初めての外壁塗装で知っておきたい「サイディング」のこと
2025.08.26 (Tue) 更新
「サイディング」について
大切なマイホームをいつまでも美しく保ち、快適な暮らしを送るために、外壁塗装は欠かせないメンテナンスです。
しかし、「初めての塗装で、何から手をつければいいのか分からない…」「サイディングってよく聞くけど、どんなもの?」と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は津島市・愛西市・あま市の皆様に外壁材の中でも普及率の高い「サイディング」について説明していきます。
Contents
- サイディングとは?日本の住宅に最も選ばれる外壁材
- ・サイディングの種類:あなたの家のサイディングはどれ?
- 窯業系サイディング:日本の住宅の主流
- 金属系サイディング:軽量でスタイリッシュ
- 木質系サイディング:自然の温もりと風合い
- 樹脂系サイディング:色褪せしにくい高耐久性
- サイディングに塗装が必要な理由:美観と耐久性を守るために
- 1. 塗膜の劣化からサイディングを守る
- 2. 適切な時期での塗装が重要な理由
- 3. 目地のシーリングの劣化も要チェック
- サイディングの劣化症状とメンテナンス時期の目安
- 1. これが出たら要注意!主な劣化症状
- 2. メンテナンス時期の目安
- 4. 外壁塗装で選ぶべき塗料の種類と特徴
- 津島市・愛西市・あま市で施工会社を選ぶ際のポイント
- 1. 地元密着型で地域実績が豊富な会社を選ぶ
- 2. 複数の会社から見積もりを取る(相見積もり)
- 3. 見積もりの内容をしっかり確認する
- 4. 契約を急がせる会社には注意
- 5. 口コミや評判、施工事例を確認する
- まとめ:サイディングを理解し、賢い外壁塗装を!
サイディングとは?日本の住宅に最も選ばれる外壁材
サイディングとは、工場で成形された板状の外壁材を、住宅の躯体に張り付けていく工法のこと、またその外壁材そのものを指します。
現在、日本の新築住宅の外壁材として約8割以上のシェアを占めており、皆様の周りでもサイディング貼りの家を数多く見かけることでしょう。
サイディングがこれほど普及したのには、大きく分けて3つの理由があります。
意匠性の高さ
木目調、石目調、タイル調、レンガ調など、様々なデザインや色、質感のものが製造されており、建物のデザインコンセプトに合わせて幅広い選択肢があります。
施工性の高さ
現場でモルタルを塗る必要がなく、工場で製造されたものを張り付けていくだけなので、工期が短く、品質も安定しやすいというメリットがあります。
耐久性
近年のサイディングは、塗料や表面処理技術の進化により、以前に比べて格段に耐久性が向上しています。
・サイディングの種類:あなたの家のサイディングはどれ?
サイディングと一言で言っても、その素材によっていくつかの種類に分けられます。
それぞれ特徴があり、メンテナンス方法も異なりますので、ご自宅のサイディングがどの種類に該当するか確認しておきましょう。
窯業系サイディング:日本の住宅の主流
現在、日本の住宅で最も多く採用されているのが「窯業系サイディング」です。
セメントと繊維質を主原料とし、板状に成形・硬化させたものです。
【特徴】
デザインが豊富
圧倒的なデザインバリエーションが魅力で、様々な建物の雰囲気に合わせられます。
防火性・耐震性
不燃材料として認定されており、火災に強いという特徴があります。
また、軽量で地震時の揺れに対する負荷が少ないため、耐震性にも優れています。
コストパフォーマンス
比較的安価で導入できるため、コストを抑えたい場合にも適しています。
【注意点】
吸水性
セメントを主原料としているため、水を吸いやすい性質があります。
塗装による保護が必須であり、塗膜が劣化すると吸水しやすくなり、反りや凍害の原因となることがあります。
目地の劣化
サイディングボード同士の継ぎ目には「シーリング材」が充填されていますが、このシーリング材は経年で劣化し、ひび割れや剥がれが生じやすい傾向があります。
シーリングの劣化は雨水の侵入を許し、サイディング本体だけでなく建物の躯体にも悪影響を与えるため、定期的な点検と打ち替えが必要です。
金属系サイディング:軽量でスタイリッシュ
ガルバリウム鋼板やアルミニウム、ステンレスなどの金属板を成形し、裏面に断熱材を貼り付けたものです。
【特徴】
軽量
窯業系サイディングと比較して非常に軽量なため、建物への負担が少なく、耐震性に優れています。重ね張り(カバー工法)にも適しています。
断熱性・遮音性
裏面の断熱材により、断熱性や遮音性に優れ、快適な室内環境を保ちます。
耐震性
軽量であることから、地震時の揺れによる建物への負担が少ないため、耐震性に優れています。
凍害に強い
吸水性がほとんどないため、凍害の心配がありません。
モダンな外観
シャープでモダンな印象の外観に仕上がります。
【注意点】
傷つきやすい
表面が金属であるため、衝撃を受けると凹みや傷がつきやすいというデメリットがあります。
錆びの可能性
