ベランダ・屋上防水の切り札「通気緩衝工法」を詳しく解説
2025.10.22 (Wed) 更新
通気緩衝工法について

「最近、ベランダの床がなんだかフカフカする…」 「屋上の防水層に小さな膨らみやひび割れがあるけど、これって大丈夫?」
もしかしたら、それは「下地からの水分」が原因で防水層が傷んでいるサインかもしれません。
そこで、今回は皆様の大切なご自宅を雨漏りから守るための防水工事の中でも、特に下地の水分問題を解決しながら、耐久性の高い防水層を形成する画期的な工法、「通気緩衝工法」について説明していきます。
Contents
なぜベランダや屋上の「防水」が必要なのか?
私たちの住む津島市・愛西市・あま市は、年間を通じて気温や湿度の変化が大きく、特に夏の高温多湿な気候が特徴です。
建物の屋根や外壁は、雨から家を守る役割を担っていますが、実はベランダや屋上も同様に、建物の内部に雨水が浸入するのを防ぐ重要な役割を担っています。
ベランダや屋上の床面には、コンクリートやモルタルが使われていますが、これらは水分を吸収しやすく、そのままでは雨水が内部に染み込んでしまいます。
それを防ぐために、床面に「防水層」を設けています。
この防水層が、時間の経過とともに劣化し、ひび割れや剥がれを起こすと、そこから雨水が建物内部に侵入し、雨漏りや建材の腐食を引き起こすのです。
通気緩衝工法とは?その仕組みと特徴
ベランダや屋上の防水工事には、いくつかの種類があります。
その中でも、特に「下地の状態が悪い」「水蒸気の影響が懸念される」場合に採用されるのが、今回ご紹介する「通気緩衝工法」です。
通気緩衝工法とは、下地と防水層の間に「通気層」を設けることで、下地に溜まった湿気を外部に排出する仕組みを持つ防水工法です。
これは、まるで防水層を「浮かせた」状態で施工するイメージです。
下地に溜まった水分は、通気層を通って脱気筒から外部に排出されます。
これにより、防水層が水蒸気によって押し上げられ、膨らんだり剥がれたりするのを防ぐことができます。
通気緩衝工法の「メリット」と「デメリット」を徹底比較
他の防水工法と比べて、通気緩衝工法がどのような特徴を持つのか、メリットとデメリットを明確にしておきましょう。
【メリット】
下地の水分問題を根本的に解決
特に築年数が経過した建物や、下地にひび割れが多い建物は、内部に湿気を抱え込んでいることが多いです。
通気緩衝工法は、この湿気を外部に排出するため、防水層の膨れや剥がれを防ぎ、防水効果を長期間にわたって維持します。
下地の動きに強い
通気緩衝シートと下地が部分的にしか接着していないため、地震による建物の揺れや、熱による建材の収縮・膨張にも柔軟に対応できます。
これにより、防水層のひび割れを防ぐことができます。
建物の状況を選ばない
下地の状態が悪くても、通気緩衝シートで「橋渡し」をするように施工するため、比較的どんな下地にも対応できます。
高い耐久性
防水層が下地の水分による影響を受けにくいため、ウレタン防水の弱点である「膨れ」が発生しにくく、防水層全体の耐久性が向上します。
【デメリット】
初期費用がやや高め
使用する材料や工程が増えるため、他の工法(密着工法など)に比べて、初期費用がやや高くなる傾向があります。
しかし、長期的なメンテナンス費用や再塗装の頻度を考えれば、結果的にコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
脱気筒の設置が必要
通気緩衝工法の特性上、脱気筒という部品を屋上に設置する必要があります。
デザイン性を重視される方にとっては、見た目が気になるかもしれません。
信頼できる施工会社選びが重要
専門的な知識と技術を要するため、未熟な会社に依頼すると、通気層がうまく機能せず、効果が半減してしまう可能性があります。
なぜ津島市・愛西市・あま市の住宅に「通気緩衝工法」が適しているのか?
なぜ津島市・愛西市・あま市で、この地域には通気緩衝工法が非常に適している、その理由は次の2点です。
理由①:高温多湿な気候
津島市・愛西市・あま市は、夏場に気温が高く、湿気が非常に多い地域です。
高温になると、コンクリートやモルタルに溜まった水分が水蒸気となり、防水層を内側から押し上げてしまいます。
通気緩衝工法は、この水蒸気を外部に排出する仕組みを持つため、防水層の膨れや剥がれを効果的に防ぎます。
理由②:築年数の経過した住宅が多い
この地域には、築20年、30年と経った住宅が多く見られます。
築年数が経つと、コンクリートの下地に水分が溜まっていたり、ひび割れが発生していたりする可能性が高くなります。
通気緩衝工法は、そのような下地状態の悪い建物でも、高い防水効果を発揮できる優れた工法です。
通気緩衝工事の費用目安
下地の状態や面積によって異なりますが、一般的なウレタン防水よりも高額になります。
しかし、その分耐久性が高く、再塗装の頻度を抑えられるため、長期的に見ればコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
信頼できる瀬古会社を見極める3つのポイント
「通気緩衝工法の重要性は分かったけど、どの会社に頼めばいいの?」これは非常に重要な問題です。
どんなに優れた工法でも、施工する会社の技術が未熟だと、その効果を十分に発揮できません。
次の3つのポイントをチェックして、信頼できる会社を選びましょう。
ポイント①:専門的な知識と豊富な実績
通気緩衝工法は、専門的な知識と高い技術を要します。
津島市・愛西市・あま市で、通気緩衝工法の施工実績が豊富にある会社を選びましょう。
施工事例の写真やお客様の声を確認し、具体的な施工内容について丁寧に説明してくれるかを見極めましょう。
ポイント②:現地調査と診断を丁寧におこなってくれるか
信頼できる会社は、必ずご自宅を訪問し、ベランダや屋上の状態、特に下地の水分状態や劣化状況を細かく診断してくれます。
なぜ通気緩衝工法が必要なのか、その根拠を専門家として分かりやすく説明してくれるかを確認しましょう。
ポイント③:保証書の発行とアフターフォロー
防水工事は、施工後数年経ってから不具合が出ることもあります。
施工完了後に保証書をきちんと発行してくれるか、そして、万が一不具合が起きた際に、迅速に対応してくれるか、アフターフォロー体制についても確認しておきましょう。
まとめ
ベランダや屋上の防水は、ご自宅の寿命を左右する非常に重要なメンテナンスです。
特に、下地からの水分問題が懸念される場合は、安価な工事で済ませようとすると、数年後に再工事が必要になるリスクがあります。
通気緩衝工法は、その高い機能性で、皆様の大切なご自宅を長期間にわたって守ってくれる、非常に優れた工法です。
通気緩衝工法に関して、疑問や質問がありましたら、専門家や専門会社に相談してみてください。
いかがでしたか?
ご不明点などございましたらお気軽にご相談ください♡

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最後までお読みいただきありがとうございました。
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