性
瓦屋根などと比較して非常に軽量なため、建物への負担が少なく、耐震性の向上にも貢献します。
耐久性
アルミニウム、亜鉛、シリコンの合金でめっきされており、非常に高い防錆性(サビにくさ)と耐久性を誇ります。
一般的なガルバリウム鋼板の耐用年数は25年~40年以上と言われています。
デザイン性
スタイリッシュな見た目で、現代的な住宅にもマッチします。
様々な色や形状があり、デザインの選択肢が豊富です。
コストパフォーマンス
初期費用は他の金属屋根材に比べて比較的安価でありながら、高い耐久性を持つため、長期的に見るとコストパフォーマンスに優れています。
塗装の必要性
ガルバリウム鋼板はサビに強いですが、塗膜の劣化は避けられません。
表面の塗膜が劣化すると、色あせやチョーキング(白い粉が出る現象)が発生し、美観が損なわれます。
また、塗膜が剥がれて下地の金属が露出すると、そこからサビが発生する可能性もあります。
一般的に、新築から10年~20年程度で最初の塗装メンテナンスが推奨されます。
定期的な塗装により、さらに耐久性を高め、美観を維持することができます。
2. トタン屋根
かつては多くの住宅で採用されていたトタン屋根。
現在でも、物置や工場などで見かけることがあります。
【特徴】
軽量性
非常に軽量で、施工しやすいのが特徴です。
初期費用が安い
他の屋根材と比較して、初期費用を抑えることができます。
塗装の必要性
トタンは亜鉛めっき鋼板でできており、ガルバリウム鋼板と比較してサビに非常に弱いという弱点があります。
表面の塗膜が剥がれると、すぐに赤サビが発生し、進行すると穴が開いて雨漏りにつながる可能性もあります。
そのため、5年~10年程度でのこまめな塗装メンテナンスが必須となります。
サビが発生する前に定期的に塗装をおこなう事で、トタン屋根の寿命を延ばすことができます。
3. 銅板屋根
寺社仏閣や歴史的建造物などでよく見られる銅板屋根。独特の風格と耐久性が魅力です。
【特徴】
非常に高い耐久性
非常に耐久性が高く、適切なメンテナンスを行えば100年以上持つとも言われています。
経年変化による美しさ
時間とともに「緑青(ろくしょう)」と呼ばれる青緑色のサビが発生し、独特の美しい風合いを醸し出します。
高価
他の金属屋根材と比較して、非常に高価です。
塗装の必要性
銅板屋根は、基本的に塗装の必要はありません。緑青は酸化被膜であり、屋根材自体を保護する役割を果たします。
ただし、特殊な事例として、緑青の発生を抑制したい場合や、特定の色にしたい場合に塗装が行われることもあります。
一般的な住宅ではあまり採用されませんが、もしお住まいの屋根が銅板である場合は、専門家にご相談ください。
4. ステンレス屋根
非常に高い耐久性と耐食性を持つステンレス。
近年では、住宅の屋根材としても採用されるケースが増えてきています。
【特徴】
極めて高い耐久性と耐食性
サビに非常に強く、塩害地域など過酷な環境下でも高い性能を発揮します。
美観の維持
独特の光沢があり、美しい外観を長期間維持できます。
高価
銅板ほどではありませんが、ガルバリウム鋼板に比べて高価です。
塗装の必要性
ステンレス屋根は、その特性上、基本的に塗装の必要はありません。
サビにくく、汚れもつきにくいのが特徴です。
ただし、表面の加工によっては、フッ素樹脂塗料などでさらに耐久性を高めることも可能です。
こちらも一般的な住宅での採用は稀ですが、もしお住まいの屋根がステンレスである場合は、専門会社に相談して適切なメンテナンス方法を確認しましょう。
我が家の屋根は大丈夫?金属系屋根材の主な劣化症状とサイン
津島市、愛西市、あま市にお住まいの皆様、ご自身の目で屋根の状態を確認することは難しいかもしれません。
しかし、もし次のようなサインが見られるようであれば、塗装メンテナンスの時期が来ている可能性が高いです。
1. 色あせ・変色
症状
新築時や前回の塗装時と比べて、屋根全体の色が薄くなったり、まだらになったりしている。特に、日当たりの良い部分が顕著。
原因
紫外線による塗料の劣化。塗料の顔料が分解され、本来の色が失われていきます。
放置するとどうなる?
