雨漏り対策1:ベランダ・屋上防水工事
2025.10.02 (Thu) 更新
ベランダ・屋上防水工事について
津島市・愛西市・あま市は台風による大雨の被害を受けやすい地域です。
台風による雨漏りは、建物の構造に深刻なダメージを与えるだけでなく、カビの発生や資産価値の低下を招く可能性もあります。
そこで、今回は台風が原因で発生する雨漏りのメカニズムと、その有効な対策として注目されているベランダ・屋上防水工事について説明していきます。
Contents
なぜ台風で雨漏りするの?主な原因とメカニズム
台風が来ると、どうして雨漏りが増えるのでしょうか?
それは、台風の「強風」と「大雨」という二つの要素が、建物の弱点を集中的に攻撃するからです。
1. 強風による屋根や外壁へのダメージ
台風の強風は、想像以上に強力です。
風速が上がると、風圧によって屋根の瓦やスレートが持ち上げられたり、剥がれたりすることがあります。
また、強風で飛んできた飛来物が屋根や外壁にぶつかり、ヒビや穴を開けてしまうことも少なくありません。
これらの小さな隙間から雨水が侵入し、雨漏りへとつながります。
特に、築年数が経っている家や、メンテナンスを怠っている家では、このリスクが高まります。
2. 吹き込む雨と逆流現象
通常の雨は上から下に降りますが、台風の強風を伴う雨は、横や下からも吹き込んできます。
この「吹き込み」が雨漏りの大きな原因です。
例えば、窓サッシと外壁の隙間、換気扇フードの隙間など、通常は雨が入り込まないような場所からも、雨水が侵入してくることがあります。
さらに恐ろしいのは「毛細管現象」と「逆流現象」です。
毛細管現象は、瓦と瓦の重なりやサイディングの継ぎ目など、ごくわずかな隙間に雨水が吸い上げられる現象です。
一方、逆流現象は、強風によって雨水が屋根材の下に押し込まれ、通常とは逆の方向に流れていく現象です。
これらの現象が組み合わさることで、屋根材の内部にまで水が浸入し、最終的に雨漏りを引き起こします。
3. 経年劣化による防水機能の低下
見落とされがちですが、建物の経年劣化も雨漏りの大きな原因です。
特に、屋根や外壁、ベランダ・屋上は常に紫外線や雨風にさらされており、防水機能を持つ塗料やシートが徐々に劣化していきます。
屋根の防水シート(ルーフィング)
屋根材の下にある防水シートは、雨水の侵入を最後に防ぐ重要な役割を担っています。
しかし、経年劣化でシートが破れたり、シワが寄ったりすると、防水機能が失われてしまいます。
シーリング材
サイディングボードの継ぎ目や窓の周りに使われているゴム状のシーリング材は、経年で硬化したり、ひび割れたりします。
このひびから雨水が侵入します。
ベランダ・屋上の床材
ベランダや屋上の床には、FRP防水やウレタン防水といった防水層が施されています。
しかし、これも経年でひび割れや膨れが発生し、防水機能が低下します。特に、水が溜まりやすい場所は要注意です。
これら経年劣化が進んだ状態で台風が来ると、建物の弱点が露呈し、一気に雨漏りへと発展するのです。
台風の雨漏り対策に「ベランダ・屋上防水工事」が有効な理由
台風による雨漏りは、屋根だけでなくベランダや屋上からも発生することが多いため、これらの場所の防水対策が非常に重要になります。
ここでは、ベランダ・屋上防水工事がなぜ台風の雨漏り対策に有効なのか、その理由を詳しく説明します。
1. 防水層の再構築で建物を守る
ベランダや屋上は、屋根と同様に常に雨風や紫外線にさらされています。
新築時はしっかりとした防水機能を持っていますが、年月が経つと防水層が劣化し、ひび割れや剥がれが生じます。
この劣化部分から雨水が浸入し、下の階の天井や壁にシミを作ったり、ひどい場合はカビの発生や建物の構造体を腐食させたりします。
ベランダ・屋上防水工事は、この劣化した防水層を新しく作り直すことで、雨水の侵入を根本から防ぎます。
