初めての塗装工事で失敗しない!「縁切り」と「タスペーサー」の重要性を詳しく解説
2025.08.15 (Fri) 更新
「縁切り」と「タスペーサー」の重要性について
外壁塗装・屋根塗装をご検討中の皆様の中には、「初めての塗装工事で何から手をつけて良いか分からない」「専門用語が多くて理解できない」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
特に、インターネットで情報収集をされていると、「縁切り」「タスペーサー」という言葉を目にすることがあるかもしれません。
しかし、その重要性や必要性について、詳しく解説されている情報は意外と少ないのが現状です。
そこで、今回は塗装工事において非常に重要な「縁切り」と「タスペーサー」について説明していきます。
Contents
なぜ「縁切り」と「タスペーサー」は重要なのか?
外壁や屋根の塗装は、建物の美観を保つだけでなく、雨風や紫外線から家を守るという非常に重要な役割を担っています。
しかし、ただ塗料を塗れば良いというものではありません。
特に屋根塗装においては、塗膜の密着性はもちろんのこと、塗膜の下にある建材が本来持っている機能(特に「通気性」と「排水性」)を損なわないように配慮することが極めて重要です。
その配慮を具体的に形にするのが、「縁切り」と「タスペーサー」という工程なのです。
これらを適切におこなわないと、せっかく高価な塗料を使って塗装しても、後々雨漏りや屋根材の劣化といった深刻なトラブルに繋がる可能性があります。
津島市、愛西市、あま市といった地域は、夏場のゲリラ豪雨や冬場の積雪など、年間を通して様々な気象条件に晒されます。
だからこそ、屋根の防水性・耐久性を確保するためには、「縁切り」と「タスペーサー」の適切な施工が不可欠なのです。
「縁切り」とは? その目的と重要性
まず、「縁切り」とは何かについてご説明します。
屋根材には、スレート屋根(コロニアル、カラーベストなど)と呼ばれる薄い板状のものが多く使用されています。
これらの屋根材は、一枚一枚が重なり合って屋根全体を形成しています。
そして、この重なり部分には、雨水を適切に流し、屋根材の裏側に湿気がこもらないようにするための隙間(縁)が存在します。
塗装工事をおこなう際、この屋根材の重なり部分に塗料が入り込み、その隙間を塞いでしまうことがあります。
この塗料によって塞がれてしまった隙間を、塗装後にカッターなどの工具を使って意図的に切り離し、再び隙間を作る作業こそが「縁切り」なのです。
「え?せっかく塗ったのに剥がすの?」と思われるかもしれませんが、この「剥がす」行為が、屋根の健全性を保つ上で極めて重要な意味を持つのです。
・なぜ「縁切り」が必要なの? 縁切りの重要性
縁切りが必要な理由は、主に次の2点に集約されます。
① 雨漏りの防止
屋根材の重なり部分の隙間は、屋根材の表面を流れ落ちる雨水の一部が、毛細管現象によって屋根材の裏側に吸い上げられるのを防ぐ役割があります。
また、万が一屋根材のひび割れなどから雨水が侵入した場合でも、この隙間からスムーズに排水されるように設計されています。
もし縁切りがおこなわれずにこの隙間が塗料で密着してしまうと、侵入した雨水が屋根材の下に溜まってしまいます。
雨水が溜まると、屋根の下地材(野地板など)が常に湿った状態になり、腐食やカビの発生を引き起こします。
これが進行すると、最終的に雨漏りへと繋がり、家の構造自体に深刻なダメージを与えてしまうのです。
津島市、愛西市、あま市は、年間を通して降水量が多い地域でもあります。
特に台風やゲリラ豪雨の際には、大量の雨水が屋根に降り注ぎます。
縁切りが適切におこなわれていないと、こうした豪雨時に雨水が排出されず、一気に雨漏りが発生するリスクが高まります。
② 内部結露の防止と屋根材の耐久性維持
屋根材の下には、日中の太陽光で熱せられた熱気や、室内からの湿気がこもることがあります。
この湿気は、適切な通気経路が確保されていないと、屋根材の裏側に結露として溜まってしまいます。
