シーリングの劣化症状を詳しく解説!あなたの家は大丈夫?
2025.08.22 (Fri) 更新
シーリングの劣化症状について
初めての塗装工事をご検討されている方も多いのではないでしょうか?
外壁塗装と聞くと、「色あせ」「ひび割れ」といった外壁自体の劣化に目が行きがちですが、実はその陰で、ご自宅の耐久性を大きく左右する重要な役割を担っているのが「シーリング」です。
「シーリングって何?」そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。
シーリングとは、外壁材と外壁材のつなぎ目や、窓サッシの周囲など、部材と部材の隙間を埋めるゴム状の素材のことです。
雨水の侵入を防ぎ、建物の揺れによる負荷を吸収する、まさに「縁の下の力持ち」として、あなたの家を長年守り続けています。
しかし、このシーリングも、紫外線や雨風などの過酷な環境に常にさらされているため、時間の経過とともに必ず劣化が進みます。
シーリングの劣化を放置すると、建物の内部に雨水が浸入し、構造材の腐食やカビの発生、さらにはシロアリ被害など、深刻な問題に発展する可能性があります。
そこで、今回は津島市、愛西市、あま市の皆様がご自宅のシーリングの劣化状況を正しく判断できるよう、具体的な劣化症状について説明していきます。
Contents
シーリングの役割とは?劣化すると何が起こる?
シーリングの劣化症状について深く理解するために、まずはその重要な役割を改めて確認しておきましょう。
シーリングには大きく分けて次の3つの役割があります。
防水機能の確保
外壁材の目地やサッシ周りなど、隙間から雨水が侵入するのを防ぎ、建物の内部を守ります。
シーリングが劣化すると、この防水機能が低下し、雨漏りや内部結露の原因となります。
建物の動きへの追従性
地震や強風、建物の熱伸縮などにより、建物は常に微細に動いています。
シーリングはゴムのような弾力性を持つため、この動きに追従し、外壁材のひび割れなどを防ぐクッション材としての役割を果たします。
劣化すると、この追従性が失われ、外壁にひび割れが生じやすくなります。
美観の維持
シーリングは外壁の継ぎ目を綺麗に埋め、外壁全体の美観を整える役割も担っています。
劣化によりひび割れや剥がれが生じると、見た目にも影響を与えます。
これらの重要な役割を担うシーリングが劣化すると、次のような問題が引き起こされる可能性があります。
雨漏り
最も深刻な問題の一つです。シーリングの隙間から雨水が侵入し、天井や壁にシミができたり、クロスが剥がれたりします。
構造材の腐食
侵入した雨水が建物の木材などの構造材を腐食させ、建物の耐久性を著しく低下させます。
カビ・ダニの発生
湿気がこもることでカビやダニが発生しやすくなり、住環境の悪化や健康被害につながる可能性もあります。
シロアリ被害
湿った木材はシロアリにとって絶好の生息場所となります。シーリングの劣化がシロアリ被害のきっかけとなることも少なくありません。
外壁のひび割れ促進
シーリングの弾力性が失われると、建物の動きを吸収できず、外壁材自体にひび割れが生じやすくなります。
断熱性能の低下
隙間風が入り込みやすくなり、室内の温度が安定せず、光熱費の増加につながることもあります。
これらの問題を未然に防ぎ、大切なご自宅を長持ちさせるためにも、シーリングの劣化症状を早期に発見し、適切な処置をおこなう事が非常に重要です。
これで分かる!シーリングの代表的な劣化症状とチェックポイント
ご自宅のシーリングの健康状態をチェックするために、これから具体的な劣化症状をご紹介します。
ご自宅の外壁や窓周りをぜひじっくりと観察してみてください。
1. ひび割れ(クラック)
最も一般的な劣化症状の一つです。
シーリング表面に細い線状のひび割れが入る症状です。
初期段階では目立ちにくいこともありますが、放置するとひび割れが深くなり、シーリング材の内部にまで到達してしまいます。
チェックポイント
シーリング材の表面に髪の毛のような細い線が見られるか。
ひび割れがシーリング材の全長にわたって発生していないか。
ひび割れが複数個所に発生していないか。
なぜ起こる?
紫外線による劣化、乾燥による収縮、建物の動きへの追従性の限界などが原因です。
ひび割れは防水機能の低下を示すサインであり、ここから雨水が浸入し始める可能性があります。
2. 肉やせ(やせ細り)
シーリング材が当初の厚みよりも薄くなり、やせ細って見える症状です。
特に、目地部分のシーリング材が外壁材の表面よりも奥に引っ込んで見える場合に顕著です。
チェックポイント
シーリング材の断面がV字状にへこんでいないか。
シーリング材の厚みが明らかに薄くなっているように見えるか。
目地とシーリング材の間に隙間ができていないか。
なぜ起こる?
紫外線による劣化や、シーリング材に含まれる可塑剤(柔らかさを保つ成分)の流出などが主な原因です。
肉やせが進むと、シーリング材の弾力性が失われ、ひび割れや剥がれを誘発しやすくなります。
また、目地との間に隙間ができることで、防水機能が低下します。
3. 剥離(はくり)
シーリング材が外壁材やサッシなどの接着面から剥がれてしまっている状態です。
部分的に剥がれている場合もあれば、広範囲にわたって剥がれている場合もあります。
チェックポイント
シーリング材が外壁材やサッシの間に隙間ができていないか。
シーリング材が接着面から浮いている部分がないか。
シーリング材を軽く押すと動く部分がないか。
なぜ起こる?
