モルタル外壁で施工されることが多い誘発目地について
2026.01.28 (Wed) 更新
誘発目地について

「我が家の外壁はサイディングではなく、モルタルだ」という方もいらっしゃるでしょう。
モルタル外壁は、その独特の質感や、継ぎ目が少ない美しい仕上がりが魅力ですが、サイディングとは異なる「弱点」と、それを補うための「特別な工夫」が存在します。
その特別な工夫こそが、今回深く掘り下げて解説する「誘発目地」です。
モルタル外壁で最も怖い劣化症状の一つは、「ひび割れ(クラック)」です。
このひび割れは、建物の構造や気温の変化など、様々な要因で発生しますが、もし適切な対策が施されていないと、そこから雨水が侵入し、建物の寿命を大きく縮めてしまいます。
誘発目地は、そのひび割れを「あえて特定の場所に誘導し、そこで食い止める」という、非常に戦略的な役割を担っています。
そこで、今回は津島市・愛西市・あま市でモルタル外壁にお住まいの方に誘発目地とは何か、なぜシーリング材で施工されるのか、そして塗装工事の際にその誘発目地をどうメンテナンスすべきかを、詳しく解説していきます。
Contents
モルタル外壁の宿命:「ひび割れ(クラック)」との戦い
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誘発目地の役割を理解するためには、まずモルタル外壁の特性を知る必要があります。
モルタル外壁とは?
セメントと砂を水で練り混ぜて作った材料を、ラス網(金網)を張った下地の上に塗り重ねて仕上げる外壁材です。
サイディングのようなパネルの継ぎ目がなく、意匠性の高い柔軟なデザインが可能です。
なぜモルタル外壁はひび割れやすいのか?
モルタル外壁の最大の欠点は、「乾燥収縮」と「建物の動き」に弱いことです。
乾燥収縮によるひび割れ
モルタルは施工時に大量の水を使用します。
この水分が乾燥・蒸発する際に、外壁材全体が収縮します。
この収縮に耐えきれず、ランダムに亀裂(ひび割れ)が入ってしまいます。
応力集中によるひび割れ
窓の開口部や建物の角など、構造的に強度が変わり、力が集中しやすい部分にもひび割れが発生しやすくなります。
もし、このひび割れが建物のあらゆる場所に無秩序に発生すると、防水性と美観の両方が大きく損なわれてしまいます。
賢い工夫:「誘発目地」の役割と仕組み
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モルタル外壁のひび割れを防ぐために考案されたのが、「誘発目地」です。
誘発目地とは?
ひび割れが発生しやすいとされる箇所(窓の上下、壁の広い面など)に、あらかじめ意図的に溝(目地)を設けること。
そして、その溝に弾力性の高いシーリング材を充填することで、ひび割れの力をその目地の中に集中させ、吸収・緩和させる仕組みです。
平たく言えば、「ひび割れても良い場所をあらかじめ決めておき、その部分で建物の動きを吸収させる」ための、モルタル外壁にとっての「逃げ道」です。
誘発目地がシーリングで施工される理由
モルタル外壁の誘発目地は、サイディングの目地と同じく、弾力性のあるシーリング材で施工されます。
シーリング材が、モルタル外壁の「防水バリア」として機能し、ひび割れの力を吸収することで、その他の壁面に無秩序なひび割れが発生するのを最小限に抑えているのです。
津島市・愛西市・あま市の皆様へ:誘発目地の劣化サインと危険性

誘発目地に使用されているシーリング材は、紫外線や雨風に常に晒されているため、外壁の塗膜よりも早く劣化が進行します。
誘発目地の劣化サイン
ご自宅の誘発目地をチェックする際は、次のようなサインがないか確認してください。
ひび割れ・亀裂
シーリング材の表面に細かなひび割れが入っている。
硬化・弾力性の喪失
指で押しても弾力がなく、カチカチに硬くなっている。
剥離
シーリング材が、モルタル外壁との境界線から剥がれて浮いている。
やせ
シーリング材が収縮し、目地の溝が深く凹んでいる。
誘発目地の劣化を放置する危険性
誘発目地のシーリングが劣化すると、その「逃げ道」としての機能と「防水バリア」としての機能が失われます。
無秩序なひび割れの誘発
シーリングが硬化すると、建物の動きを吸収できなくなり、目地以外のモルタル壁の弱い部分に新たなひび割れを発生させます。
雨水の直接侵入
剥離や深いひび割れが発生すると、そこから雨水がモルタル壁の内部、さらには建物の躯体(骨組み)へ直接侵入し、木材の腐食やシロアリの発生、大規模な雨漏りの原因となります。
地域の気候リスク
津島市・愛西市・あま市では、台風や梅雨時期の降水量が多いリスクもあります。
劣化した目地は、短時間で大量の雨水が浸入する入口になってしまいます。
塗装工事における誘発目地の最重要メンテナンス:「打ち替え」

モルタル外壁の塗装工事を検討する際、誘発目地のメンテナンスは外壁塗装と同じくらい、あるいはそれ以上に重要です。
誘発目地の「打ち替え」とは?
既存の劣化して硬くなったシーリング材をすべて撤去し、目地の溝を清掃した後、新しいシーリング材を充填し直す工事です。
ただ上から新しいシーリング材を被せる「増し打ち」では、古い劣化したシーリング材の寿命がそのまま残ってしまいます。
誘発目地の機能を完全に回復させるためには、「打ち替え」が原則です。
塗料との「相性」を考慮したシーリング材選び
誘発目地のシーリング材を選ぶ際、特に注意が必要なのが、「使用する塗料との相性」です。
ノンブリードタイプ
シーリング材に含まれる可塑剤(柔軟性を保つ成分)が、時間とともに表面に染み出し、上から塗った塗料を変色させたり、ベタつきの原因となることがあります。これを「ブリード現象」と呼びます。
対策
塗装を前提とする誘発目地の打ち替えには、可塑剤を含まない「ノンブリードタイプ」のシーリング材を選ぶことが必須です。
これにより、美しい仕上がりと塗膜の耐久性を両立できます。
高耐久性シーリング材の選択
外壁にフッ素塗料や無機塗料といった高耐久塗料(耐用年数15年~20年)を選ぶ場合、それに合わせてシーリング材も耐用年数の長い「高耐久シーリング材(変成シリコンなど)」を選定する必要があります。
シーリング材の寿命が先に尽きてしまうと、塗装の耐用年数を生かせません。
まとめ:誘発目地のメンテナンスは「建物の寿命」を守る投資
津島市・愛西市・あま市でモルタル外壁の塗装を検討されている皆様にとって、「誘発目地」のメンテナンスは、費用対効果が非常に高い、未来への投資です。
誘発目地の劣化を放置することは、ご自宅の最も重要な「防水機能」と「ひび割れ防止機能」を放棄することに等しく、数年後の大規模な修繕リスクを高めます。
モルタル外壁の美しさと耐久性を長く保つ秘訣は、
誘発目地のシーリング材が劣化していないか、定期的にチェックすること。
塗装工事の際は、必ず「ノンブリードタイプの高耐久シーリング材で打ち替え」をおこなうこと。
です。
ご自宅のモルタル外壁のひび割れや、誘発目地の状態にご不安がある方は、専門家や専門会社に相談してみてください。
いかがでしたか?
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください♡

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最後までお読みいただきありがとうございました。
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