住宅塗装の「縁の下の力持ち」シーリング工事を解説します
2025.06.23 (Mon) 更新
シーリング工事について
皆様のお住まいは、毎日私たちを守ってくれる大切な場所です。
その大切な家を守るために、定期的なメンテナンス、特に「外壁塗装」が非常に重要であることはご存知でしょうか?
そして、その外壁塗装と切っても切り離せない、非常に重要な役割を担っているのがシーリング工事(コーキング工事)です。
「シーリング?コーキング?なんだか難しそう…」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回はシリング工事について説明していきます。
Contents
- シーリング工事って、結局何のこと?
- なぜシーリング工事は必要なの?その重要性を徹底解説!
- ・雨漏り・ひび割れを防ぐ「防水性」
- ・建物の動きに追従する「伸縮性」
- ・住まいの美観を保つ「意匠性」
- ・省エネにも貢献?「断熱性」
- シーリングってどこに使われているの?家のここをチェック!
- シーリング材の種類を知ろう!メリット・デメリットを比較
- ・ウレタン系シーリング材
- ・変成シリコーン系シーリング材
- ・シリコーン系シーリング材
- ・アクリル系シーリング材
- ・ブチルゴム系シーリング材
- シーリングの寿命と劣化症状:あなたの家は大丈夫?
- 「打ち替え」と「増し打ち」どっちがいいの?判断基準
- ・打ち替え工事とは?
- ・増し打ち工事とは?
- ・どちらを選ぶべきか?
- 津島市・愛西市・あま市でのシーリング工事の費用相場と内訳
- ・費用の考え方(メートル単価)
- ・足場費用
- ・材料費
- ・人件費・諸経費
- ・総額の目安
- ・津島市・愛西市・あま市という地域性について
- 津島市・愛西市・あま市で優良な会社を見つけるポイント
- ・地域密着型の会社を選ぶメリット
- ・複数の会社から見積もりを取る(相見積もり)
- ・施工実績と口コミの確認
- ・丁寧な説明と信頼できる担当者
- まとめ:シーリング工事は、安心・快適な暮らしのための投資です!
シーリング工事って、結局何のこと?
「シーリング工事」とは、建物の外壁材(サイディングボードなど)の継ぎ目や、窓サッシの周り、ドアの隙間などに、ゴムのような弾力性のある材料を充填する工事のことです。
この材料は「シーリング材」または「コーキング材」と呼ばれており、同じものを指します。
例えるなら、家の「絆創膏」や「接着剤」のような役割を果たしています。
家は地震や風、気温の変化などで常に少しずつ動いています。
もしシーリングがなければ、外壁材同士がぶつかり合ったり、隙間から雨水や隙間風が入り込んだりして、建物が傷んでしまう原因になります。
シーリング工事は、建物の寿命を延ばし、快適な住環境を保つ上で欠かせない、まさに「縁の下の力持ち」のような存在なのです。
なぜシーリング工事は必要なの?その重要性を徹底解説!
シーリング工事がなぜそれほど重要なのか、具体的な役割を見ていきましょう。
・雨漏り・ひび割れを防ぐ「防水性」
シーリングの最も重要な役割の一つが、建物の内部への水の侵入を防ぐ「防水性」です。
外壁材の継ぎ目や窓の周りなどは、雨水が侵入しやすい弱点となります。
シーリング材がこれらの隙間を埋めることで、雨漏りを防ぎ、建物の構造体を湿気や腐食から守ります。
雨漏りは建物の劣化を早めるだけでなく、カビの発生やシロアリの被害など、深刻な問題を引き起こす可能性があります。
・建物の動きに追従する「伸縮性」
建物は、地震の揺れ、強風、日中の暑さや夜間の冷え込みによる建材の膨張・収縮など、常に様々な要因によってわずかに動いています。
シーリング材はゴムのような弾力性を持っているため、これらの動きに追従し、外壁材同士の衝突やひび割れを防ぎます。
もしシーリングが劣化して硬くなると、建物の動きについていけなくなり、ひび割れが生じてしまうのです。
・住まいの美観を保つ「意匠性」
外壁の目地や窓サッシの周りのシーリングが劣化してひび割れたり、汚れたりしていると、どんなに美しい外壁塗装をしても、家全体の印象が悪くなってしまいます。
シーリングを適切に補修・交換することで、建物の美観を保ち、清潔で整った印象を与えることができます。
・省エネにも貢献?「断熱性」
意外に思われるかもしれませんが、シーリングは建物の「断熱性」にも貢献しています。
隙間風を防ぎ、室内の空気が外部に漏れるのを防ぐことで、冷暖房効率を高める効果が期待できます。
結果として、光熱費の節約にも繋がる可能性があります。
シーリングってどこに使われているの?家のここをチェック!
