外壁・屋根のひび割れについて
2025.10.13 (Mon) 更新
ひび割れについて
今回は、ご自宅の壁に「あれ?ひび割れがあるな…」と気づいたときに、多くの人が抱く不安を解消するため、ひび割れ(クラック)について説明していきます。
「これってただの汚れ?それとも危険なひび割れ?」 「放置したらどうなるの?」
このような疑問をお持ちの方に、この記事はきっとお役に立ちます。
壁のひび割れは、ただの見た目の問題ではありません。それは、皆様のご自宅の健康状態を示す、重要な『SOSサイン』なのです。
Contents
そもそも、なぜ外壁にひび割れが発生するのか?
まず、なぜ外壁にひび割れ(クラック)が発生するのか、その主な原因を理解しておきましょう。
原因が分かれば、対策も立てやすくなります。
① 建物の動きによるもの
皆様のご自宅は、地震や風、気温や湿度の変化によって、日々少しずつ動いています。
特に、津島市・愛西市・あま市は台風の影響を受けやすい地域です。
建物のわずかな揺れや、建材の収縮・膨張によって、外壁には常に力が加わっています。
窓の周りや建物の角など、構造的に力が集中しやすい場所にひび割れが発生しやすいです。
② 塗料や下地の劣化によるもの
外壁に塗られた塗料は、太陽の紫外線や雨風によって少しずつ劣化していきます。
塗料が弾力性を失い、固くもろくなると、建物の動きについていけなくなり、ひび割れが発生しやすくなります。
③ 施工不良によるもの
これは稀なケースですが、外壁の下地処理が不十分だったり、塗料の乾燥時間を守らなかったりといった、施工会社のミスによって、ひび割れが発生することもあります。
「要注意!」と判断するひび割れの種類と見分け方
ひび割れは、その種類や深さによって、危険度が全く異なります。
ここでは、現地調査で特に注意深くチェックする、代表的な3つの「危険なひび割れ」をご紹介します。
① 構造クラック(構造的なひび割れ)
これは、建物の構造材にまで影響が及んでいる可能性が高い、最も危険なひび割れです。
特徴
幅が0.3mm以上の太いひび割れ。深さがあり、外壁の奥まで達しているように見える。
発生場所
窓の角、建物の角など、力が集中しやすい場所に発生することが多い。
危険度:非常に高い
この種類のひび割れは、雨水が建物の内部に直接侵入する「最大の入り口」となります。
雨水が内部の柱や梁を腐食させ、建物の耐久性を著しく低下させる可能性があります。
ポイント:ひび割れの幅をチェック!
ご自宅のひび割れの幅が「クレジットカードの厚さ」よりも太かったり、ひび割れから水が染み出しているような形跡があれば、すぐにプロに相談してください。
② 乾燥クラック(乾燥収縮によるひび割れ)
これは、モルタル壁によく見られるひび割れです。
モルタルが乾燥する過程で収縮する際に発生します。
特徴
髪の毛のように細い、0.3mm未満のひび割れ。網目状に多数発生することもある。
危険度:中程度
すぐに雨漏りにつながるわけではありませんが、放置するとひび割れが徐々に広がり、雨水が侵入するリスクが高まります。
特に、津島市・愛西市・あま市はゲリラ豪雨が多く、細いひび割れからでも雨水が侵入する可能性があります。
ポイント:ひび割れの数が多くないか?
細いひび割れが1、2本程度であれば緊急性は低いですが、外壁全体に多数発生している場合は、塗膜の劣化が進んでいるサインです。
再塗装の時期が来ていると判断できます。
③ 縁切れクラック(サイディングの継ぎ目)
窯業系サイディングボードを使用しているお宅でよく見られます。
ボードの継ぎ目にある「シーリング材」が劣化してひび割れや破断を起こすものです。
特徴
サイディングボードとボードの間にある、ゴム状のシーリング材のひび割れや肉痩せ。
危険度:非常に高い
シーリング材は、ボードの隙間から雨水が侵入するのを防ぐ「重要な防水材」です。
シーリングが劣化すると、ボードの内部に直接雨水が侵入し、サイディングボードそのものが反ったり、腐食したりする原因となります。
ポイント:シーリングの「痩せ」や「剥がれ」もチェック!
ひび割れだけでなく、シーリングが痩せて隙間が空いていたり、ボードから剥がれていたりする場合も、すぐにメンテナンスが必要です。
ひび割れを放置するとどうなる?知っておきたい3つのリスク
「まだ大丈夫だろう…」とひび割れを放置すると、次のようなリスクが発生します。
リスク①:雨漏り・建物の構造材の腐食
これが最も怖いリスクです。
ひび割れから雨水が建物内部に侵入し、柱や梁といった構造材を腐食させます。
構造材が腐食すると、建物の強度が低下し、最悪の場合、家そのものの寿命を著しく縮めてしまいます。
リスク②:シロアリ被害の発生
シロアリは、湿気を好む生物です。
ひび割れから侵入した雨水によって、建物の内部が常に湿った状態になると、シロアリにとって絶好の繁殖場所となってしまいます。
シロアリが建物を食い荒らすと、耐震性も低下し、修繕には高額な費用がかかります。
リスク③:カビや藻の発生による健康被害
ひび割れから侵入した水分は、壁の内部にカビや藻を発生させます。
カビの胞子は、喘息やアトピーといったアレルギー症状を引き起こす原因となることもあり、特に小さなお子様やご高齢の方がいるご家庭では注意が必要です。
ひび割れから家を守る適切なメンテナンス方法
ひび割れを見つけた場合、慌てる必要はありません。
大切なのは、専門家の診断を受けて、適切なメンテナンスをおこなうことです。
① 早期発見・早期対応が鍵
ご自宅の外壁を、年に一度はチェックする習慣をつけましょう。
特に、築10年以上のお宅は、劣化が進んでいる可能性が高いため、定期的な点検を強くおすすめします。
② 専門会社による診断
ご自身でひび割れを見つけても、それがどの種類のクラックか、どの程度の危険度かを判断するのは難しいものです。
まずは、地元密着型の信頼できる塗装会社に、無料の現地調査を依頼しましょう。
③ ひび割れの状態に応じた適切な処置
プロの診断後、ひび割れの状態に応じて最適な処置を施します。
幅の狭いひび割れ
微弾性フィラーや弾性塗料といった、下地や塗料でひび割れを埋めることで対応できます。
幅の広いひび割れ
Uカットシーリング工法など、ひび割れを広げてからシーリング材を充填し、ひび割れの再発を防ぐ処置を行います。
これらの下地処理を丁寧におこなった上で、再塗装をおこなうことで、雨水の侵入を防ぎ、建物の寿命を延ばすことができます。
まとめ
ご自宅のひび割れは、「まだ大丈夫だろう…」と放置してしまうと、目に見えないところで建物の劣化を進行させ、将来的に大きな修繕費用につながる可能性があります。
ひび割れは、ご自宅からの「SOSサイン」です。
その小さなサインを見逃さず、適切に対応することが、大切な家とご家族を守る一番の方法です。
いかがでしたか?
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください♡
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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