縁切りによって作られた隙間は、この湿気を外部に排出する「通気経路」としての役割も果たします。
湿気が排出されずに内部にこもり続けると、屋根材の裏側にカビやコケが発生しやすくなり、屋根材自体の劣化を早めてしまいます。
また、木材の下地が常に湿った状態になることで、シロアリ被害のリスクも高まります。
屋根材の耐久性を維持し、家の寿命を延ばすためにも、縁切りによる適切な通気性の確保は非常に重要なのです。
・縁切りを怠るとどうなる? 潜在的なリスク
縁切りを怠ると、上記の「雨漏り」と「内部結露」のリスクが顕在化します。
雨漏りによる被害
天井や壁のシミ、カビの発生、電気配線のショート、断熱材の劣化、ひいては建物の構造体の腐食など、甚大な被害に発展する可能性があります。
修理費用も高額になりがちです。
屋根材の早期劣化
カビ、コケ、藻の発生、屋根材の反り、ひび割れ、剥がれなど、塗装後数年で再び劣化が進行し、再塗装や葺き替えが必要になる可能性があります。
せっかくの塗装費用が無駄になってしまいます。
健康被害
カビや湿気は、アレルギーや喘息の原因となることもあります。
ご家族の健康を守るためにも、適切な湿気対策は欠かせません。
これらのリスクを避けるためにも、塗装工事の際には「縁切り」が適切におこなわれるかどうかを必ず確認するようにしましょう。
「タスペーサー」とは? 縁切りをより確実にする画期的な部材
タスペーサーは、屋根塗装の際に使用する、屋根材の重なり部分に差し込む小さなプラスチック製の部材です。
V字型やY字型など、様々な形状がありますが、共通しているのは「屋根材と屋根材の間に一定の隙間を物理的に確保する」という目的です。
商品名としては、「タスペーサー」が最も有名ですが、他にも同様の機能を持つ「かわら縁切りスペーサー」などの製品も存在します。
ここでは代表的な「タスペーサー」を例に説明を進めます。
・タスペーサーの仕組みとメリット
タスペーサーは、屋根材の下塗り後に、屋根材の重なり部分に一定の間隔で差し込んでいきます。
その後、中塗り、上塗りと塗装を進めていきますが、タスペーサーが物理的に隙間を保持してくれるため、塗料がその隙間を塞いでしまうことを防ぎます。
タスペーサーを使用することのメリットは次の通りです。
確実な通気・排水経路の確保
タスペーサーが物理的に隙間を確保するため、塗料が完全に密着するのを防ぎ、雨水がスムーズに排出され、湿気が滞留しない通気経路を確実に確保できます。
これにより、雨漏りや内部結露のリスクを大幅に低減できます。
職人の負担軽減と工期短縮
従来のカッターでの縁切り作業に比べて、タスペーサーの挿入は圧倒的に手間と時間がかかりません。
これにより、職人の負担が軽減され、塗装工事全体の工期短縮にも繋がります。
品質の安定化
職人の技術に左右されず、誰が作業しても一定の品質で隙間を確保できます。
これにより、施工品質が安定し、雨漏りなどのトラブル発生リスクを低減できます。
屋根材へのダメージ軽減
カッターを使用しないため、屋根材を傷つける心配がありません。大切な屋根材を長持ちさせることにも繋がります。
再密着のリスク解消
タスペーサーが物理的に隙間を保持し続けるため、塗料の弾性や経年変化による再密着の心配がありません。
このように、タスペーサーは「縁切り」という工程をより確実で効率的におこない、塗装工事の品質と耐久性を飛躍的に向上させる画期的な部材なのです。
・タスペーサーの施工方法と挿入枚数
タスペーサーの施工は、通常、高圧洗浄後の下塗りが完了した段階でおこなわれます。屋根材の種類や形状によって多少異なりますが、一般的には、屋根材1枚につき2箇所(両端)に挿入します。
屋根全体の挿入枚数は、屋根の広さによって変わってきます。
例えば、一般的な30坪程度の戸建て住宅の屋根であれば、数百枚単位のタスペーサーが使用されることになります。
塗装会社から提示される見積書に、「タスペーサー〇枚」といった形で記載されているかを確認することも、適切な工事がおこなわれるかを見極める一つのポイントとなります。
津島市・愛西市・あま市で塗装工事を依頼する際の注意点:ここが重要!