ご自宅のどこにシーリングが使われているのか、具体的に見てみましょう。
外壁のサイディングボードの目地(縦目地・横目地)
最も多く使われている場所です。
サイディングボードとサイディングボードの間に充填されており、雨水の侵入を防ぎ、ボードの動きに追従します。
窓サッシ廻り
窓枠と外壁材の隙間を埋めています。
ここから雨水が侵入すると、窓枠内部が腐食したり、雨漏りの原因になったりします。
ドア廻り
窓サッシ廻りと同じく、ドア枠と外壁材の隙間を埋めています。
換気扇フードや配管廻り
外壁を貫通する換気扇や給湯器の配管の周りにもシーリングが施されています。
ベランダの笠木(手すり)下
ベランダの手すりの下側にも、雨水が侵入しないようにシーリングが打たれています。
これらの箇所を定期的にチェックし、劣化症状がないか確認することが大切です。
シーリング材の種類を知ろう!メリット・デメリットを比較
シーリング材には様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。
ご自宅の状況や使用箇所に合わせて適切な材料を選ぶことが重要です。
・ウレタン系シーリング材
【メリット】
弾力性があり、建物の動きへの追従性が高い。接着性に優れている。上から塗装が可能。
【デメリット】
紫外線に弱く、表面がベタつきやすい。耐久性が比較的短い(5~10年程度)。
【用途】
主にサイディングボードの目地に使用されます。塗装をおこなう外壁には最適です。
・変成シリコーン系シーリング材
【メリット】
耐久性が高く、紫外線に強い。多くの下地への接着性が良い。塗装が可能。
【デメリット】
ウレタン系よりも高価。
【用途】
サイディングボードの目地、ALCパネルの目地、モルタル外壁のひび割れ補修など、汎用性が高い。
現在の主流のシーリング材の一つです。
・シリコーン系シーリング材
【メリット】
耐久性が非常に高く、水に強い。価格が比較的安い。
【デメリット】
上から塗装ができない(塗料を弾いてしまう)。
【用途】
キッチンや浴室などの水回り、ガラス周りなど、塗装の必要がない箇所に使用されます。
外壁には通常使用されません。
・アクリル系シーリング材
【メリット】
湿った下地にも施工可能。比較的安価。
【デメリット】
耐久性が低い。肉やせしやすい。
【用途】
比較的新しい建物や、一時的な補修などに使用されることがあります。
現在の住宅塗装ではあまり使われません。
・ブチルゴム系シーリング材
【メリット】
非常に柔らかく、動きの多い箇所に適している。
【デメリット】
耐久性が低い。主に気密性を高めるために使われることが多く、外壁のシーリングにはあまり使われません。
ご自身の家のシーリングがどの種類なのか、施工会社に確認してみるのも良いでしょう。
シーリングの寿命と劣化症状:あなたの家は大丈夫?