傷から金属部分が露出すると、種類によっては錆が発生する可能性があります。
初期費用
窯業系サイディングに比べて初期費用が高くなる傾向があります。
木質系サイディング:自然の温もりと風合い
天然の木材を加工し、塗装や防腐処理を施したものです。
【特徴】
自然な風合い
木ならではの温もりや美しい木目が、ナチュラルで個性的な外観を演出します。
断熱性
木材は熱伝導率が低いため、断熱性に優れています。
【注意点】
メンテナンスの手間
自然素材であるため、紫外線や雨風の影響を受けやすく、定期的な塗装や防腐処理が欠かせません。
劣化が進行すると、反りや腐食、カビの発生などが起こりやすくなります。
防火性
準不燃材料として認定されているものもありますが、窯業系サイディングに比べると防火性は劣ります。
コスト
他のサイディングに比べて高価になる傾向があります。
樹脂系サイディング:色褪せしにくい高耐久性
プラスチックの一種である塩化ビニル樹脂を主原料としたサイディングです。
日本ではまだ普及率は低いですが、北米では主流の外壁材です。
【特徴】
高耐久性・長寿命
色褪せやチョーキング(白亜化現象)が起こりにくく、紫外線にも強いため、非常に長持ちします。
メンテナンスサイクルが長く、ライフサイクルコストに優れています。
軽量
非常に軽量で建物への負担が少なく、耐震性に優れています。
耐凍害性
吸水性がほとんどないため、凍害の心配がありません。
塩害に強い
塩害地域でも錆びる心配がなく、安心して使用できます。
【注意点】
デザインの選択肢
窯業系サイディングに比べてデザインのバリエーションが少ないのが現状です。
初期費用
窯業系サイディングに比べて初期費用が高くなる傾向があります。
普及率の低さ
日本では施工できる会社が限られている場合があります。
サイディングに塗装が必要な理由:美観と耐久性を守るために
サイディングは工場で塗装された状態で出荷されますが、その塗膜は永遠ではありません。
時間の経過とともに、様々な要因で劣化が進んでいきます。なぜサイディングに塗装が必要なのでしょうか?
1. 塗膜の劣化からサイディングを守る
外壁の塗膜は、サイディング本体を保護する大切な役割を担っています。
塗膜が劣化すると、次のような問題が発生し、サイディング本体に悪影響を及ぼします。
紫外線からの保護
太陽光に含まれる紫外線は、塗料の成分を分解し、色褪せやチョーキング(塗膜の粉化)を引き起こします。
塗膜が劣化すると、サイディング本体が直接紫外線の影響を受け、耐久性が低下します。
雨水からの保護
塗膜は、雨水がサイディング内部に浸透するのを防ぐバリアの役割をしています。
塗膜が劣化すると、雨水がサイディングに直接触れ、吸水や膨れ、ひび割れ、反りなどの原因となります。
特に窯業系サイディングは吸水しやすいため、塗膜による防水機能が重要です。
カビ・コケの発生抑制
塗膜には防藻・防カビ剤が配合されているものもあり、カビやコケの発生を抑制する効果があります。
塗膜が劣化すると、これらの抑制効果が薄れ、美観を損ねるだけでなく、サイディング自体を劣化させる原因にもなります。
2. 適切な時期での塗装が重要な理由
塗装は、サイディングの劣化症状が現れ始めた頃におこなうのが理想的です。
劣化が進みすぎると、塗装だけでは修復が難しくなり、サイディング自体の張り替えや重ね張りといった大掛かりな工事が必要になる場合があります。
初期の段階で適切な塗装をおこなう事で、サイディングの寿命を延ばし、結果的にトータルコストを抑えることができます。
3. 目地のシーリングの劣化も要チェック
サイディングボードの継ぎ目や窓のサッシ周りには、防水性や伸縮性を確保するためにシーリング材が充填されています。
このシーリング材は、紫外線や雨風、建物の揺れなどによって、サイディング本体よりも早く劣化しやすい傾向があります。
【シーリングの劣化症状】
ひび割れ:表面に細かいひび割れが生じます。
肉やせ:シーリング材が痩せて、隙間が生じます。
剥がれ:サイディングボードからシーリング材が剥がれてしまいます。
シーリングが劣化すると、そこから雨水が侵入し、サイディング内部の腐食やカビの発生、さらには建物の躯体部分の腐朽につながる可能性があります。
塗装工事をおこなう際には、このシーリングの補修(打ち替えまたは増し打ち)もセットでおこなうのが一般的です。
サイディングの劣化症状とメンテナンス時期の目安
ご自宅のサイディングが塗装の時期を迎えているかどうか、具体的な劣化症状から判断することができます。
1. これが出たら要注意!主な劣化症状
チョーキング現象(白亜化現象)
外壁を触ると手に白い粉がつく現象です。塗料に含まれる顔料が紫外線で分解され、粉状になったものです。塗膜の劣化がかなり進行しているサインです。
色褪せ
新築時や前回の塗装時と比べて、外壁の色が薄くなったり、まだらになったりしている状態です。塗膜の保護機能が低下していることを示します。
塗膜の膨れ・剥がれ
塗膜がサイディングから浮き上がったり、部分的に剥がれたりしている状態です。
下地との密着性が失われており、内部に水分が侵入している可能性があります。