施工不良による接着不足、シーリング材の弾力性の喪失、建物の動きへの追従性の限界などが原因です。
剥離はシーリングの防水機能が完全に失われている状態であり、雨漏りの直接的な原因となります。
特に、サッシ周りの剥離は、窓からの雨水侵入に直結するため、注意が必要です。
4. 硬化(ひび割れを伴うこともある)
シーリング材がゴムのような弾力性を失い、カチカチに硬くなってしまっている状態です。
触ってみると弾力がなく、指で押しても凹まないのが特徴です。硬化が進むと、ひび割れを伴うことも多くなります。
チェックポイント
シーリング材を触ってみて、ゴムのような弾力がないか。
指で押しても凹まず、カチカチに硬くなっているか。
硬化部分にひび割れが生じていないか。
なぜ起こる?
紫外線による劣化、シーリング材の寿命などが主な原因です。
硬化したシーリング材は建物の動きに追従できなくなり、ひび割れや剥離を引き起こすリスクが高まります。
5. 破断(はだん)
シーリング材が完全に途中で切れてしまっている状態です。
ひび割れの最終段階とも言える症状で、シーリングの役割を全く果たせていない危険な状態です。
チェックポイント
シーリング材が完全に途切れて、目地がむき出しになっていないか。
シーリング材の断面が見えているか。
なぜ起こる?
シーリング材の劣化が極限まで進み、建物の動きに耐えきれなくなった場合に発生します。
破断は、雨漏りや構造材の腐食に直結する非常に危険な状態であり、早急な補修が必要です。
6. 黒ずみ・カビの発生
シーリング材の表面に黒いカビや藻が発生している状態です。
特に日当たりが悪く、湿気がこもりやすい場所に多く見られます。
チェックポイント
シーリング材の表面に黒い斑点や緑色の苔のようなものが見られるか。
シーリング材が全体的に黒ずんで見えるか。
なぜ起こる?
シーリング材の表面に付着した汚れや、高い湿度が原因でカビや藻が発生します。
美観を損ねるだけでなく、シーリング材自体の劣化を促進させる可能性もあります。
7. ブリード現象
シーリング材に含まれる可塑剤という成分が、表面に染み出してくる現象です。
シーリング材の表面がべたつき、その上にホコリや汚れが付着しやすくなります。
特に、シーリングの上に塗装をおこなう場合に、塗装の変色や剥がれの原因となることがあります。
チェックポイント
シーリング材の表面がべたついているか。
シーリング材の表面に黒っぽい汚れが吸着しているか。
シーリング材の上に塗られた塗料が変色したり、剥がれたりしているか。
なぜ起こる?
可塑剤はシーリング材の柔軟性を保つために必要な成分ですが、紫外線などの影響で表面に移行することがあります。
ブリード現象が起こっているシーリングは、劣化が進んでいるサインであり、適切な処理が必要です。
ご自身でチェックする際の注意点と専門会社に任せるメリット
ご自身でシーリングの劣化症状をチェックすることは、早期発見に繋がり非常に有効です。
しかし、高所作業を伴う場合や、劣化が進行している場合は危険を伴うこともあります。
・ご自身でチェックする際の注意点
安全第一
脚立を使用する際は必ず補助者についてもらい、不安定な場所での作業は避けましょう。無理な体勢での作業は転落事故に繋がりかねません。
目線の高さで確認
肉眼での確認は限界があります。遠くからだけでなく、できるだけ近づいて詳細に確認しましょう。
定期的なチェック
一度だけでなく、季節の変わり目や台風の後など、定期的にチェックをおこなう事をお勧めします。
・プロに任せるメリット
高所の安全な診断
専門会社であれば、専用の足場や高所作業車などを使用し、安全に高所のシーリングも診断できます。
専門的な知識と経験
長年の経験で培った知識により、見落としがちな初期の劣化症状や、お客様では判断しにくい微妙な劣化も正確に見極めます。
劣化の原因特定
劣化症状だけでなく、その根本的な原因まで特定し、最適な補修方法を提案できます。
正確な見積もり
劣化状況を正確に把握することで、適正な価格での見積もりを提示できます。
他の劣化箇所も同時に診断
シーリングだけでなく、外壁全体の劣化状況や屋根の状態なども総合的に診断し、お住まいの健康状態をトータルで把握できます。
「うちのシーリング、もしかしたら劣化してるかも…」そう感じたら、迷わず専門会社に相談することをお勧めします。
シーリング補修の必要性:放置するとどうなる?
シーリングの劣化を放置することは、ご自宅の寿命を縮めるだけでなく、将来的に高額な修繕費用がかかる可能性を高めます。
シーリングの劣化が原因で雨漏りが発生し、建物の木材が腐食してしまった場合、シーリングの打ち替え費用だけでなく、腐食した木材の交換費用や内装の補修費用など、莫大な費用がかかってしまうこともあります。
また、カビやシロアリの発生も、健康被害やさらなる構造的なダメージに繋がります。
シーリングは、建物を外部の環境から守るための重要なバリアです。
まとめ:シーリングは住まいの健康診断のバロメーター
シーリングは、外壁や屋根と同じくらい、いや、もしかするとそれ以上に、建物の耐久性にとって重要な役割を担っています。
シーリングの劣化は、まさに住まいの健康状態を示すバロメーターと言えるでしょう。
ひび割れ、肉やせ、剥離、硬化、破断といった症状は、シーリングがその役割を果たせていない危険なサインです。
これらの劣化を放置すると、雨漏り、構造材の腐食、カビ、シロアリ被害など、深刻な問題に発展する可能性があります。
ご自身での定期的なチェックも大切ですが、専門家や専門会社による診断は、より正確で安全な判断を可能にします。
ご自宅のシーリングの状態に少しでも不安を感じたら、専門家や専門会社に相談してください。
いかがでしたか?
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください♡
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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