美観を損ねるだけでなく、塗膜の保護機能が低下している証拠です。
この段階ではまだ深刻な問題ではないですが、放置すると次の段階の劣化に進みやすくなります。
2. チョーキング(白亜化現象)
症状
屋根を触ると、チョークのような白い粉が手につく。雨が降った際に、白い筋が流れているように見えることもある。
原因
塗料の樹脂成分が紫外線や雨風によって劣化し、顔料が粉状になって表面に浮き出てくる現象です。
放置するとどうなる?
チョーキングは、塗膜の保護機能が失われ始めているサインです。
この状態が続くと、塗膜の防水性が低下し、屋根材自体が雨水に晒されやすくなります。
金属屋根の場合、サビの発生につながる可能性が高まります。
3. サビの発生(赤サビ・白サビ)
症状
屋根の表面に、赤茶色や白っぽいサビが発生している。
特に、ビスの頭や板金の継ぎ目、傷がついた部分などに発生しやすい。
原因
塗膜の剥がれや傷から、屋根材の金属部分が空気中の酸素や水分と触れることで酸化し、サビが発生します。
ガルバリウム鋼板では「白サビ」と呼ばれる白い点状のサビが見られることもあります。
放置するとどうなる?
サビは放置するとどんどん広がり、金属屋根材に穴が開く「穴あき」につながる可能性があります。
穴が開くと雨漏りが発生し、建物の構造材を腐食させるなど、深刻なダメージを引き起こします。
サビの発生は、緊急性の高い劣化サインです。
4. 塗膜の剥がれ・膨れ
症状
塗膜が部分的に浮き上がって膨らんだり、剥がれて下地が見えてしまったりしている。
原因
下地処理の不備、塗料と下地の密着不良、塗料の品質不良、経年劣化などが考えられます。
放置するとどうなる?
塗膜が剥がれた部分から雨水が浸入し、屋根材の劣化を早めます。
特に金属屋根の場合、剥がれた部分からサビが急速に進行する可能性が高く、屋根材自体の腐食や穴あきにつながります。
5. コケやカビの発生
症状
屋根の表面に緑色や黒色のコケ、カビが付着している。
日当たりの悪い場所や水はけの悪い場所に発生しやすい。
原因
湿気や汚れが付着し、コケやカビの胞子が繁殖するため。
放置するとどうなる?
コケやカビは、屋根材に水分を保持させやすくするため、塗膜の劣化を早める原因となります。
また、美観を損ねるだけでなく、屋根材自体の耐久性にも悪影響を与えます。
塗料選びのポイント~金属系屋根材に最適な塗料とは?~
金属系屋根材の塗装では、塗料選びが非常に重要です。
塗料の種類によって耐久性や機能性、費用が大きく異なります。
ここでは、主な塗料の種類と、金属屋根塗装に適した塗料の選び方について解説します。
1. 主な塗料の種類と特徴
アクリル塗料
特徴:安価で色の種類が豊富。初期費用を抑えたい場合に。
耐久年数:3~5年
金属屋根への適性: 耐久性が低いため、あまり推奨されません。
トタン屋根でとにかく安価に済ませたい場合に検討されることもありますが、塗り替え頻度が高くなります。
ウレタン塗料
特徴: アクリルより耐久性が高く、柔軟性があるため、ひび割れしにくい。価格も比較的リーズナブル。
耐久年数: 5~8年
金属屋根への適性: ある程度の耐久性があり、価格も手頃なため、選択肢の一つになります。
シリコン塗料
特徴: 現在、最も一般的に使用されている塗料。コストと性能のバランスが非常に良い。防汚性や防カビ性にも優れる。
耐久年数: 10~15年
金属屋根への適性: 非常に適しています。コストパフォーマンスに優れ、多くのお客様に選ばれています。
フッ素塗料
特徴: 非常に耐久性が高く、光沢が長持ちする。汚れが付着しにくい低汚染性も特徴。
耐久年数: 15~20年
金属屋根への適性: 長期間メンテナンス費用を抑えたい方におすすめ。
初期費用は高くなりますが、塗り替え頻度が少なくなるため、トータルコストで考えるとメリットが大きい場合もあります。
遮熱塗料
特徴: 太陽光を反射し、屋根表面の温度上昇を抑制する塗料。夏場の室内温度上昇を抑え、省エネ効果が期待できる。
耐久年数: ベースとなる塗料(シリコン、フッ素など)の耐久性に準じる。