シーリング材の寿命は、種類や環境にもよりますが、一般的に5年~15年程度と言われています。
外壁塗装のメンテナンスサイクル(約10年)とほぼ同じ時期に劣化することが多いため、外壁塗装と同時にシーリング工事をおこなうのが一般的です。
以下の症状が見られたら、シーリングの劣化が進んでいるサインです。
ひび割れ(クラック)
シーリング材の表面に細かなひび割れが入る。
初期症状ですが、放置すると内部に水が浸入する恐れがあります。
肉やせ・剥離
シーリング材が痩せて細くなったり、外壁材との間に隙間ができたり、剥がれてしまったりする状態。
完全に防水機能が失われています。
硬化・弾力性の低下
触るとカチカチに硬くなっていたり、弾力性がなくなっていたりする場合。
建物の動きに追従できなくなり、ひび割れの原因になります。
カビ・コケの発生
シーリング材の表面にカビやコケが発生している場合。美観を損ねるだけでなく、シーリング材が劣化している可能性も示唆しています。
これらの劣化症状を見つけたら、早めに専門業者に相談することをおすすめします。
「打ち替え」と「増し打ち」どっちがいいの?判断基準
シーリング工事には、「打ち替え」と「増し打ち」の2つの工法があります。
どちらを選ぶかは、シーリングの劣化状況によって判断されます。
・打ち替え工事とは?
既存の劣化したシーリング材を完全に撤去し、新しいシーリング材を充填し直す方法です。
メリット
シーリング材の性能を最大限に発揮でき、耐久性が高まります。
デメリット
既存の撤去費用がかかるため、増し打ちよりも費用が高くなります。
適しているケース
シーリング材の劣化が激しい(ひび割れ、肉やせ、剥離が広範囲にわたる)
寿命を迎え、完全に交換が必要な場合
新築から初めてのメンテナンスの場合
・増し打ち工事とは?
既存のシーリング材の上から、新しいシーリング材を重ねて充填する方法です。
メリット
既存の撤去作業が不要なため、費用を抑えることができます。工期も短縮されます。
デメリット
既存のシーリング材の状態に左右されるため、耐久性が打ち替えに劣る可能性があります。
既存のシーリング材が完全に剥がれていないと、新しいシーリング材が十分に密着しない場合があります。
適しているケース
シーリング材の劣化が軽度で、ひび割れや肉やせが部分的である場合
既存のシーリング材に十分な厚みや弾力性が残っている場合
既存のシーリング材と新しいシーリング材の相性が良い場合(同じ種類であることが望ましい)
・どちらを選ぶべきか?
基本的には、シーリング材の寿命や劣化状況を考慮すると「打ち替え」が推奨されます。
特に外壁塗装と同時におこなう場合は、足場を設置する費用が一度で済むため、打ち替えを選ぶケースがほとんどです。
ただし、築年数が比較的浅く、劣化がごく軽度で、費用を抑えたいという場合は、増し打ちも選択肢となり得ます。
最終的な判断は、専門会社に現状をしっかりと見てもらい、メリット・デメリットを丁寧に説明してもらった上で、ご自身で判断するようにしましょう。
津島市・愛西市・あま市でのシーリング工事の費用相場と内訳
シーリング工事の費用は、建物の大きさ、使用するシーリング材の種類、施工方法(打ち替えか増し打ちか)、足場の有無などによって大きく変動します。
ここでは一般的な費用相場と内訳について解説します。
・費用の考え方(メートル単価)
シーリング工事の費用は、通常「メートル単価(m単価)」で計算されます。
これは、シーリングを施工する箇所の長さ1メートルあたりにかかる費用です。
打ち替えの場合:1メートルあたり 700円~1,200円程度
増し打ちの場合:1メートルあたり 500円~800円程度
例えば、一般的な戸建て住宅の場合、外壁のシーリング目地の総延長は200メートル~400メートル程度になることが多いです。
(例)打ち替えで300メートル施工する場合:300m × 800円/m = 240,000円
この他に、窓サッシ廻りやその他の開口部のシーリング費用が加算されます。
・足場費用
外壁塗装をおこなう場合は足場を設置しますが、シーリング工事のみをおこなう場合でも、高所作業が必要な場合は足場を設置する必要があります。