これにより、建物の構造体(躯体)を守り、家全体の寿命を延ばす効果が期待できます。
2. 水はけの改善で水の滞留を防ぐ
ベランダや屋上に水が溜まりやすい(水はけが悪い)と、常に水にさらされることになり、防水層への負担が大きくなります。
また、台風時の大雨では、排水口が詰まり、雨水が溜まってオーバーフローし、雨漏りへとつながるリスクが高まります。
防水工事では、単に防水層を塗り直すだけでなく、床の勾配を調整したり、排水ドレン(雨水が流れる部分)を新しいものに交換したりすることで、水はけを根本的に改善します。
これにより、雨水の滞留を防ぎ、防水層の寿命を延ばすだけでなく、台風時のリスクも軽減できます。
3. 工法ごとの特性を理解して最適な対策を選ぶ
ベランダ・屋上防水工事には、主に「ウレタン防水」と「FRP防水」の2つの代表的な工法があります。
それぞれの特徴を理解して、ご自宅に最適な工法を選ぶことが重要です。
ウレタン防水
液体状のウレタン樹脂を複数回塗り重ねて防水層を作る工法です。
複雑な形状の場所にも施工しやすく、安価に抑えられるのがメリットです。
ただし、乾燥に時間がかかるため、工期が長くなりがちです。
また、定期的なトップコートの塗り替えが必要になります。
FRP防水
繊維強化プラスチック(FRP)を塗り重ねて防水層を作る工法です。
非常に軽量で、強度が高く、耐久性に優れているのが特徴です。
乾燥が早く、工期が短くて済むため、急ぎで防水対策をしたい場合にも適しています。
一方で、ウレタン防水よりも費用が高くなる傾向があります。
どちらの工法が適しているかは、ベランダ・屋上の現状や使用状況、ご予算などによって異なります。
信頼できる専門会社に相談し、現地調査をしてもらうことで、最適なプランを提案してもらうのが良いでしょう。
台風シーズン前に知っておきたい!雨漏りを発見したらどうする?
もし、すでに雨漏りを発見してしまったら、どうすれば良いのでしょうか?
・専門会社に相談する
雨漏りの原因は、見た目では判断が難しいことがほとんどです。
素人判断で応急処置をしても、根本的な解決にはなりません。
それどころか、かえって被害を広げてしまう可能性もあります。
雨漏りを発見したら、まずはすぐに専門の塗装会社や防水工事会社に相談しましょう。
・応急処置は最小限に
専門会社が来るまでの間、雨漏りの被害を最小限に抑えるための応急処置は有効です。
例えば、バケツを置いて水を受け止めたり、濡れても良いタオルを敷いたりします。
ただし、自己流で屋根に登ったり、コーキング剤を安易に使用したりすることは避けましょう。
滑って転落する危険があるだけでなく、かえって修理が複雑になることもあります。
・火災保険の活用を検討する
台風による雨漏りは、火災保険の「風災」補償が適用される可能性があります。
火災保険は「火事の時だけ」と思われがちですが、台風や竜巻、突風などによる建物への被害も補償の対象となるケースが多いです。
ただし、経年劣化による雨漏りは対象外となるため、注意が必要です。
保険会社に連絡する前に、まずは専門会社に被害状況の調査と見積もりを依頼し、その報告書を保険会社に提出するのが一般的な流れです。
まとめ
津島市・愛西市・あま市の皆さま、台風による雨漏りは他人事ではありません。
大切な家を守るためには、事前の備えが何よりも重要です。
もし、ご自宅のベランダや屋上にひび割れや剥がれを見つけたら、それは防水機能が低下しているサインかもしれません。
早めの点検と適切な防水工事で、台風シーズンに備えましょう。
いかがでしたか?
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください♡
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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