ひび割れ(クラック)
塗膜やサイディングボード自体にひび割れが生じている状態です。
特に窯業系サイディングに見られることが多く、放置すると雨水が侵入し、構造材を傷める原因になります。
コケ・カビの発生
外壁に緑色のコケや黒いカビが発生している状態です。
日当たりが悪い場所や湿気がこもりやすい場所に多く見られます。美観を損ねるだけでなく、放置するとサイディング自体の劣化を早めます。
シーリングのひび割れ・肉やせ・剥がれ
前述の通り、シーリング材の劣化は雨漏りやサイディング内部の腐食に直結するため、非常に重要なサインです。
2. メンテナンス時期の目安
一般的なサイディングの塗り替え時期の目安は、新築から7年~10年、または前回の塗装から7年~15年と言われています。
ただし、これはあくまで目安であり、使用されているサイディングの種類、塗料の種類、立地環境(日当たり、風当たり、湿気など)、気象条件によって大きく異なります。
上記で挙げた劣化症状が一つでも見られるようであれば、早めに専門会社に点検を依頼することをおすすめします。
津島市・愛西市・あま市の地域特性を熟知した会社であれば、より正確な判断と適切な提案が期待できます。
4. 外壁塗装で選ぶべき塗料の種類と特徴
外壁塗装の際、どの塗料を選ぶかは非常に重要です。塗料の種類によって耐久性や機能性、費用が大きく異なります。
予算と耐用年数のバランス
初期費用を抑えたいのか、それとも長期的なメンテナンスコストを抑えたいのかによって選ぶ塗料が変わってきます。
機能性
防汚性、防カビ・防藻性、遮熱性、断熱性など、ご自身の住環境や希望する機能に合わせて選びましょう。
色の選択
塗料によって選べる色の範囲が異なります。イメージする外観に合う色があるか確認しましょう。
施工会社の提案
信頼できる塗装会社は、ご自宅のサイディングの種類や劣化状況、ご予算、希望に合わせて最適な塗料を提案してくれます。
メリット・デメリットをしっかり説明してくれる会社を選びましょう。
津島市・愛西市・あま市で施工会社を選ぶ際のポイント
初めての塗装工事では、信頼できる会社選びが最も重要です。
悪質な会社に騙されないためにも、次のポイントを参考にしましょう。
1. 地元密着型で地域実績が豊富な会社を選ぶ
津島市・愛西市・あま市に拠点があり、地域での施工実績が豊富な会社は、その地域の気候や環境特性を熟知しています。
これにより、最適な塗料選びや施工方法の提案が期待できます。
また、何かトラブルがあった際にも、迅速に対応してくれる可能性が高いです。
2. 複数の会社から見積もりを取る(相見積もり)
1社だけの見積もりで即決せず、必ず複数の会社(2~3社)から見積もりを取りましょう。
これにより、適正な価格帯を把握できるだけでなく、各業者の提案内容や対応を比較検討することができます。
3. 見積もりの内容をしっかり確認する
見積もり書は、詳細かつ分かりやすいものが良い会社の証です。
以下の項目が明確に記載されているか確認しましょう。
塗料の種類とメーカー名
漠然と「高級塗料」などと書かず、具体的な製品名が記載されているか。
塗装面積
実際に計測した正確な面積が記載されているか。
工事内容
足場設置、高圧洗浄、下地処理(ひび割れ補修、シーリング補修など)、下塗り、中塗り、上塗り、附帯部塗装など、工程が詳細に記載されているか。
各工程の使用量と単価
塗料の量や単価が明記されているか。
保証内容
施工後の保証期間や内容が明記されているか。
不明な点があれば、納得いくまで質問し、丁寧に説明してくれる会社を選びましょう。
4. 契約を急がせる会社には注意
「今だけの特別価格」「契約しないと損」などと、契約を急がせる会社には注意が必要です。
焦らず、じっくり検討する時間を与えてくれる会社を選びましょう。
5. 口コミや評判、施工事例を確認する
インターネットの口コミサイトや、実際にその会社で施工した知人の意見も参考にしましょう。
また、会社のホームページで施工事例が公開されている場合は、仕上がりのイメージを確認するのも良い方法です。
まとめ:サイディングを理解し、賢い外壁塗装を!
外壁塗装は、単に家の見た目をきれいにするだけでなく、大切な我が家を雨風や紫外線から守り、寿命を延ばすための重要なメンテナンスです。
サイディングの特性を理解し、適切な時期に適切な塗装をおこなう事で、快適で安心な暮らしを長く維持することができます。
もし、ご自宅のサイディングに気になる劣化症状が見られるようであれば、まずは信頼できる塗装会社に相談し、無料診断を受けてみることを強くおすすめします。
このコラムが、皆様の初めての外壁塗装を成功させるための一助となれば幸いです。
いかがでしたか?
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください♡
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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