足場費用は、建物の規模や形状によって異なりますが、一般的な戸建て住宅で15万円~30万円程度が目安となります。
・材料費
使用するシーリング材の種類によって価格が異なります。
耐久性の高い変成シリコーン系は、ウレタン系よりも高価になります。
・人件費・諸経費
職人の人件費や、運搬費、廃材処理費などの諸経費が含まれます。
・総額の目安
一般的な戸建て住宅(外壁塗装と同時施工、打ち替えの場合)であれば、シーリング工事単体で20万円~50万円程度が相場となることが多いです。
外壁塗装全体の費用に含めて提示されることがほとんどです。
・津島市・愛西市・あま市という地域性について
この地域は、名古屋市に近接しながらも、比較的落ち着いた住宅地が広がっています。
地域密着型の塗装会社も多く存在し、競争原理が働くため、適正な価格で工事を受けられる可能性が高いと言えます。
ただし、地域によって費用が大きく異なるということはなく、あくまで一般的な相場観で判断するのが適切です。
津島市・愛西市・あま市で優良な会社を見つけるポイント
大切な家のシーリング工事を任せるのですから、信頼できる優良な会社を選びたいですよね。
津島市・愛西市・あま市で会社選びをする際のポイントをご紹介します。
・地域密着型の会社を選ぶメリット
津島市、愛西市、あま市に拠点を置く地域密着型の会社は、次のようなメリットがあります。
迅速な対応
不具合があった際の駆けつけが早く、何かあった時に安心です。
地域の実情に詳しい
この地域の気候や建物の特徴を熟知しているため、最適な施工方法を提案してくれる可能性が高いです。
きめ細やかなサービス
大手業者に比べて、より丁寧で親身な対応が期待できます。
口コミや評判を確認しやすい
地域内での評判が広がりやすく、信頼性を判断しやすいです。
・複数の会社から見積もりを取る(相見積もり)
最低でも2~3社から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
複数社の見積もりを比較することで、費用相場を把握できるだけでなく、各会社の提案内容や対応の丁寧さも比較することができます。
・施工実績と口コミの確認
会社のウェブサイトやパンフレットなどで、過去のシーリング工事や外壁塗装の施工実績を確認しましょう。
また、Googleマップのレビューや地域の口コミサイトなどで、実際に利用した方の評判をチェックするのも有効です。
・丁寧な説明と信頼できる担当者
劣化状況の説明
現状のシーリングの劣化状況について、専門用語を使わず、素人にも分かりやすく説明してくれるか。
工事内容の説明
打ち替えと増し打ちのどちらが良いのか、その理由やメリット・デメリットを丁寧に説明してくれるか。
シーリング材の種類
使用するシーリング材の種類や特徴、耐久性について詳しく説明してくれるか。
質問への対応
こちらの質問に対して、誠実に、そして納得できるまで答えてくれるか。
これらの点がクリアできる担当者であれば、信頼できる会社である可能性が高いです。
まとめ:シーリング工事は、安心・快適な暮らしのための投資です!
シーリングは、雨風から家を守り、建物の寿命を延ばすために不可欠な存在です。
目立たない部分ですが、その役割は非常に大きく、快適で安全な暮らしを支える「縁の下の力持ち」と言えます。
定期的な点検と、適切なタイミングでのメンテナンス(特に外壁塗装と同時施工)は、結果的に大規模な修繕費用を抑えることに繋がります。
もしご自宅のシーリングの劣化が気になる、そろそろ外壁塗装の時期かな、とお考えでしたら、ぜひ信頼できる専門会社に相談してみてください。
大切な家を長く快適に保つために、シーリング工事の重要性を再認識し、適切なメンテナンスを心がけましょう!
いかがでしたか?
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください♡
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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