金属屋根への適性: 金属屋根は熱を伝えやすいため、遮熱塗料の効果が非常に高いと言われています。夏場の暑さにお悩みの方には特におすすめです。
2. 金属屋根塗装で特に重要なポイント
サビ止め効果のある下塗り塗料を必ず使用する
金属屋根の塗装では、上塗り塗料の性能を最大限に引き出すためにも、サビ止め効果のある適切な下塗り塗料選びが非常に重要です。
サビの発生を防ぎ、塗膜の密着性を高めます。
遮熱塗料の検討
金属屋根は熱伝導率が高いため、夏場は屋根表面が高温になり、室内の温度上昇につながりやすい傾向があります。
遮熱塗料を選ぶことで、屋根表面の温度上昇を抑え、快適な室内環境を実現し、光熱費の節約にも貢献します。
高耐久塗料の検討
長期間メンテナンス費用を抑えたい場合は、フッ素塗料などの高耐久塗料を検討しましょう。
初期費用は高くなりますが、塗り替え頻度が少なくなるため、長期的な視点で見ると経済的メリットが大きい場合もあります。
津島市・愛西市・あま市で会社選びに失敗しないために
初めての塗装工事で最も不安に感じるのが、「どの会社に頼めば良いのか分からない」という点ではないでしょうか。
津島市・愛西市・あま市で安心して塗装工事を任せられる会社を選ぶために、次のポイントを参考にしてください。
1. 地域密着型の専門会社を選ぶ
津島市、愛西市、あま市といった地域に密着している会社は、地域の気候や特性を熟知しており、適切な提案をしてくれます。
また、万が一の不具合が発生した際にも、迅速に対応してくれる可能性が高いです。
2. 複数の会社から見積もりを取る(相見積もり)
1社だけの見積もりで決めるのは避け、必ず複数の会社から見積もりを取りましょう。
相見積もりを取ることで、費用だけでなく、工事内容や使用する塗料、保証内容などを比較検討できます。
3. 丁寧な現地調査と説明があるか
屋根の状態は、実際に見てみないと正確な判断ができません。
現地調査をせずに概算見積もりを提示する会社には注意が必要です。
現地調査を丁寧におこない、現状の劣化状況や必要な工事内容、使用する塗料について、分かりやすく説明してくれる会社を選びましょう。
4. 施工実績や口コミを確認する
過去の施工実績やお客様の声(口コミ)は、会社の信頼性を判断する上で非常に参考になります。
可能であれば、実際に施工された物件を見せてもらうのも良いでしょう。
5. 保証内容を確認する
塗装工事には、塗料メーカー保証や施工会社の保証などがあります。
万が一、施工後に不具合が発生した場合に備え、どのような保証があるのか、保証期間はどのくらいかなどを事前に確認しておきましょう。
6. 質問に明確に答えてくれるか
疑問や不安な点があれば、遠慮せずに質問しましょう。
質問に対して明確に、分かりやすく答えてくれる会社は、信頼できる可能性が高いです。
まとめ~津島市・愛西市・あま市で安心の屋根塗装を~
金属系屋根材は、その種類によって特性や必要なメンテナンスが大きく異なります。
特に、ガルバリウム鋼板は非常に優秀な屋根材ですが、やはり塗膜の劣化は避けられません。
定期的な点検と適切な時期の塗装が、住まいを長持ちさせる秘訣です。
「うちの屋根はどのタイプだろう?」「そろそろ塗装の時期なのかな?」そう感じたら、まずは塗装専門会社にご相談ください。
大切な住まいを守るためにも、この機会に屋根の状態をチェックし、適切なメンテナンスを検討してみてはいかがでしょうか。
いかがでしたか?
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください♡
===================================
最後までお読みいただきありがとうございました。
津島市・あま市・愛西市で外壁塗装・屋根塗装でお悩みの方はお気軽にアートペインズにお問い合わせ下さい。
アートペインズではご相談・お見積もり・現地調査全て無料です!!
※お電話での受付もお待ちしておりますのでお気軽にご連絡ください!!