さて、ここまで「縁切り」と「タスペーサー」の重要性について詳しく解説してきましたが、実際に津島市・愛西市・あま市で塗装会社を選ぶ際に、どのような点に注意すれば良いのでしょうか?
1. 見積書を徹底的に確認する
最も重要なのは、提出された見積書を徹底的に確認することです。
「縁切り」または「タスペーサー」の項目があるか?
これが最も重要です。もしこれらの項目が記載されていない場合は、会社が縁切りの重要性を理解していないか、または手抜き工事をしようとしている可能性があります。
必ずその理由を尋ね、必要性を説明してもらいましょう。
「タスペーサー」と明記されているか?
「縁切り一式」とだけ記載されている場合、従来のカッターによる縁切りを指している可能性もあります。
タスペーサーを使用する予定であれば、明確に「タスペーサー工法」や「タスペーサー〇枚使用」といった記載があるかを確認しましょう。
数量が明確か?
タスペーサーを使用する場合は、適切な枚数が記載されているかを確認しましょう。屋根の広さに対して極端に少ない枚数の場合は注意が必要です。
2. 会社に質問し、説明を求める
見積書に不明な点があれば、遠慮なく会社に質問し、納得のいくまで説明を求めましょう。
これらの質問に対して、明確かつ納得のいく回答が得られる会社であれば、信頼できる可能性が高いです。
逆に、曖昧な返答をしたり、質問をはぐらかしたりする会社は注意が必要です。
3. 施工実績と評判を確認する
津島市、愛西市、あま市で地域密着型の塗装会社であれば、その地域での施工実績が豊富であるはずです。
過去の施工事例を見せてもらう
実際に縁切りやタスペーサーが適切におこれている写真などがあれば、より信頼できます。
顧客の口コミや評判を調べる
インターネット上の口コミサイトやSNSなどで、その会社の評判を調べてみましょう。
特に「縁切りが不十分だった」「雨漏りした」といったネガティブな情報がないか確認することが重要です。
自社施工か、下請けに丸投げではないかを確認する
自社で職人を抱え、責任を持って施工してくれる会社の方が、品質が安定している傾向にあります。
4. 契約書の内容をしっかり確認する
口頭での約束だけでなく、契約書に「縁切り」や「タスペーサー」に関する記載が明確にあるかを確認しましょう。
万が一のトラブルが発生した際に、契約書が重要な証拠となります。
まとめ:津島市・愛西市・あま市で安心の塗装工事を
「縁切り」と「タスペーサー」は、屋根塗装において、雨漏り防止と屋根材の耐久性維持という、建物の寿命を大きく左右する二つの重要な役割を担っています。
これらを適切におこなうかどうかで、数年後の家の状態が大きく変わると言っても過言ではありません。
津島市、愛西市、あま市は、季節ごとの気候変動が大きく、屋根への負担も決して少なくありません。
だからこそ、初期段階でしっかりと適切な塗装工事をおこなう事が、将来的な家の維持管理コストを抑え、安心して快適な生活を送るための鍵となります。
塗装工事は専門的な知識と技術が必要です。信頼できる塗装会社を見つけ、疑問があれば積極的に質問し、納得のいく形で工事を進めることが、失敗しない塗装工事への第一歩です。
大切なご自宅を守るためにも、「縁切り」と「タスペーサー」の重要性を忘れずに、賢い塗装会社選びをしてください。
いかがでしたか?
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください♡
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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