塗装工事は「補修」が9割!について
2025.10.17 (Fri) 更新
補修について

「家の壁の色が褪せてきたから、そろそろ塗り替えなきゃ…」
そうお考えの方、多くいらっしゃると思います。しかし、ちょっと待ってください。
住宅塗装は、ただ新しい塗料を上から塗るだけの単純な作業ではありません。
むしろ、「下地処理」や「補修工事」と呼ばれる、見えない部分の作業こそが、塗装の仕上がりと家の寿命を左右する、最も重要な工程なのです。
「え?補修って、どこをどうするの?」 「見た目がきれいになればそれでいいんじゃない?」そう思われるのも無理はありません。
なぜなら、多くの会社がこの重要な部分をしっかり説明しないからです。
そこで、今回はなぜ塗装工事に補修が欠かせないのか、そして、その補修を怠る会社に依頼してしまうと、どんな恐ろしい事態が待っているのかについて説明していきます。
Contents
住宅塗装は「化粧」ではなく「治療」です
住宅塗装は、化粧のように上から美しく塗ることだけではありません。
それは、お医者さんのように、まず家の傷んだ部分を『治療』することなのです。
どんなに高級な化粧品を使っても、肌そのものがボロボロでは、すぐに剥がれてしまいますよね。住宅も全く同じです。
ひび割れ、塗膜の剥がれ、苔、カビ…これらはすべて、皆様のご自宅が「病気」を抱えているサインです。
これらの「病気」を治さずに上から塗装しても、数年後には同じ症状が再発してしまいます。
だからこそ塗装に入る前に、家の隅々まで徹底的に診断し、必要な補修工事を丁寧におこなうのです。
塗装工事でおこなわれる代表的な「補修工事」3選
では、具体的にどのような補修工事がおこなわれるのでしょうか?
塗装専門会社が普段の工事で必ずおこなう、代表的な3つの補修工事をご紹介します。
① シーリング(コーキング)の打ち替え・増し打ち
【補修の目的】
建物の「隙間」を埋め、雨水の侵入を防ぐ、家にとって非常に重要な防水工事です。
【なぜ必要?】
窯業系サイディングボードを使用しているお宅では、ボードとボードの間にゴム状の「シーリング材」が充填されています。
このシーリング材は、建物の動きを吸収するクッション材であり、雨水の侵入を防ぐ防水材でもあります。
しかし、太陽の紫外線や熱によって、約7~10年で劣化し、ひび割れや肉痩せ、剥がれが生じてしまいます。
【補修工事の内容】
打ち替え
古いシーリング材をすべて撤去し、新しくシーリング材を充填し直す作業。
劣化が激しい場合に必須の作業です。
増し打ち
古いシーリング材の上に、新しいシーリング材を重ねて充填する作業。
比較的劣化が軽度の場合におこないますが、打ち替えの方が長期的な耐久性は高くなります。
【放置するとどうなる?】
シーリングの劣化を放置すると、隙間から雨水が建物内部に浸入し、サイディングボードやその下地を腐食させ、最悪の場合、大規模な雨漏りや、シロアリ被害の原因となります。
② 外壁のひび割れ(クラック)補修
【補修の目的】
外壁にできたひび割れを埋め、雨水の侵入を防ぎます。
【なぜ必要?】
コンクリートやモルタル、サイディングボードなど、様々な外壁材にひび割れ(クラック)が発生します。
このひび割れは、建物のわずかな動きや塗膜の劣化によって発生し、雨水が建物内部に浸入する原因となります。
【補修工事の内容】
ひび割れの幅や深さによって、補修方法が異なります。
軽度(ヘアークラック)
髪の毛のように細いひび割れは、弾力性のある下地材(微弾性フィラー)を塗り込むことで、ひび割れを埋めることができます。
重度(構造クラック)
幅が0.3mm以上の太いひび割れは、そのまま塗装すると再びひび割れる可能性が高いため、「Uカット工法」などでひび割れをV字にカットし、シーリング材を充填した上で塗装をおこないます。
【放置するとどうなる?】
ひび割れを放置すると、雨水が壁内部に浸入し、建物の躯体(骨組み)を腐食させ、建物の強度が低下します。
結果として、より大規模な修繕が必要となり、費用も大幅に跳ね上がります。
③ 高圧洗浄とケレン(下地調整)
【補修の目的】
汚れ、カビ、苔などを除去し、塗料がしっかりと密着するように下地を整えます。
【なぜ必要?】
どんなに高性能な塗料を使っても、下地に汚れや劣化した塗膜が残っていると、塗料がしっかりと密着せず、数年で剥がれてきてしまいます。
【補修工事の内容】
高圧洗浄
業務用の高圧洗浄機で、外壁や屋根にこびりついた汚れ、カビ、苔などを根こそぎ洗い流します。
この作業を丁寧におこなうことで、塗料の密着力が格段に向上します。
ケレン
剥がれかかった古い塗膜やサビなどを、手作業で削り落とす作業です。
この作業を怠ると、上から塗った塗料と一緒に古い塗膜が剥がれてきてしまいます。
【放置するとどうなる?】
高圧洗浄やケレンを怠ると、塗料がすぐに剥がれてしまい、せっかくの塗装工事が無駄になってしまいます。
なぜ「補修工事」を怠る会社がいるのか?
「こんなに重要な作業なのに、なぜやらない会社がいるの?」
それは、次の2つの理由が考えられます。
理由①:工事費用と工期を安く見せるため
補修工事は、非常に手間と時間がかかります。
この工程を省くことで、工事費用を安く見せたり、工期を短縮したりすることが可能です。
しかし、これはお客様の家の寿命と引き換えに、目先の安さを提供しているにすぎません。
理由②:知識や技術が不足しているため
残念ながら、すべての塗装業者が正しい知識や技術を持っているわけではありません。
中には、補修工事の重要性を理解していない会社や、経験が浅く丁寧な作業ができない会社も存在します。
信頼できる塗装会社を見抜くための「3つのチェックポイント」
津島市、愛西市、あま市で安心して任せられる会社を選ぶために、次の3つのポイントを必ずチェックしましょう。
チェックポイント①:詳細な見積書を提示してくれるか
見積書に「塗装工事一式」としか書かれていない会社は要注意です。
信頼できる会社は、「シーリング打ち替え〇メートル」「ひび割れ補修〇箇所」「高圧洗浄一式」など、補修工事の内容が項目ごとに細かく記載されています。
チェックポイント②:契約前に現状を丁寧に説明してくれるか
契約を急かすような会社ではなく、まずはご自宅の現状を丁寧に診断し、「なぜこの部分の補修が必要なのか」を専門家として分かりやすく説明してくれる会社を選びましょう。
チェックポイント③:施工中の写真や動画を提示してくれるか
良い会社は、お客様に安心してもらうため、工事中の様子を写真や動画で記録し、報告してくれます。
特に、普段見えない補修工事や下地処理の様子を提示してくれるかが、誠実さを見極める大きなポイントになります。
まとめ
住宅塗装は、皆様の大切なご自宅を守るための重要な投資です。
その投資を無駄にしないためにも、「ただ塗るだけ」の会社ではなく、「下地をきちんと補修する」会社を選ぶことが何よりも重要です。
もし、ご自宅の壁にひび割れや剥がれを見つけたら、それは家からの「SOSサイン」かもしれません。
その小さなサインを見逃さず、私たちのような専門会社にご相談ください。
いかがでしたか?
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください♡

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最後までお読みいただきありがとうございました。
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